goo blog サービス終了のお知らせ 

すーさんの山日記

山と釣りとテレマーク
八幡平の登山情報

積雪期BCワークショップ プレレクチャー

2020-12-18 18:39:00 | 

今シーズン、大黒森管理協同組合ではビーコン捜索にかかる講習会を1月から2月にかけ開催を予定しております。

昨年も11月下旬にロストアロー社のスタッフをお迎えして、県民の森でビーコンの比較体験会を行いましたが、昨年は捜索の訓練まではご案内できませんでした。そこで今シーズンは、さらに一歩進んで雪上でのベーシック的なところに重点を置いて講習会を開きたいと。

その準備として、今シーズンもロストアロー社の橋本さん坂本さんにお越しいただきまして、まずは室内で各社ビーコンの比較、ピープスのビーコン操作法等レクチャーを受け、講習会の進め方を組合員と意見交換を行いました。

その後まず、外に出てビーコンの電波の特性を知るところ。ビーコン各社により、性能の差、特性があり、自分の持っているビーコンがどういうものかというのを知っておくことは重要です。

最後にピープスのiプローブのデモンストレーション。普通のプローブが2つ買える値段ですが、その価値はありそうです。埋没者に必ずしもヒットしなくてもLEDの点滅で接近を知らせ、50cmでピーー!という音とLED青点灯で知らせてくれます。ファインサーチとプロービングを同時に行えば、捜索時間の短縮間違いなしですね。

持っているだけでは意味をなさない雪崩ビーコン。こういうことは面倒くさくて後回しになりがち。スキー歴の長い方は今更聞けない・・・みたいなところもあると思いますし、バックカントリースキー始めて間もない方は、雪上で基本的なところを押さえておきたいですよね。

大黒森管理協同組合のBCワークショップの日程につきましては近日中にアップします。講習料もお手ごろ価格に設定したいと思います。しばしお待ち下さい。

橋本さん、坂本さん、遠路ありがとうございました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

山の神の日 12/12

2020-12-12 18:20:40 | 

12月12日は山の神の日。山仕事に従事する方々は、仕事の手を休め、山の神の年取りのお祝いをするという日なのです。

旧習の通り、毎年この日にお参りする先客さんがいらっしゃるのですが、今年は雪もなく足跡では来たか来ないか分からない。近くの山神社も、いつか参拝客が途絶える日が来るのだろうか。

山の神はオコゼのような顔をした女神様とのこと。今年の神様をやや可愛らしく描く。

新型コロナが早く収まりますように。雪が降ってくれますように。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大黒森管理協同組合 研修会 12/1

2020-12-01 19:58:45 | 

前回の藤村さんのウェビナーに引き続き、今回は八幡平地区にある下倉スキー場、安比高原スキー場のツリーランエリアに関わる危険箇所のマップ化と題しての研修会です。組合員の岩手バックカントリーガイズのこうせいくんが担当で、安比高原、下倉の担当者、組合員のガイドの皆さん(計27名)にご参加いただきまして、ツリーランエリア内の事故事例、危険箇所を地図上に落としていき、どのような対応をしたのか、他地域の事例なども参考に対応策を議論しました。

まず2箇所のスキー場関係者に分かれて、マップ化作業に入ってもらいました。ここ数年、この地域ではインバウンド需要の高まりとともにスキー場のツリーランエリアを拡大していますが、各スキー場とも現場レベルでは、目一杯の対応をしていますが、それが十分かと言われれば、そうとも言えないようです。主にマンパワー不足からくるものですが、このような地域の横の連携を図ることで、その解決策も見えてくることもあるのではないでしょうか。

各エリアに分かれてリスクのマップ化したものを、合同で質疑応答を繰り返し対応策を考えていきました。

危険箇所と言っても、雪崩、道迷い、立木衝突、転落等、地形によりその危険の種類は異なります。幸運にも、今のところツリーランエリア内での重大事故はありませんでしたが、大事に至らない事故は散見されるというような状況です。どちらかといえば、ローカルの人たちが多く滑るエリアであるためか、事故が少ないように思います。地形的に、雪崩リスクの高いツリーランエリアが少ないので、この地域とすると、道迷い、立木への衝突、転落なのどリスクに、まずは十分な対応策を講じていく必要がありそうです。

道迷いに関しては、外周エリアの明確化、地域の統一したフォーマットの表示法の検討。立木衝突に関しては枝払い等で対応することで、リスクは下がり、満足度は上がると考えられます。ただ、現場では通常の日々の細かな作業もあり、ツリーランエリアに対して思うような十分な対応ができないのも事実。現場サイドからすれば、マンパワー不足を訴えます。スキー場パトロール職は誰にでも出来る仕事ではないので、求人を出しても人員確保が難しいということです。市内に大きなスキー場を抱える八幡平市でも、スキーが徐々に日常から離れてしまっている現実を思い知らされます。

やはり地域内の理解と協力が必要です。時間はかかるでしょうけれど、人を育てていきながら、手伝ってもらいながら、地道に裾野を広げて、スキー文化を根付かせていくことが、これから本気で世界基準のスノーリゾートを目指すに当たっては必須だと思いました。決して流行(はやり)ではなく。流行はブームが過ぎれば廃れます。でも文化となれば、そうもならないでしょう。

とまあ、かなり熱のこもった話し合いができたと思います。ご参加の皆様、こうせいくん、今日はありがとうございました。次回は積雪期にツリーランエリアからの傷病者の搬送のシミュレーション、現場での訓練を行う予定です。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アバランチカナダ藤村氏のウェビナー 11/25

2020-11-25 20:44:52 | 

この1年で、世界基準のスノーリゾート形成計画とか、誘客多角化事業とか、地域をあげて取り組む事業が立ち上がり、大黒森管理協同組合もその事業の一端を担っておりますが、今日はその事業の一環としてカナダのレベルストークから藤村さんと繋いで、カナダの地域での安全管理と題してお話いただき、その後ご参加いただきました皆様とこの地域での安全管理の在り方について話し合いました。

今日は、コロナ感染拡大後、かなり普及してきたウェビナーという体裁でのセミナーです。参加するのは簡単ですが、主催者側は色々と用意しなきゃいけいので、よほど面倒かとも思いましたが、インターネット環境があって、プロジェクター、ウェブカメラ等があれば、思ったよりは面倒なことではないようです。と言っても、そのへんは人任せ。。。

アバランチカナダの藤村さんとは長い付き合いになります。いつもならこちらまでお越しいただき、雪崩講習を行ってもらっていましたが、このコロナ禍で出国も出来ません。現場での講習は無理ですが、こういう机上のやり取りなら、カナダにいても十分過不足なく出来るものですね。

雪崩教育のプロフェッショナルとしての藤村さんの話は、活動する場所のスケール感の違いもありますが、参考になるところが多数ありました。特に冒頭で出てきたキーワード、日本人の「安全管理」という発想と北米の「リスク軽減」という考え方の違い。海外のスキー客誘致にはこういう感覚のズレを理解するのも大事ではないでしょうか?ジャパンスキーツアーズのポッターさんともオンライン上で結んで、外国人目線のご意見もいただきましたが、地域の皆さんにはすごく参考になったと思います。

県内の感染も拡大傾向につき、換気、間隔、マスク着用、消毒、一般的な感染対策も気をつけて。市役所、観光協会、スキー場、地元ガイド、新聞社八幡平支社の方、関係者の方々にご参加いただきました。参加者の皆さんとのやり取りの時間が足りなかったのが反省です。こういうミーティングでは時間が余るってことはまずありませんね。

このコロナ禍で海外との往来が出来ないこの時期に、八幡平地域のスノーリゾートの受け入れ態勢をしっかり腰を据えて整えて、海外のお客さまだけではなく、国内のお客さまにも満足いただける地域にしていきたいものです。そして、地元の方々にも理解してもらえるような持続可能な事業に育てていかないといけません。地域内での情報を共有して、風通しを良くして、出来ることから地道に解決していくほかありませんね。

藤村さん、ご参加の皆さん、お忙しい中ありがとうございました。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

キノコ採り

2020-09-22 22:22:21 | 

★先輩に呼び出され、急遽福島からR先輩が来てくれました。★先輩とR先輩は入部当時、お世話になった二人です。

R先輩は、卒業以来30年振りでしょうか?変わらずエネルギッシュな先輩ですが、お仕事もお忙しいようで、最近山登りはご無沙汰だったようです。久しぶりの山登りで筋肉痛?

今日はいつの間にか、キノコ採りがメインとなってしまいましたが、★先輩はすっかりキノコ採りの虜になってしまったか?

夜の酒飲みも楽しく、来てもらって本当に良かったです。お二人とも、ありがとうございました。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アバランチカナダ藤村氏の雪崩研修会 12/3~12/5

2019-12-05 19:44:36 | 

カナダの中でも豪雪で知られるレベルストーク在住、カナダ雪崩協会のプロフェッショナルメンバーで、日本でも知る人ぞ知る雪崩教育のプロ藤村知明さんをお招きし、八幡平エリアのガイド、スキー場パトロールを対象とした研修会が行われました。藤村さんには、度々八幡平にお越しいただいておりますが、こうして八幡平エリアのガイド、パトロールが一堂に集まっての雪崩研修会は初めてです。

パワーポイントを使いながらの座学。カナダ式で、食べるも飲むも自分のタイミングで。

前日までは、ゲレンデ以外雪のなかった安比高原スキー場。初日の雪崩トランシーバー(ビーコン)捜索研修は、積もり始めた駐車場で行いました。

そして大事なショベリング。屋根から落ちた雪の山での練習。これもただ掘りゃ良いってもんでもないんですよね。

そして翌日。一気に積雪量アップ!まだオープンしていないコースで捜索訓練です。シナリオを作り、いろんなパターンでトライします。

トライの後は反省会。ただ回数だけ重ねてもダメですし、理屈だけ知っててもダメ。グループでのコンパニオンレスキューでは、情報の確認、共有大事です。

そして最終日は、ツアー形式で。昨日からの天候、今日の天気予報等を考慮に入れ、ツアーのプラニングを参加者全員で検討し、安比第1リフト降り場から西森山目指していくことになりました。圧雪車が歩いたところはいいのですが、一歩外れて歩けば4フォーフィンガーのスラブ膝上のラッセルです。

西森山リフト乗り場上まで上がったところで積雪観測。通常のコンプレッションテストよりも、弱層の破壊の伝播性をテストするのに優れているECTテストもご教授いただきました。

2人1組で積雪観測練習を行ったのち、2班に分かれてのコンパニオンレスキューのシナリオ練習を2セット。コンパニオンレスキューは毎度毎度反省しきり。最後は心が折れかけましたが、皆さん、最後まで頑張りました。実際の局面では、疲れたからって休める訳でもないですし、見つからないまま放っぽしらかして帰る訳にもいきませんからね。

おかげさまで、シーズン前のたるんだ気持ちが引き締まる思いでした。

講師の藤村さん、ご参加の皆さん、この研修会をコーディネートしてくださいましたDMO柴田さん、JTB畠山さん、ありがとうございました。感謝申し上げます。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

雪崩ビーコン比較体験会 @県民の森 11/22

2019-11-23 21:02:44 | 

ロストアロー社のお三方にお越しただき、ガイド、ショップ関係者等の方々が参加して、雪崩ビーコン比較体験会を行いました。

午前中はフォレストiで、ビーコン概論的なところを机上講習。午後からは外に出て、3班に分かれて現在手に入るビーコン各社の特性比較。

ダブルアンテナとトリプルアンテナのシグナル強度の出方の比較をしてみたり。パワーポイントのプレゼンも悪くないのですが、実際に現場で動きながら確認するとよく分かりますね。いまだにシングルアンテナとかダブルアンテナのビーコン使ってる方は、本気でグループのメンバーを助けたかったら買い替え時かもしれませんね。

ベストカップリングな状態とワーストカップリングな状態とで、各社どれだけ受信範囲に差が出るのかを比較。一口にビーコンと言っても、これだけ各社で差が出るのかと、びっくりしました。

また、電子機器によるビーコンへの影響をシチュエーションを変えながら試してみたり。デバイスをスマホ、スマートウォッチ、無線、GoProと替え、そのデバイスをどこに収納すると捜索に影響が出るのか出ないのか。これはなかなか興味深いものでした。とにかく金属からは50cm以上離す。携帯は電源を切ったとしても20cm以内にあれば、かなり捜索に影響がありますね。

〆は、iプローブも使っての簡単なコンパニオンレスキューの練習。世の中、便利にもほどがあるとは思いますが、いつの間にかどんどん進んでますなあ。。。と感心。ピープス社頑張ってます。

ロストアロー社の石渡さん、橋本さん、坂本さん、遠く八幡平まで遠路ありがとうございました!

ちなみにロストアロー社の社長・坂下直枝氏のインタビュー記事

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

山の神の日 12/12

2018-12-12 17:27:55 | 

12/12は山の神の年取りの日。山仕事に従事する人たちは、今日は仕事の手を休め、山の神の年取りを祝います。

今日は久しぶりに降雪があり、今週末オープン出来るかどうか、微妙な積雪量の下倉スキー場にとっては恵みの雪となりました。これも山の神の思し召しか。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ツキヨダケ光る

2018-09-08 23:42:28 | 

昨年、源太ヶ岳の登山道で出会ったおばさまから「ツキヨダケが光るのを家に持ち帰って見るんだよ。」って話を聞いて以来、今年こそはやってみようと、持ち帰って電気も消して真っ暗にして見てみると。。。

肉眼では白くぼんやり発光しているように見えました!オオッ!と調子に乗ってカメラを出して、バルブ撮影してみると、光ってる様子がさらによく分かりました!ツキヨダケが光るってやっぱり本当なんだって納得。

真っ暗い中をブナ林に入っていくのもおっかないですからね。家でやるのが一番です。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

IDEHA雪崩事故防止講習会クラス4 12/19~12/21

2017-12-21 23:10:40 | 

 12/19~12/21の3日間、山形のIDEHA主催雪崩事故防止講習会に参加してきました。

講習場所は湯殿山スキー場。東北各地から雪崩教育実践者、消防士を含むガイドたち総勢20名が集まりました。

今回の講師はICAR(INTERNATIONAL COMMISSION FOR ALPINE RESCUE)雪崩部会委員のマニュエルさん、カナダ雪崩協会プロフェッショナルメンバーの藤村知明さん、北海道医療大学准教授榊原健一さんのお三方。まさに雪崩レスキューの国際基準の最先端をいく方々の講習です。2015年からは、日本各地で国際基準の雪崩レスキュー知識技術の普及活動行っています。

捜索方法については、トリプルアンテナの雪崩トランシーバー(ビーコン)で可能なエアポートアプローチ。また2人以上の埋没者がいてマーキング出来ない場合や捜索が成功しそうにない場合の代替サーチ法のマイクロ・サーチ・ストリップス、マイクロ・ボックス等。デジタルではうまく処理できないところをアナログモード活用しながらの捜索方法です。

東北各地から集まったガイドたち。夜は大切な情報交換の場です。

カナダ在住のトモさん。以前、八幡平でやった講習会以来。厳しいですが素晴らしい講師です。雪崩レスキューの知識技術ともに抜群です。近くでトモさんの講習会があるようでしたら、ぜひ参加してみてください。

と、こうして薄暗くなるまで鍛えてもらいます。コースプロービングもきちっと整列してタイミングを合わせないと、捜索にムラが出来てしまう。

ツアー出発前のグループチェックにおいてもナルホド。

最終日は、3日間の成果を試される!そしてなんというお天気!湯殿山でこんな天気は珍しい?

いろんな技術を教えてもらいましたが、なんせ実戦形式のシナリオの中でのトレーニングがやっぱり欠かせません。プレッシャーのかかったシナリオのトレーニングではフィジカルな汗とは違う、メンタルな汗も大量に噴き出します。そして失敗もします。そういう失敗があるからこそ、やる気も起きるというもの。あとは地元に持ち帰って何度も何度も練習ですね。

講習会の〆はマニュエル先生直々にシャベリングの指導です。こんなやり方をスノーコンベアベルトと言います。雪崩トランシーバーの扱い方にも慣れてくると、埋没者発見までの時間をあまり短縮出来なくなります。それゆえ効率的に少しでも早く掘り出してやる。湯殿山のスキー場の方に、このシャベリング用にわざわざ固い山を作ってもらいましたが、シャベリングのやり方を知ってるか知らないかでは大違いですね。実際の現場に行けば、こんな感じなんでしょう。

講師のお三方、講習会を主催してくれたIDEHA、ありがとうございました。東北地区もみんなの力で雪崩レスキューの技術の底上げを図っていきましょう。講習に参加された方々も、大変お疲れ様でした!

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする