今日は源太ヶ岳の南麓の踏査。
ホモサピエンスがアフリカを出て、南米大陸の先端まで住処を築きながら歩き続けたグレートジャーニーは、その先に何があるか知りたいという欲求から、気づいてみたら5万キロも旅をしたという気の遠くなるような物語。自分の知らない、足を踏み入れたことのない土地へ行きたい、見たいという欲求は、ホモサピエンスが遺伝的に持ち合わせた性質とも言えます。
話が大きくなり過ぎましたが、要するに今まで歩いたことがないところを知りたい欲求は抑えがたいということです。
まずスタートは馴染みの奥産道冬季閉鎖ゲートから。林道はギリギリ雪に覆われています。
奥産道をしばし進み、馴染みの場所から台地に取り付き、ブナ林の急登を登ってきます。
夏道1146m地点から伸びる尾根を越えると、源太ヶ岳南東斜面が現れます。
1146m地点から上倉方面へ少し登ったところは早くも登山道露出。
今日は南面踏査が目的なので、東尾根にすぐ取り付きます。厳冬期にはお勧めできるライン取りではありません。
所々クラックも広がり始めていますが、気をつけて登れば問題なし。
山頂直下までくれば、源太ヶ岳東面が見えますが、こちらは目立ったクラックが遠目には確認出来ません。
今日は南面を滑るので源太ヶ岳山頂は寄らず、入りやすそうなところからドロップ。
裏岩手縦走路の小畚山右奥には、鳥海山がくっきりと遠望できました。今日は黄砂の影響なし。
南面を1305m付近まで滑ったら、大深岳方面へ南麓をトラバース気味に踏査します。こう言う時にステップソールが良いんですよねえ。
細い沢が何本もあって、アップダウンが続きますが、高度を落とさないように。
今日の目的地は大深岳の湯の沢源頭。沢が流れる音も聞こえてきました。沢が深く、ここから裏岩手縦走路へ出るのは結構至難の技です。
ウサギ、カモシカ、自分のスキーの跡以外なし。さあ戻ろう。
先ほどの1305m付近まで戻ったら、また初見の尾根を下ります。
奥産道手前が難関。斜度もあり、ちょいちょいクラックも広がり、気が抜けません。
あっちを見、こっちを見しながら安全ルートを探っていきます。沢も所々開いています。
最後まで板を脱がずに無事奥参道合流。ホッ。。。
奥参道冬季閉鎖ゲート近くのミズバショウはもう咲き始めてました。今年の春は短そうです。