転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



娘がアニメの『花咲ける青少年』を続けて観ている。

ヒロインで、高校生の、花鹿=ルイーサ・バーンズワースは、
世界的大企業の会長を父に持つ混血の美少女である。
彼女には、父の選んだ夫候補の青年たちが何人もおり、
当然のことながら彼らはいずれ劣らぬ美青年、国籍も多彩で、
展開は、言うなれば世界美青年カタログの様相を呈している。

前回から登場したユージィンという青年は、やはり夫候補で、
冷たい悪魔的な美貌を持っているのだが、
彼に初めて会ったとき、花鹿はその眼差しに強烈に惹かれ、
「ムスターファ!」
と彼に向かって呼びかける。

ムスターファといえば、私にとってはフレディ・マーキュリーで、
♪イ~~~ブラヒ~~ム イ~ブラヒ~~ム イ~ブラヒ~~ム
♪ハンッラー アラー アラー アラーウ ヴレー フォユ~~
♪ヘイ!
以外の、なにものでもあり得ないのだが
(QUEENの『ムスターファ』については、K&K QUEEN FAN CLUB内の、
勝手に詩やがれ!"Mustapha"編をご参照下さい。素晴らしいです)、
この花鹿の言う「ムスターファ」とは、ムスターファ一世ではない。
彼女が幼い頃に過ごしたカリブの孤島で、
彼女の無二の親友だった白ヒョウのことだ。
花鹿は、ユージィンの冷たく澄んだ瞳が、
白ヒョウのムスターファのそれと同じだと確信し、
彼を、ムスターファの生まれ変わりだと主張する。

勿論ユージィンは否定する。
そりゃそうだ、初対面の女の子から、いきなり、
「おまえの前世はムスターファ」と言われて
「さよか」と、すんなり受け入れる人は、いませんね。
しかもオスマン=トルコの国王ならまだしも、ネコ科動物だなんて、
どんだけ突拍子もないご指名なんでしょうか。
オランウータン、でなくて、まだ良かったか?

ところで、このユージィンの声が、私には、
とても聞き覚えがあって、誰だったっけ誰だったっけ、と
話を聞き流しながらも思いだそうとしていたら、
娘が、私の懊悩を察したように、
「これ、ほら、セバスチャンだよ!」
と不意に教えてくれた。

それだ!
ユージィンは、ついこのあいだまでやっていたアニメ『黒執事』で、
セバスチャン役だった小野大輔氏の声だったのだ。
なるほど、甘くて、しかも酷薄な感じもあって、ピッタリだったワケだ。
と思っていたら、ユージィンの一族の台詞により、
「きょうが、(ユージィンの)二十歳の誕生日」だった、
と途中で判明した。
え~、じゃあ登場時19歳?やっとこれから成人式??
今にも、「Yes, my lord」と恭しく言い出しそうだったのに~。
老成しとるとゆーか、単に老けとるとゆーか(殴)。

さらに、花鹿を幼い頃からとても大切に思ってくれている、
華僑の財閥の若き総帥であるファン・リーレン青年、
彼もまたアジア系黒髪の美青年であるわけなのだが、
こちらの声を担当なさっているのは森川智之氏で、
なんと『黒執事』のドラマCD版のほうのセバスチャンだった。
そうか、両セバスチャン対決だったのか。

なんでもセバスチャンでケリがついちゃった、わたし。

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