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ランシモ

ランニングからツチノコカメラや時事まで興味あるすべて

イザベラバードの朝鮮紀行

2016-07-22 10:41:43 | 本と雑誌

これまでイザベラバードの日本紀行上下2巻、中国奥地紀行上下2巻を読んで、この朝鮮紀行をぜひ読みたくなった。

1890年前後の東アジアが動乱に巻き込まれていく時代を知りたかったからだ。

動乱の原因は、西欧諸国がアジアに進出して、同時期に日本が開国し急速に力をつけて、中国と朝鮮をめぐる利権の争いが、列強の間であったからだ。

朝鮮は2000年以上まえから中国の属国だった。

朝鮮は海を隔てた日本からの圧力を防ぐため中国に助けを求めていた古くからの歴史がある。

近代史に入ってから朝鮮をめぐっては、近隣3国が狙っていた。

日本、ロシア、中国です。

もっとも、中国は朝鮮に対しては領土を奪おうという野心はない。それは2000年の歴史を見ればわかる。だが、新興国の日本は朝鮮並びにその奥にある満州の広大な国土がほしくてたまらなかった。

ロシアはシベリアの港は冬には凍って使えなくなるので、年間を通して使える港が日本海、黄海に欲しかった。

世界が産業革命から急速に動き出した時代です。

その3国ではロシアが一番進んだ国だった。経済も社会もすべてにわたって先進国だった。

日本は文明開化の掛け声とともに、閉鎖的だった江戸幕府の時代から、近代化を目指す明治時代に入ったころだった。

中国の経済規模は日本の比ではないくらい活発で大きかったが、社会が、統治機構が、国民をリードしていく国の役人たちが腐敗していた。

その腐敗した中国の統治機構を模した朝鮮の政府も堕落の底にあったそうだ。

役人は民間人が少しでも儲けて豊かになると権力をかさに民間人にたかったそうだ。

それで朝鮮の民間人は働くのが馬鹿々々しくなり、何もしなくなったそうです。

国が国民を堕落させた例です。

堕落していたのは国民じゃなく、本当は朝鮮政府だったんですが。

働く者は役人からもうけを搾取されるじゃ、誰もまともに働こうとは思わなくなります。

朝鮮政府の権力から遠いアムール川流域の朝鮮族は、そりゃよく働きよい生活をしていたと書いてありました。

そんなわけで、首都ソウルでも、日本や中国で見られるまっとうな商店と言うものがなかった。

せいぜい、みすぼらしい売店と言ったレベルだった。

ソウルは首都として機能していなかったのだろう。

朝鮮は、さかのぼること2000年以上前から中国の属国で、日本に対しては良い感情を持っていなかった。

おそらく、2000年もさかのぼれば、日本には国家と言うものがなく、まだ弥生式の原住民がいただけです。

野蛮な国にもなっていなかった。

朝鮮にとっては日本は海を隔てた蛮族がばらばらに住んでいる未開の地だったんだろう。

中国は4000年の歴史などと言っていて、朝鮮は2000年以上の歴史がある。日本はせいぜい1800年ぐらいか、、、。人類の歴史は中国やメソポタミアから発したからだ。

それが時を経て、秀吉の時代になると朝鮮出兵して攻め込み、朝鮮は宗主中国に助けを求めた。

そんないきさつがあるので、近年までずーと日本に対しては優越感(清国という巨大国家の後ろ盾)をもっていながら、いち早く近代国家になった日本に対して嫉妬の気持ちを抱いたのだろう。

だから1890年頃は日本がもう一度朝鮮に出兵して統治機構を日本なりの近代化を進めようとしたところ、実際は良いことなんだが日本が進めていたことに対しては国民全体が反発を感じていた。おそらく、朝鮮の宗主中国とてそれは同じようだったのだろう。

古い統治機構と腐敗した役人、やる気を失ったのが朝鮮国民で、中国国民はしたたかで酷い役人に対しては、民衆が立ち上がって暴動になった。中国国民は自分の利益にたいして意識が高かったのだ。

おそらく、現代の中国、朝鮮にも通じるものがあるのだろう。

イザベラ・バードは日清戦争が勃発するときに、まさにその時に朝鮮に滞在していた。

日清戦争時の清国の兵隊さんの指揮は高かったが、いかんせん兵士の近代化ができていなかった。

イザベラは清国の立派な体の兵隊さんが、日本との戦地に殺されに送り出されている、、、と淡々と書いてあった。兵士個人の指揮が高くても、兵士に持たせる武器は、軍資金が政府の国庫から末端に行くまでに、途中で役人たちの中抜きに合い、ほんのビッチョしかその目的に使われなかったそうだ。

立派な清国兵士を腐敗しきった清国役人が殺したようなものだそうだ。

兵隊さんの部隊に鉄砲が配られても、その鉄砲に使える弾が、弾薬庫から数十種類もの中から自分で探がす必要があったそうです。鉄砲や武器が統一されていないので、兵士個人が使えるのが極めて限られていた。それじゃ近代化を進めていた日本の部隊には全くかなわなかっただろう。

朝鮮は昔から中国が宗主国だったので、中国には親近感を持っている。日本に対しては近親憎悪のような感情があるのじゃないかと想像します。大国、中国の後ろ盾で日本に対峙していた歴史なのだから。それが明治以来、日本の急速な近代化で朝鮮のみならず中国を超える文化を築いたのが気に入らないのでしょう。それが今日の朝鮮の日本蔑視の根源じゃないか。

この本を読んで面白かったのが、朝鮮の方たちの衣装が真っ白だったこと。白が朝鮮の色だったんですね。今の日本人の白好きに通じるものを感じます。朝鮮の感覚は日本にも反映されていると思う。それと、この本を読んだ限りだが、、、「ちょんまげ」文化は朝鮮から渡来した感じがします。

あと、朝鮮の気候がとてもよかったと書いてある。寒い地方では家の中にはオンドルという床暖房があって、寒いどころか暑くてたまらなかったそうだ。オンドルはわら束ひとつで部屋中が暖かくなる、エコな暖房装置です。

田畑の開墾は、作物が豊作になると役人が来て持って行ってしまうので、農民もやる気を失い荒れ地のようだった。耕しても自分のものにならないのは、人を怠け者にします。商売も同じで、どこの誰それが商売繁盛でお金をためたと噂になると、役人が来て根こそぎ持って行ってしまう。それで商業活動も栄えなかった。

ただ唯一、国民の夢は横暴なことが許される役人になることだけだった。

朝鮮には国王がいたが、1890年頃には日本が来て、国王を幽閉したようだった。日本が立ち去るとロシアの庇護の下に国王がいた。その時代に朝鮮国民に人気があった妃が暗殺にあった。その背後にいたのは日本だと信じられていて、その結果、日本嫌悪がますますひどくなった。天皇陛下の妃(皇后陛下)が外国勢力の手先に暗殺されたらどうでしょう。これらの歴史を見ても、朝鮮にとり日本は近くて嫌味な国でしかない。

歴史を知ると、、、朝鮮の気持ちがよく分かった。だからと言って現状の日本と韓国の間はまともとは思えない。朝鮮、韓国はけっして日本の分身(兄弟)じゃないということを知らなきゃいけない。むしろ朝鮮は昔から中国の子分だった、だから日本が朝鮮を中国から取り上げて自分の子分にしようとしても、国民感情から不可能なのだ。

イザベラの、日本、中国、韓国奥地紀行を読んで、極東3国の成り立ちが良く分かった。良い本です。ぜひこの3国の歴史を知りたかったら、イギリス人が偏見なく書いた、この本をお勧めします。何を昔のことを、、、というなかれ、国民や国情は文明が進んでも変わりません。

イザベラバードの日本紀行㊤

http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/9c4b8150096cccbbba33fbc2711c3c2e

イザベラバードの日本紀行㊦

http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/119fb8e45d2c7563144f348f6c65d6bb

イザベラバードの中国奥地紀行㊤

http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/7c1d52aa204ccb6975824f020bdcc504

イザベラバードの中国奥地紀行㊦

http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/96ac13d80f8fb7067ac229984ae53ce1

イザベラバードのハワイ旅行(ここが一番気に入った)

https://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/7ac626dd5a29152ba319ad10d16b2ec3

イザベラバードの朝鮮紀行には2種類あるといううわさがある。訳が2冊なのか、元々の英語版が2冊あるのかわかりません。どちらかが朝鮮をかなり美化したものと言われている。私が読んだ図書出版のイザベラバード(ビショップ)の朝鮮紀行がどちらかわかりません。ただ朝鮮の気候が良かったと、朝鮮が気に入ったことは確かなようです。イザベラは日本のことも、中国のことも、朝鮮のことも悪くは書いていない。淡々とその時感じたことを紀行文にしているようだ。巻末にあるそれらの国々の国情を、貴重なデーターをもって紹介しているのが素晴らしい。そこに単なる紀行文以上の価値がある。

 

ホテルローヤル 桜木紫乃

https://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/7336ab8978fa67681d133f096c2f2390

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イザベラバード・中国奥地紀行2

2016-03-18 13:28:10 | 本と雑誌

イザベラ4冊目の読書でした。

イザベラバード著

中国奥地紀行2

東洋文庫708 平凡社

金沢清則訳

保寧府から西へ成都府、さらに岷江をさかのぼって、漢民族の生活圏を超えて、チベット族の住むあたりまで往復した。成都府からは重慶を経由して上海へ戻った。1880年代でも白人男性でも入り込まなかった、まさに奥地紀行といえよう。女性旅行家として文章のみずみずしさ、それと国政、経済、生活などの正確な調査は目をみはるのもがあります。

たんに旅行本というだけじゃない、へたな調査隊以上のことをイザベラ単独で成し遂げている。

イザベラは優秀な写真家でもある。

当時の写真機は大きくてフィルムじゃなくガラスの湿式板で相当な重量です。

旅行記の内容は全部省きます。

細々としたところは読まなきゃわからないし、イザベラの感想や世相判断の方が興味深い。

中国の橋は石積みでできているので屋根をつけられるだけの丈夫さがある。イタリアやヨーロッパ、エジプトなどの太古の建造物に通じるものがあります。

日本は橋といっても木製だったので、耐用年数がある程度決まっている。

昔から河川を制するものは国を制すると言うことか。

ある意味で権力が国民に施す大土木工事ですから。

背負った荷物に支え棒をつけて休める。

おそらく、当時の日本も同じようだっただろう。

仏教は中国では今ではだいぶ廃れたが、この当時はまだ勢いがあったか。

今は道教が一番だと、うちの中国人の社員が言っていた。道教とは日本人になじみがないがキョンシーが出てくるアレといえば多少わかるでしょう。

これなどを見ると、中国と日本の差は大きかった。

日本の1880年頃は東京と大阪、名古屋、京都あたりだけに文明があっただけ。

中国の西域はケシの花の栽培が盛んだった。

あへんの製造は政府から禁止されていたが、国民の3割以上があへん中毒だったという。

西域に入ると、時の清政府は手を尽くしていく手を阻んだと言います。

西洋人のイザベラに見て欲しくない地域だったようだ。

つまり、清(北方漢民族)にとって西域は南蛮であり、蛮子であり、夷人の地域で、漢民族による虐殺があった。それは今と同じでチベットへの侵略が1880年当時から始まっていた。元々これらの言葉は漢民族にとって「野蛮人」という意味しかない。「南蛮」は清王朝は北方のモンゴル系の民族の政府なので、南方の中国人を差別用語として呼んだ言葉です。

日本にしても倭国と呼んでいたし、矮小な国という意味合いがあるのだろう。実に中華思想は傲慢だった。しかし産業革命が起きた西洋の人たちが入ってきて、太古の昔からの太平夢からたたき起こされたのがこの時代だった。

チベットを武力で侵略した中国ですが、我々日本人も北海道を原住民のアイヌを虐殺、堕落させて手に入れたと世界の人たちは考えているかもしれない。北海道や沖縄は元々我々は日本だと考えているが、イザベラバードは倭民族が酒でアイヌを堕落させ懐柔したと書いてあった。北海道は元々は大和民族の土地じゃなく原住民のアイヌの土地だった。アイヌ=日本人と言うことじゃない。このへんは私らの頭には抜けているので注意しなきゃいけません。

蛮子の集落です。

もはや漢民族ではなくラマ教の範疇です。

現在のチベットの範囲なのかは定かじゃない。

ラマ教の勢力範囲では清王朝の力は及んでいなかったと言います。

これから考えると近年チベットを中国が併合するのは、侵略と考えてもいいだろう。

中国は力をつけてきたから、今になって勢力範囲を拡大をはかっている。

揚子江の奥地にある大都市、嘉定府の西門。

万里の長城の長城に似たつくりです。

四川省、雲南省だけでもフランスよりも広い土地を持ち、人口が4億人近くあったら経済の凄まじさは想像以上だった。

当時から商取引の完全さや複雑さは、白人が入り込めないほどだった。

清王朝は衰微していると言われ続けていて、その原因は政府の統治にある。

国民は正直なのだが、官史がが腐敗している。

政府の弱体化は西洋の列強が圧力をかけているとも考えられる。政府が圧力に屈していくたびに、国民は分裂してきつつある。

ちょうど日本が西洋文化を取り入れて、頑強な政府を作り出したのと正反対だった。

イザベラバードが中国奥地紀行したのは日清戦争の1年後だった。

中国にいたイザベラはこう書き記している。

 

中国の対日戦争では「賄賂のきく政府を持つ公明正大な国民」が「公明正大な政府を持つ賄賂がきく国民」に難なくやられてしまった。

 

かように、日本と中国を見比べている。

日本は明治維新で、理想を高く掲げて日本政府ができたのに対して、国民は賄賂がきく他のアジアとそれほど変わらない印象を持っていたようだ。

中国に対しては、国民や社会は公明正大で世界一自由であるが、政府が税金を集め国政に投入しても、役人が懐へ入れてしまい、実際に使われるのが30%にすぎないと、、、。それで日清戦争の時でも兵隊さんは戦意があっても、兵士に配られる兵器にまでは資金が回ってこなかった。戦争に使われる費用も役人の懐に入ってしまった。役人が軍事予算を自らの懐へ入れて、わずかしか現場に渡さなかったツケが日清戦争にあらわれたようだ。

あへんの影響も大きかった。上流階級はそのダメージがわかっているので吸わないが、経済が活発な影には暇な人たちがいて、それらがあへん中毒になっていた。

 

今の中国はどうなんでしょう?

イザベラバード・中国奥地紀行1

http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/7c1d52aa204ccb6975824f020bdcc504

イザベラバード・日本紀行2

http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/119fb8e45d2c7563144f348f6c65d6bb

イザベラバード・日本紀行1

http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/9c4b8150096cccbbba33fbc2711c3c2e

イザベラバード・朝鮮紀行

http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/5f2f1b42636aa986b44cb7594e14d909

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中国奥地紀行、イザベラ・バード(1)

2016-02-24 19:37:44 | 本と雑誌

イザベラバードの日本奥地紀行が面白かったので、中国版も読み始めました。

時期は1895年から1896年にかけて。揚子江をさかのぼり、四川省を一周して重慶から戻ってきた、河川の大紀行です。

1880年代というと、日本の明治維新が1867年で、それからしばらくして産業革命になった頃です。

日清戦争は1894年~1895年、日露戦争は1904年~1905年と頭に入れておきたい。

日清戦争は朝鮮と遼東半島の覇権を巡って中国と争い、また日露戦争は満州と朝鮮を巡って争った。

だから、イザベラバードが中国奥地紀行したときは、日本との戦いのすぐ後だということ。日清戦争は、産業革命で勢いのあった日本が、中国の朝鮮支配を巡って行われた。朝鮮はずっと中国の属国だった。

イザベラ・バードの著書には朝鮮紀行があり読むのが楽しみです。

上海から鎮江、南京、九江、漢口、漢陽、荊州、万県などをたどり、そこから陸路にかえて四川の奥深くまで入っていった。

揚子江をさかのぼるときは、船をチャーターした。

揚子江はところどころ極めて危険な瀬がいくつも連続して、年間に500隻が難破するような川だった。イザベラは目の前で大きなジャンク船が岩に乗り上げ、乗客もろとも爆発したように粉々になったのを目撃したという。

イザベラがチャーターした小船。

船長さんが他の乗客を勝手に載せて30人にもなることがあったという。普通だとチャーターした船の権利は借主のはずだが、発展途上国というか昔だし現在の西洋の感覚とはずいぶん違う。

揚子江はこの流域に住む1億8000万人の重要な交通手段で、というより唯一の交通手段だった。いわば当時の経済区の物流の大動脈だった。

実際、この流域が北京よりも中国の最重要経済地域であった。

私の会社に広東省の者がいて、現在はここの茶館は飲茶レストランになっているという。

上海は今も昔も中国の大商業都市だった。イザベラの記によると、日本と比べているわけじゃありませんが、揚子江の流域の繁栄は日本よりはるかに進んでいたようだ。日本は日清戦争で海戦で偶然勝っただけで経済力は中国の方が上だった。でも戦いというのは士気や戦術で結果は違います。これが体力勝負の持久戦になったら、対中国も対ロシアも違ったものになった。限られた戦術で勝っただけだったのだろう。しかも日本と清国の間に立って調停してくれたのが英国やロシアなど欲の深い国々だった。日本か中国かどちらかが勝ちすぎて意気揚々になっても、諸外国は困ったのだろう。

揚子江も中ほどの沙市まで登っていくと、そこは運河が張り巡らされた穀倉地帯。

1億8000万人が当時暮らせたバックボーンが肥沃なこの辺りの土地なのでしょう。

運河と運河の高低差は、このような滑り台のような仕組みで連絡している。

下流から上流へは100人単位の人力で引き上げます。コロもないから相当な人数を集めたらしい。

漢口、漢陽、武昌と合わせて武漢三鎮と呼ばれて、同時代の東京を3つ合わせたぐらいの人口や繁栄だった。

これほど繁栄した地域が河川の港だったのは、揚子江は海以上の恵みがあったのだろう。 

こんな旧市街は、今の中国には残っていないそうだ。

今年の年初に訪れた台湾には、このような旧市街(今で見ると)が残っていた。

中国人が揚子江と呼ぶのは潮水が見られる320kmだけだそうで、上流では単に江とか長江、大官江と呼ばれる。

この橋のあった万県は1000kmほどの遡ったところ。古くから石積みの技術があったのだろう。

日本の石工や織物、鉄器、紙、文化の全てが中国から持たらせられたと言って過言じゃない。

中国の橋には屋根がかかったものがよく見られる。

イタリアのフィレンツェにかかるヴェッキオ橋のような4層の石橋はなさそうだが、屋根付きは当たり前のようにあったのかも。

考えてみると、イタリアのヴェッキオ橋は現存するものが1345年のものだから、もっと以前からあったのは確かでしょう。イタリアは日本と比べると、、、1000年近い文化の差があった。人の交流が始まると、世界の文化度の差はあっという間に減少してきた。ローマや中国は5000年の歴史があるから、邪馬台国どころの話じゃない!

中国の屋根付き橋は木造だから、それほど長くは持たないだろう。

 

イザベラの旅は続き、西国を一周して重慶に戻り、揚子江をまた船で戻ってきた。2巻目を読むのが楽しみです。イザベラは日本紀行、朝鮮紀行、中国紀行と東アジアの未開の地(西洋人にとって)を一人で飛び回っていた。!

 

最後に、イザベラは西洋の列強が中国を分割したが、もしかすると西洋より高度な文明を持った中国を蹂躙したのではと危惧している。

中国奥地紀行2
http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/96ac13d80f8fb7067ac229984ae53ce1

イザベラ・バード日本紀行(下巻)

http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/119fb8e45d2c7563144f348f6c65d6bb

イザベラ・バード日本紀行(上巻)

http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/9c4b8150096cccbbba33fbc2711c3c2e

イザベラバードの朝鮮紀行

http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/5f2f1b42636aa986b44cb7594e14d909

イザベラバードのハワイ紀行

https://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/7ac626dd5a29152ba319ad10d16b2ec3

 

九曲橋は現在は豫園と呼ばれて観光地になっている。

見違えるようにライトアップされています!

ホテルローヤル 桜木紫乃

https://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/7336ab8978fa67681d133f096c2f2390

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もの食う人びと 辺見庸 食らい、語らい、鮮やかに紡いだ、世紀末の食の黙示録

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イザベラ・バードの日本紀行、下巻、読書

2016-01-20 11:23:02 | 本と雑誌

イザベラ・L・バード(1831~1904)、イギリスの女流旅行作家

1887年4月に横浜から函館までの日本の内陸縦断記です。

江戸時代が終わり時代は明治に変わって10年目のことです。

横浜に上陸したイザベラは通訳一人を連れて日本の国内旅行に旅立った。

上巻は東北旅行で記事はhttp://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/9c4b8150096cccbbba33fbc2711c3c2e

下巻は北海道旅行から、東京へ戻り大阪、神戸、伊勢旅行から離日までです。

北海道旅行ではアイヌたちのの中に率先して入っていった。

アイヌに対しては好意的な描写が多く、外観は日本人のきゃしゃな体つきじゃなく、がっちりした筋肉と体つきだと言っている。

顔も西洋人のような理知的な顔つきで、誠実さは日本人と同じよう。

日本人が持ち込んだ「酒」におぼれているのが唯一残念なところ。

酒を飲むために働くだけで、何一つ余剰品を造ろうとしない、、、。いわば日本人がアイヌをスポイルしたようだとまで言っている。

北海道はヒグマの存在が非常に大きく、アイヌの熊に対する狩猟は「落とし穴」や「仕掛け毒矢」だった。森の中にそんなものが仕掛けられていたら、部外者の旅人はたまったものでないだろう。それで、日本政府の力が北海道に及んできたときに、それらのアイヌの狩猟方法は禁止させられた。

考えても車ほどの大きさがあるヒグマに人が何人がかりで狩猟しようとしても、鉄砲でもない限りムリ~~~。

仕掛け毒矢は強力で、矢じりに塗りこめた毒は、大きなヒグマでさえものの5分足らずで殺傷するという。そんなものが森に仕掛けられていたら、本州から来た日本人など危険でおちおち森の中を歩けない。

おそらく、アイヌの習慣、生活様式を禁止され、酒におぼれさせられて堕落していったのだろう。

アイヌについては、「言語はとても単純である。文字、文献、歴史は何もなく、伝統はごくわずかあるばかりで、自分たちが追い出された地にはなんの痕跡も残していない」とかいてある。縄文式時代と同じ社会が、ついこの間まで北海道と東北の地にあったのだ。

西洋人の利害のないイザベラの記録なので、ある程度は事実だろう。

今から100数年前に、日本の地に文字がなかった文明があったことは驚きです。

今でもアイヌの実態がよく分かっていないのではないかな。

面白いのが、アイヌは義経をしたって祭っている。

日本を平定したのが源氏ならば、その先方に立っていたのが義経です。東北では義経の伝説が数多くあるが、北海道のアイヌの中に義経を強く慕う気持ちがあるのが興味深い。「なぜ鉄器を使わない」「日本人が来て、鉄器の技術を持って行ってしまった」「なぜ宗教を持たない」「日本人が来て歴史を消していった」など、意味深な表現もあった。

アイヌでは義経以降に来た日本人が、アイヌの伝説を何もかも盗んでいったと言っている。

アイヌは毛皮や織った布が主の生産物で、それを持って日本人の村へ行きお酒と交換していた。

それで酒におぼれる日常になったようだ。


イザベラ・バードはその後東京、大阪、兵庫とまわり最後に奈良を通って伊勢に参拝した。

伊勢はその当時もっとも立派な街のひとつであったと書いてある。

空虚な神道と定着した仏教と対比している。

最後のページで当時の日本の経済状態現況を箇条書きのように記している。

日本の新政府が真っ先に行った事業のひとつに、東京ー大阪間の郵便路線の確立だと。今で言う通信網に相当するだろう。

軍隊の兵隊さんは百姓や平民上がりで怠け者が多くで規律がだらしなかったと、、、それに反して警官の立派さは武士階級の人たちがなったからだろうと書いてあって、なるほどと思った。犯罪が世界の国に比べても極めて少ないのが特徴で、それは今に続くことです。教育に力を入れていて、軍備の約二倍の予算がついている。独裁国家のようなものだけど、軍事じゃなく教育に予算を割いていたのは賢明なことだった。

明治維新で新生日本を立ち上げた人々は、ただの荒くれものじゃなかった。
システムの破棄と再構築を緻密に力強く推進していって、きわめて短期間に列強に比するぐらいになった。

 

この現状報告が、とても興味深かった。



イザベラ・バードの日本紀行、上巻
http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/9c4b8150096cccbbba33fbc2711c3c2e

イザベラバードの中国奥地紀行㊤
http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/7c1d52aa204ccb6975824f020bdcc504

イザベラバードの中国奥地紀行㊦
http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/96ac13d80f8fb7067ac229984ae53ce1

イザベラバードの朝鮮紀行
http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/5f2f1b42636aa986b44cb7594e14d909

イザベラバードのハワイ紀行

https://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/7ac626dd5a29152ba319ad10d16b2ec3

2021年5月 イザベラ・バードが阿賀野川流域を美しい日本と書いていたので、阿賀野川のあたりではイザベラバードが人気です。阿賀野川下りの小舟の船名にイザベラバード号と名付けられていた。

https://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/1d26d888f8aa4aec2cf54f752da185f7

 

ホテルローヤル 桜木紫乃

https://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/7336ab8978fa67681d133f096c2f2390

すばらしい新世界 バックスリー 1932年に発行された破壊的懐疑主義空想物語

https://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/24ecbe9335f0cce6345980ca1d2c1ad7

わたしを離さないで カズオ・イシグロ 代表作のひとつ 2017年ノーベル文学賞を受賞

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夜と霧 ヴィクトールEフランクル 第二次世界大戦時のアウシュビッツでの生活

https://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/88d701444d03e880344237c875562569

憑神 浅田次郎 貧乏神、疫病神、死神が次々にやってくる、ファンタジー小説

https://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/9a8f3bea2f8fc5bcdd0be1bb111859ae

漂流教室 楳図かずお 極限状態に設定した世界での人の本性を描く

https://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/b9d8b6217b3a0cce2bc26ad9c2417a8d

風の影 カルロス・ルイス・サフォン 舞台は第二次世界大戦直前のスペイン、フランコ政権時だった

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容疑者Xの献身 東野圭吾 大学時代の天才が時を経て再会、数学者の犯罪を物理学者が解いていく

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天使と悪魔 ダンブラウン この後書かれた、ダ・ヴィンチ・コードが世界的ベストセラーになった

https://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/096cf2b75dac6343a24b8817b6eca9c4

イリュージョン リチャード・バック かもめのジョナサンで知られている作家

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注文の多い料理店 宮沢賢治 9つの短編小説 メルヘンと思いきや、結構残酷です

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椅子が怖い 夏樹静子 作家さん自身の腰痛闘病記

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シドニーへ彼女たちの42195m   増島みどり 高橋なおこ、山口、市橋、弘山、小幡たちのドキュメント

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陰獣、孤島の鬼 江戸川乱歩 登場人物が奇形や変人ばかり

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赤い月 なかにし礼 満州で日本が何をやったか、、、自叙伝でしょう

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カッパが歩いたインド 妹尾河童 イラストで描いたインドです 素晴らしく緻密で面白い

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火車 宮部みゆき 現代版破産ミステリー小説

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ぼっけいきょうてい 岩井志麻子 見てはいけない約束事、心の闇

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死の泉 皆川博子 第二次大戦下のドイツの狂気

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闇の子供達 梁石日 東南アジアの臓器売買の実態

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僕は殺す ジョルジュ・ファレティ イタリアのベストセラー

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もの食う人びと 辺見庸 食らい、語らい、鮮やかに紡いだ、世紀末の食の黙示録

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イザベラ・バードの日本紀行、上巻、読書

2015-12-15 18:39:57 | 本と雑誌

イザベラ・L・バード(1831~1904)、イギリスの女流旅行作家

1887年4月に横浜から函館までの日本の内陸縦断記です。

江戸時代が終わり時代は明治に変わって10年目のことです。

横浜に上陸したイザベラは通訳一人を連れて日本の国内旅行に旅立った。

横浜もみすぼらしい港だったと書かれていた。

外国人居留地は当時は限られていて、許可されたところだけしか外国人は入れなかった。

いろんな方の尽力で、イザベラは通行書(日本全域)を手に入れて、外国人が未踏のコースを旅した。

牛や馬の背に揺られて、あるいは悪路は徒歩で、川を腰までつかってわたり、新政府に変わったばかりの日本の旅。

当時の日光街道の典型的な茶屋だそう。

イザベラは日本は貧しいと書いてあった。イギリスの首都近郊などと比べたら、そりゃ鎖国が400年つづき、開国して10年もたっていない頃だから、、、。

何を隠そう、私も45年前に飯豊山登山に行ったとき、この家よりもっと原始的な家を見かけたことがあります。家の軒が異様に低くて、掘っ立て小屋というか、弥生式の住居かと思えるくらいのたたずまいだった。登山口がどこだったか覚えていませんが、神社脇から登り始めたので、大山神社が入り口かもしれない。私の記憶で印象的なのは、飯豊山の登山口にあった家、それと北海道の霧多布岬近くの漁村、荒れる真っ黒な海に腰まで海に入り昆布を引き上げている女(これは幻か絵画なのか現実とは思えなかった)、それとハワイの北側で地引網をしている日系の方たち。ハワイの裏の海では日系の人たちが、本国にいたように海の幸と戯れているんだーーーと今でも目に焼き付いています。けっこ大きな波が来ていたんですよ、40年近く前のことです。アフリカの大地でロコモコ蒸気機関車で内陸に向かったのも、楽しい思い出です。山歩きも世界旅行(仕事でも)も、いつも1人だった。

古来の日本、東京も横浜も、この道中の村や町でもごみひとつ落ちていなかったと言われています。

衛生状態が悪かったのはしかたないけど、公共の場はキレイにしていたらしい。

それと、どんな所でもどんな職業の人でもボルことはなかった。

当時の日本人には誇りがあったのだろう。

この金谷邸は日光金谷ホテルになる前身。

金谷さんは町長をやっていて、日光見物に来られる外国人を家に泊めることがあって、当時から旅館建築を計画していた。

金谷さんは学のある家族だったと書いてある。

日光からは今でいう会津西街道で田島を通り会津盆地に出てから新潟へ向かった。

新潟からは中条、小国、上山、山形、新庄、横手、久保田(秋田)、大舘、碇ヶ関、黒石、青森とほぼ奥州街道に沿って北上。

汽車も自動車も通行していないところを旅したのだから、その苦労は計り知れない。

宿の汚さというか不潔なことすさまじかった。

人々は貧しいけど質素に清貧に暮らしていた。

しかしノミやダニ、シラミの類は衛生状態が劣悪だったので大変だっただろう。

旅をしていたのが日本の雨期、つゆだったのだ。

雨合羽の上に蓑(みの)を着ても全身ずぶぬれになったという。

最初は貧相な国と言っていたが、、、

ある茶屋で休んでいて、お茶が出てきたが汚かったので、飲まずにお金を払い立ち去ろうとしたら、茶屋のおかみさんがお金を絶対に受け取らなかった。お口に合わなかったからお金は受け取れません、、、。

日光までの契約で人力車を雇ったら、粕壁(いまの春日部?)あたりで人力車の車夫が腹をくだして先に進めなくなった。すると、代わりの実直な車夫に話をつけてくれた。引き返す車夫は自分の不始末のため契約不履行でと言ってお金を受け取らなかった。

日本の国民は最下層の民からして、ぼったりだましたりすることがなかった。

それが日本が植民地化されなかった理由なのじゃないかと私は考えています。国民の誇りが首都東京から地の果てのような地方まで、貧しくともいきわたっていたのだろう。それで、けっこう手強わそうだぞという印象なのだ。

唯一、外国人に近い人(通訳など)たちが、おそらくすれてぼることがあった。

コースのほとんどが私の知っている所で、と言っても現代のことですが、当時の街道の様子がありありと目に浮かびます。

下巻が楽しみです。

イザベラ・バードの日本紀行下巻
http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/119fb8e45d2c7563144f348f6c65d6bb

イザベラバードの中国奥地紀行㊤
http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/7c1d52aa204ccb6975824f020bdcc504

イザベラバードの中国奥地紀行㊦
http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/96ac13d80f8fb7067ac229984ae53ce1

イザベラバードの朝鮮紀行
http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/5f2f1b42636aa986b44cb7594e14d909

イザベラバードのハワイ紀行

https://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/7ac626dd5a29152ba319ad10d16b2ec3

2015年10月 会津西街道の大内宿
http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/7c8f5cb37980afcc3571270471491dc2?utm_source=admin_page&utm_medium=realtime&utm_campaign=realtime

ホテルローヤル 桜木紫乃

https://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/7336ab8978fa67681d133f096c2f2390

すばらしい新世界 バックスリー 1932年に発行された破壊的懐疑主義空想物語

https://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/24ecbe9335f0cce6345980ca1d2c1ad7

わたしを離さないで カズオ・イシグロ 代表作のひとつ 2017年ノーベル文学賞を受賞

https://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/5f171addb3dc788c75939e82d34be018

夜と霧 ヴィクトールEフランクル 第二次世界大戦時のアウシュビッツでの生活

https://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/88d701444d03e880344237c875562569

憑神 浅田次郎 貧乏神、疫病神、死神が次々にやってくる、ファンタジー小説

https://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/9a8f3bea2f8fc5bcdd0be1bb111859ae

漂流教室 楳図かずお 極限状態に設定した世界での人の本性を描く

https://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/b9d8b6217b3a0cce2bc26ad9c2417a8d

風の影 カルロス・ルイス・サフォン 舞台は第二次世界大戦直前のスペイン、フランコ政権時だった

https://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/544e11da177f9b40b4d6598b3e0ab434

容疑者Xの献身 東野圭吾 大学時代の天才が時を経て再会、数学者の犯罪を物理学者が解いていく

https://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/775ba2cbeb9bbf089274adef1ebef503 

天使と悪魔 ダンブラウン この後書かれた、ダ・ヴィンチ・コードが世界的ベストセラーになった

https://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/096cf2b75dac6343a24b8817b6eca9c4

イリュージョン リチャード・バック かもめのジョナサンで知られている作家

https://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/cb318b4e1618aff6c5ad58fa4252ae7a

注文の多い料理店 宮沢賢治 9つの短編小説 メルヘンと思いきや、結構残酷です

https://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/13a6cb97ac223df13f691ab46c8510b6

椅子が怖い 夏樹静子 作家さん自身の腰痛闘病記

https://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/7d3621b6f0b47287f79d96c5e0712442

シドニーへ彼女たちの42195m   増島みどり 高橋なおこ、山口、市橋、弘山、小幡たちのドキュメント

https://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/d087d449a9d42610cbc98acc203230a1

陰獣、孤島の鬼 江戸川乱歩 登場人物が奇形や変人ばかり

https://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/410303ba722ed3d9e0893b5b44f769b1

赤い月 なかにし礼 満州で日本が何をやったか、、、自叙伝でしょう

https://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/229d752a2eae9ba818b79223e1ed0303

カッパが歩いたインド 妹尾河童 イラストで描いたインドです 素晴らしく緻密で面白い

https://blog.goo.ne.jp/photostudioon/c/ffb3370bcb7b998aacceaecb1ab50635/3

ワイルドソウル 垣根涼介 ブラジル移民の実態

https://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/355393b153ec2a6e00d7675d347bac42

火車 宮部みゆき 現代版破産ミステリー小説

https://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/fd8be908ec8de7c2665c7d8cda3527cc

ぼっけいきょうてい 岩井志麻子 見てはいけない約束事、心の闇

https://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/0ff2487bb230d857c526e5042d6a6c02

死の泉 皆川博子 第二次大戦下のドイツの狂気

https://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/3a54f885c3df8e987cd8d2fdff9598c0

病んだ家族、錯乱した室内 春日武彦 部屋は住まわれている方たちの精神状態を表している

https://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/24c9b887a8837d4f8cfc3e47f1a131e1

アルジャーノンに花束を ダニエル・キイス 知能遅れのことについて、天才と対比して語っています

https://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/8bfca45696446e9489febccfe92f419b

人間の証明 森村誠一 野性の証明のほうが面白いかな

https://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/7253a80dc53b2e074792c176512ed862

闇の子供達 梁石日 東南アジアの臓器売買の実態

https://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/495ddcdddb9e390916a9159790fe1c9f

僕は殺す ジョルジュ・ファレティ イタリアのベストセラー

https://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/70017568a3b1ad535c38f0b344ebeedf

一瞬の風になれ 佐藤多佳子 上中下3巻です、部活の匂いがする

https://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/9c0014753f3049a659c9743829cc93d1

地獄ん季節 高山文彦 首切り事件「酒鬼薔薇」のルポルタージュです

https://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/72adca24bffe5041da04fbb87a57310d

ダヴィンチコード ダンブラウン 教会や彫刻に秘められた暗号を解き

https://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/98d6dcba736882cbdf77caa4c0034fbf

ラブジャンキー 家田荘子 性のモラルを突きつけている

https://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/633503af24ceefb1ddb26aae39cae04d

風が強く吹いている 三浦しをん 箱根駅伝を目指す部員たち

https://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/80b97f362098db5f1d5defb8e53f947c

悪魔の飽食、野生の証明 森村誠一 731舞台の話と、東北を舞台にした殺人事件

https://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/08311ea3ca800cd82ddc4f2eac13a2b0

もの食う人びと 辺見庸 食らい、語らい、鮮やかに紡いだ、世紀末の食の黙示録

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鳥瞰図で旅する北陸新幹線

2015-08-06 23:52:50 | 本と雑誌

先日、北陸新幹線祈って金沢へ行き、白山へ登ってきてブログに何回かに書いていたら、新聞社勤務の知人からこんな本をいただきました。

北陸沿線都市や観光地の大正、昭和初期に吉田初三郎が描いた鳥瞰図です。

吉田初三郎は明治17年京都で生まれ京都、愛知、青森を拠点に日本全国の鳥瞰図を描いた。鳥瞰図は眺観図とも書かれることがある。今では鳥瞰図が一般的に使われているが、私は眺観図のほうがしっくりします。

吉田初三郎は生涯2000点の図を描いたと言われている。

鳥瞰図を見ていると、今もなお遺構として残っている物もあり、近代史の始まりが大正、昭和、平成との変遷が鳥瞰で眺められます。

吉田初三郎が世に名前が出たのは、「京阪電車ご案内」の図を昭和天皇が皇太子の時にご覧になり、きれいでわかりやすいと東京へ持ち帰りたいとおっしゃられた時。それ以後、日本の鳥瞰図の第一人者になった。

細かく書き込まれているので、A4程度の大きさでは細部が見えません。最初は畳大に描かれたのだろうから元寸で見たい。見ていると、その時代に引き込まれていきます。

北陸は金沢に限らず京都文化です。江戸東京からは遠かった。

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食と生活の今、読書

2015-05-29 19:08:36 | 本と雑誌

全国85誌の新聞記事の切抜きを集めた。

食品の添加物とは何か。

日本の添加物は世界一だという。見栄えや保存、味を大事にする国民性によるというが、、、。

大雑把に添加物の効力は、

①製造、調理の手間を省く:美味しい料理を作るには時間がかかりますが、時間をかけずにさじひとつで美味しくできたら便利でしょ。魔法の粉なんかができてきます。

②味付け、保存が楽:いろいろな粉をブレンドして、理想的な味を作り出す。材料の味じゃなく、もはやブレンドした粉の味。常温保存できるようにPH調整剤をいれたりします。

③消費者好みに着色、発色:日本の消費者は自然な色より、鮮やかな発色のほうが好き。彩り豊かになって、いかにも豊かな食生活だと思いたいわけ。

④「おいしい」味をつくる:強いうま味があるうま味調味料で1口目に「うまい」と思わせる。食品の開発担当者は味を組み立てていく。添加物の配合が決まれば、あとは機械がやってくれるので、安いのなんの。元の材料によらないので最終コストは激減。

ジャムをみれば、原材料のイチゴを煮詰めて作ったジャムは、1瓶575円しました。ところが、イチゴの性質を添加物で置き換えていくと、同量で150円になりました。つまりイチゴジャムとはいっても、水あめと砂糖、ブドウ糖、グルカ剤を食べさせられているということ。

高いものには高い理由があり、安いものには安い理由があります。

それが安全に関係ないなら良いけど、長い目で健康を害するならば大問題。

そう言えば、スタッフが某国の大コーヒー園の取材に行ったら、研究所のようなところに、大きなビンがいくつもあり、なんと各ビンにはコーヒーに香りをつけるフレーバーが入っていたという。本来持っている香りだけじゃなく、香り付けをほどこすコーヒー豆もあるということです。スタッフは仰天していましたが、、、。

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103歳になってわかったこと、読書

2015-05-21 20:24:56 | 本と雑誌

103歳になってわかったこと 篠田桃紅著 幻冬舎

篠田さんは103歳になっても第一線で制作している、墨を用いた抽象表現主義者として世界的に知られている。

随筆なので軽い読み物でした。

第一章 103歳になってわかったこと

第二章 何歳からでも始められる

第三章 自分の心のままに生きる

第四章 昔も今も生かされている

第一章:篠田さんは生涯一人身で、家庭を持たず、美術団体にも所属しなかったので、自由に仕事をしてきたが、歳をとるにつれ、自由の範囲が無限に広がっていった。この年になると、誰とも対立しないし、百歳はこの世の治外法権ですと、、、。

 

第二章:何かに夢中になれるもの見つかれば、人は生きていて救われる。趣味であれ宗教であれ、仕事でも夢中になるのは、生きることへのすがりになる。予定や目標にとらわれると、ほかが見えなくなる。ときには、その日のかぜまかせにする。

 

第三章:さまざまな人種、文化、習慣を持つ人が集まるニューヨークでは、何でもアリ。お互いに文化を持ち寄っているので、何がいいかなんて決めつけることはせずに、違うことを面白がってる。いろんな見方があったっていい。真正面からだけじゃなく、斜めからも見てみる。

 

第四章:志ある友は、ともであることが、誇らしい気持ちになる。運命の前では、いかなる人も無力、だから、いつも謙虚でいる。

 

全体を読んでも謙虚にありがたがって生きなさいということなのだろうと思う。アーティストとして、しかも評価された人だから生きられたり言葉に出せたりできるのだろうと思う。アーティストは基本的に自由だし長生きだ~~~。

私も篠田さんに比べたらひよっこです。あと40年も生きられると思えば勇気百倍です。

 

昨日のことです、仕事に外資系大企業の医薬品メーカーの方々が来られていた。その上品な姿にふと夜気がつたことがあった。「私はブルーカラーなんだ」と。

世の中の仕事に、ホワイトカラーとブルーカラーがあると知っていて、私はどちらにも属さない関係ない存在と感じていた。自分には関係ない話だと、、、。しかし、どちらに近いかとなれば、断然ブルーカラーなのだろう。職種は社長であるけど、町工場のオッチャン社長だったんだなーと、ふと我に返って気が付いたしだい。ホワイトもブルーもどっちがいい悪いじゃない。何かを加工生産するのがブルーカラーの仕事。対人やデスクワークという情報で仕事が成り立つのがホワイトカラーなのだろう。

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ゼロ、堀江貴文、

2014-01-24 19:49:58 | 本と雑誌

堀江もんが書いた本ということで大評判です。
20140109h1お金で信用は買えない、信用はお金を集めることができる。

自由は責任とセット。

だから子供で学生の時には自由はない。

悩むは感情が入っていること、考えるは自立が前提。

一歩踏み出すことがゼロから一になること。ゼロ×100でもぜろだが、1×100は100。

お金がほしくて働いているわけじゃない。「生きること、すなわち働くこと」は良くわかります。私は自由業だからかと思っていたが、会社員だって同じことなんだと合点がいった。

軽く読み流しても、良いことが書いてある。良いことずくめで反対に勘ぐってしまうほどです。

「ゼロ」の解説
https://cakes.mu/series/1882

 

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食の安全、切り抜き速報

2013-10-08 20:22:44 | 本と雑誌

変わった本があるものです。

新聞の特定のジャンルの切り抜きを集めた雑誌です。これは「食と生活」版ですが他のジャンル版もあります。

全国85紙から切り抜いたそうです。

Img170

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

食の安全といえば、原発事故の放射能でしょうー。

ただ、切り抜き対象が新聞なので、なんというか切込不足の感アリ。

私など一番知りたいのは、どこ産の作物がどれくらい放射能で汚染されているのか、水産物は水揚げされたところしか産地としてかかれないので、実際にどの魚や水産物が危ないのか知りたい。

実際に、すでにこれらは書かれているのかもしれないが、どうも大手マスコミの信用が原発事故以来落ちているので、どの数字が正しいのか、的を得ているのかわからないことが問題。

政治不信とマスコミ不信が定着しましたから。

やっぱり自民党と期待されて返り咲いたけど、心配な事は幾らでもある。野党政党も政権を担ったとたんボロを出す繰り返しでしたから、右も左も、、、というのが実情。

日本では大事なことは隠蔽されているという感じがします。

中国ほど国内政治や生活が歪んでいるとは思わないが、、、多かれ少なかれ似たような傾向はあります。

 

この本を読んで記憶に残ったところがないのが、この本の特徴かなー。全てに、当たらずと言っては遠からずですね。なんか不完全燃焼っていう感じ。

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便利は人を不幸にする、読書

2013-09-03 16:50:25 | 本と雑誌

「便利は人を不幸にする」

著者は佐倉統

なんとも漠然としたテーマの題です。何が書いてあるのか興味があった。

Img149いろいろ書いてあったが、日本の特徴が一番気になりました。

日本人は全体のシステム設計が苦手で、細部の使いやすさに秀でているということ。

全体像を見て方向を考え目的、流れ、各パートをはっきりさせるのが苦手で、全体の責任などはあやふやだが、各パートが目の前にことを滞りなく進めるのが得意だということ。

だから、戦艦ヤマトなど時代遅れになっていても、戦艦として素晴らしいものを作った。だけど、それが出来た時には無用の長物になっていた。よくできた戦艦だったが、戦局を考えられず、兵器として時代のシステムから取り残されていた。

それに類いすることが日本には多くある。

細部のリファインは得意だが、システム全体の進歩についていけないところがある。

つまりシステムより個々のパートのデキにこだわる傾向がある。

原発事故の対応でも、大局を見ず個々の対処しかできなかったことが、事故を大きくしているし、事故そのものもいまだ続いている。

国の事業も膠着化するのも、役人たちの縄張り意識が現実世界との遊離をうんでいる。決まったことを方向転換でもリファインでもできない理由がそこにある。予算は国民のためじゃなく自分たちの省庁のためにあるのが一番問題なのでしょう。

いわば、日本のお家芸は「やっつけ仕事」なのかもしれない。やっつけ仕事は全体像がなくても、その場で対処していくことです。個々のパートがよくできたアメ-バーのように自分の仕事を進めていく。しかも、他所に問題が起きないように進めていくから、全体像がなくても世の中はスムーズに動いていく、、、。

日本社会は不思議です。

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農業本はいろいろ、読書

2013-06-21 22:36:49 | 本と雑誌

今年から小平に畑を借りて農作物を作っています。

それを周りの方に話していると、農業の雑誌やら栽培法の雑誌や種のカタログなどが、自然と集まってきました。

考えることが多すぎて、どこが入口なのか皆目見当がつきません。結局どこまでやるのか、趣味で良いのか何も考えがないのが実情。

10年ほど前に新潟の棚田のボランティアに行き始めたのが、すべての始まりだった。私の生活は仕事と遊びだけだったが、同時期に始めた病院のボランティアを含め、きっと社会への還元が私なりに始まったのだと思う。

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ランニングの途中で貸農園があるのを知っていたが、まさか自分がやるようになるとは、、、。

サカタノタネの「失敗しない野菜栽培」と「家庭園芸」の2冊は、新宿区の生涯学習という講座に出席してもらったもの。

新宿区は様々な講座やサークル、演劇鑑賞、音楽会を主催してくれます。文化都市の面目躍如です。

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サカタノタネのテクノセンターから職員がいらして、家庭菜園についてノウハウを伝授していただきました。聞くよりやるほうが早いのは当たり前ですが、その道のプロに最初の一歩を教えていただいたのは良かった。

この本は、植物の個別について種からの栽培法をマニュアル化しています。いわば素人には菜園バイブルにような本です。

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こちらは一緒に頂いた雑誌です。

こちらもサカタノタネが出版しているが、野菜、草花、果樹から園芸用品までのカタログ化している。

これを見ているだけで、いっぱしの農業人になったつもりになれます。

下3冊は南蛮連合のチバさんからいただいた雑誌。報道機関にいると様々な方面から資料が送られてくるそうです。

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最初はこの「幸福な田舎のつくりかた」に共感したが、いろいろ調べていくと、これはある意味で幸せにも成功した生産者のおはなしで、問題は山積みだと思うようになった。

生産者が直売場という新しい流通を得て良かったというお話のオムニバスです。

直売場は流通革命ではあるが、それだけじゃ足りないと感じるようになった。

他に資料や雑誌を読んでいいくうちに、TPPに限らないが、農産物は直売はもちろんのこと、消費者を巻き込んで生産加工まで踏み込まなきゃ弱いのだなと気がついた。

安さか必要性かの勝負だと安さに負けることがあるからだ。

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「農耕と園藝」は今現在に農業をやられている方向けの、具体的な栽培方法論を展開している。極めて実践的な農業専門家向けの雑誌です。

ここでは対処方はこうです、こんな器具が新しく開発されて使われ始めました、土壌の改良、機器の改良で農業が楽になりますといった内容です。農業を取り巻く社会環境より今農業をやっていて、どう技術改善できるかが焦点。

 

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「AFCフォーラム」は日本政策金融公庫・農林水産事業部が発行元なので、農業の社会の中でのありかたを論議している。どうやって日本の農業を活かすのか、、、が焦点です。

政府系なので考える世界が「貿易が完全自由化されたとき、日本の農業はどう残れるのか」なのだろう。

 

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興味深い記事がいくつもありました。

大規模農業で日本が米国やオーストラリア、フランス、ドイツと争ったって、規模の単位が違うから争うステージが違う。

むしろイタリアのように小規模農業で、アグリツーリズムを完成させたイタリアを参考にしたら良い、、、。スローフードと有機農業と農家との交流型アグリツーリズムだと。

消費者と生産者が同じ屋根の下で寝泊りする機会を増やす、、、消費者が生産者を主導する、、、。

課題は多いだろうが、大量生産だけじゃない、農業のあり方を探している。

 

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興味深い記事が続きます。

道の駅を直売場と活用するだけじゃなく積極的な活用が道を開くと言っている。

農業の現場は、少子高齢化、担い手不足、耕作放棄地の増大に加えて、六次産業化といった急激な変化に生産者は取り残されている。

道の駅を「地域経営」の拠点にする。売るだけじゃなく「知の拠点」「情報の拠点」「生産者の拠点」にするのだ、、、。

農産物がその加工品が安い他国製品に置き換わらないようにするには、アイディアと長い準備が必要だろう。

 

この記事、水耕栽培のルーツは駐留米軍にあると言うこと。

当時の日本農業の肥料は人糞尿だったわけで、米国軍人はそんな(対戦国の)人糞でできた野菜は食べれなかったというわけです。

不潔極まりなく感じたことでしょう。実際、その頃の衛生では回虫駆虫剤を飲むのが習慣だったから、、、。

それで米軍家族用に大規模養液栽培農場を飛行場あとに作ったといいます。それが発展して水耕栽培技術ができてきました。

戦後の技術なんですね。

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「スタイルアサヒ」は専門誌ではないので、現在ブームになりつつある貸し農園や家庭菜園についての特集記事。

農業というより趣味の週末農業が近年のブームです。

貸し農園を私までが借りるようになりましたから。

ランニングブームからトレランブームになり、自転車ブームになり、健康産業に広がりがあります。

枝葉ではランニングブームとは違うかもしれないが、良い余暇という意味にいおいて同じだと思います。

 

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こちらは、もっと身近なベランダ菜園。

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いろんなスタイルの「貸農園」があります。

休耕地や耕作放棄地の再利用です。

問題は土地の所有者である農家さんが、土地を貸さないことだといいます。

税制の問題ですね。

農業本にもいろいろあって、家庭菜園用の手ほどき本、カタログ本、ベランダ菜園や貸農園のあれこれ。それから専業農家さん向けの専門書、それと政府が出している日本の農業とはのような社会ととらえているものまで

読んでいると面白い。本を読んでも実際の農作業は別次元の出来事です、、、素人には。

私が借りている小平農園は学校のようなスタイルで100区画を一斉に同じ作物を植えています。毎週講義があって、初めての人でも専門家に教えをこいながら野良仕事を覚えていきます。ここは小平市が音頭をとってやっているようです。私は市民じゃないけど、直接頼んでやらせていただいています。往復で2時間かかるけど通農もいいものです。

2013年07月08日 「朝採れファーム高麗郷」を見つけた

http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/d/20130708

2013年5月07日 京都へ行った帰りに「伊賀の里モクモク」を発見
http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/d/20130507

朝採れファーム高麗郷
http://www.asadore-farm.com/

株式会社アグリメディア
http://agrimedia.jp/data/

国立ファーム(高橋ガナリの会社)
http://www.kf831.com/corporate/message/

伊賀の里モクモク手作りファーム
http://www.moku-moku.com/

 

 

 

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すばらしい新世界、読書

2013-03-21 21:53:58 | 本と雑誌

バックスリー著、松村達雄訳

1932年に発行された「すばらしき新世界」は破壊的懐疑主義空想物語として、今後も代表的な物語として読まれていくだろう、、、。

100年ほど前に描かれた世界です。

産業革命以来の乗り物や住居や通信などの便利さと、人の生きるという事象の対比が、現代を見ないで書かれているが、身につまされるほどの皮肉とリアリティーがあり面白く読めますます。

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出だしから、人が生まれるということが、女性からでなく工場の試験管からになった。

人にとって生まれは、計画的に工場生産の産物と化した。

だから母親や父親という観念と、人を愛するという感情を社会悪として教育されるようになった。

 

そのかわり、男女のセックスは奨励され、快楽追求が至高の生きる目的とされた。悩みや苦しみは薬で解消。それのみか人の寿命や老いまでも、あらかじめプログラムされている。

決まった恋人というのがなくなり、誰でも平等にセックスするようになり、特定の人を思うことも悪とされた。

 

人は工業製品なので同じ容姿のグループごとに社会的な地位、能力までもが決められている。

つまり人は何も考えないように作られ教育されて社会に出ていくのだ。

 

そんな社会にも、旧世界と呼ばれる僻地があって、昔ながらの人の生活をしている。

そこから間違ってひとりの旧人類が紛れ込んできて物語は起こる。

 

文明は科学の力で進歩するが、文化はその社会のありよう。知性は多様性を認めること。

それを考えると、この本が描いた新世界は知性の後退と言えるだろう。

 

面白い本でした、ぜひ読まれることを望みます。

イザベラバードの日本紀行㊤ 1880年代にイギリス人女流冒険家&写真家&作家さんが1人で日本旅行した 

http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/9c4b8150096cccbbba33fbc2711c3c2e

イザベラバードの日本紀行㊦

http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/119fb8e45d2c7563144f348f6c65d6bb

イザベラバードの中国奥地紀行㊤ 1880年代、ちょうど日清戦争が終わった頃の一人旅です

http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/7c1d52aa204ccb6975824f020bdcc504

イザベラバードの中国奥地紀行㊦

http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/96ac13d80f8fb7067ac229984ae53ce1

イザベラバードの朝鮮紀行 日本、中国、ロシアに挟まれた当時の朝鮮

https://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/5f2f1b42636aa986b44cb7594e14d909

ホテルローヤル 桜木紫乃

https://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/7336ab8978fa67681d133f096c2f2390

すばらしい新世界 バックスリー 1932年に発行された破壊的懐疑主義空想物語

https://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/24ecbe9335f0cce6345980ca1d2c1ad7

わたしを離さないで カズオ・イシグロ 代表作のひとつ 2017年ノーベル文学賞を受賞

https://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/5f171addb3dc788c75939e82d34be018

夜と霧 ヴィクトールEフランクル 第二次世界大戦時のアウシュビッツでの生活

https://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/88d701444d03e880344237c875562569

憑神 浅田次郎 貧乏神、疫病神、死神が次々にやってくる、ファンタジー小説

https://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/9a8f3bea2f8fc5bcdd0be1bb111859ae

漂流教室 楳図かずお 極限状態に設定した世界での人の本性を描く

https://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/b9d8b6217b3a0cce2bc26ad9c2417a8d

風の影 カルロス・ルイス・サフォン 舞台は第二次世界大戦直前のスペイン、フランコ政権時だった

https://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/544e11da177f9b40b4d6598b3e0ab434

容疑者Xの献身 東野圭吾 大学時代の天才が時を経て再会、数学者の犯罪を物理学者が解いていく

https://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/775ba2cbeb9bbf089274adef1ebef503 

天使と悪魔 ダンブラウン この後書かれた、ダ・ヴィンチ・コードが世界的ベストセラーになった

https://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/096cf2b75dac6343a24b8817b6eca9c4

イリュージョン リチャード・バック かもめのジョナサンで知られている作家

https://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/cb318b4e1618aff6c5ad58fa4252ae7a

注文の多い料理店 宮沢賢治 9つの短編小説 メルヘンと思いきや、結構残酷です

https://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/13a6cb97ac223df13f691ab46c8510b6

椅子が怖い 夏樹静子 作家さん自身の腰痛闘病記

https://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/7d3621b6f0b47287f79d96c5e0712442

シドニーへ彼女たちの42195m   増島みどり 高橋なおこ、山口、市橋、弘山、小幡たちのドキュメント

https://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/d087d449a9d42610cbc98acc203230a1

陰獣、孤島の鬼 江戸川乱歩 登場人物が奇形や変人ばかり

https://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/410303ba722ed3d9e0893b5b44f769b1

赤い月 なかにし礼 満州で日本が何をやったか、、、自叙伝でしょう

https://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/229d752a2eae9ba818b79223e1ed0303

カッパが歩いたインド 妹尾河童 イラストで描いたインドです 素晴らしく緻密で面白い

https://blog.goo.ne.jp/photostudioon/c/ffb3370bcb7b998aacceaecb1ab50635/3

ワイルドソウル 垣根涼介 ブラジル移民の実態

https://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/355393b153ec2a6e00d7675d347bac42

火車 宮部みゆき 現代版破産ミステリー小説

https://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/fd8be908ec8de7c2665c7d8cda3527cc

ぼっけいきょうてい 岩井志麻子 見てはいけない約束事、心の闇

https://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/0ff2487bb230d857c526e5042d6a6c02

死の泉 皆川博子 第二次大戦下のドイツの狂気

https://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/3a54f885c3df8e987cd8d2fdff9598c0

病んだ家族、錯乱した室内 春日武彦 部屋は住まわれている方たちの精神状態を表している

https://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/24c9b887a8837d4f8cfc3e47f1a131e1

アルジャーノンに花束を ダニエル・キイス 知能遅れのことについて、天才と対比して語っています

https://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/8bfca45696446e9489febccfe92f419b

人間の証明 森村誠一 野性の証明のほうが面白いかな

https://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/7253a80dc53b2e074792c176512ed862

闇の子供達 梁石日 東南アジアの臓器売買の実態

https://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/495ddcdddb9e390916a9159790fe1c9f

僕は殺す ジョルジュ・ファレティ イタリアのベストセラー

https://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/70017568a3b1ad535c38f0b344ebeedf

一瞬の風になれ 佐藤多佳子 上中下3巻です、部活の匂いがする

https://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/9c0014753f3049a659c9743829cc93d1

地獄ん季節 高山文彦 首切り事件「酒鬼薔薇」のルポルタージュです

https://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/72adca24bffe5041da04fbb87a57310d

ダヴィンチコード ダンブラウン 教会や彫刻に秘められた暗号を解き

https://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/98d6dcba736882cbdf77caa4c0034fbf

ラブジャンキー 家田荘子 性のモラルを突きつけている

https://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/633503af24ceefb1ddb26aae39cae04d

風が強く吹いている 三浦しをん 箱根駅伝を目指す部員たち

https://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/80b97f362098db5f1d5defb8e53f947c

悪魔の飽食、野生の証明 森村誠一 731舞台の話と、東北を舞台にした殺人事件

https://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/08311ea3ca800cd82ddc4f2eac13a2b0

もの食う人びと 辺見庸 食らい、語らい、鮮やかに紡いだ、世紀末の食の黙示録

https://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/d49f76c0fc8bf08a643676f2ef03733a



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立体本

2012-12-30 15:41:02 | 本と雑誌

立体本、飛び出すサンタさん
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4ページですがいろんな所にサンタさんがいて飛び出してきます。
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年賀状にこんなのを作ったこともありました。

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私の山小屋日記、読書

2012-12-27 14:27:11 | 本と雑誌

私の山小屋日記 夏、冬
今泉吉晴著

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電気とガスのない生活はこんなものかーーー。
森の中の一軒家に住むといろんな事が見えてきます。
おおかたは人間社会には影響がないけど、小動物や昆虫の世界が見えてきます。
これから野山に一軒家を持とうと言う方には必読書です。
自然の中では人の生活も昆虫や小動物に気兼ねして生活しなきゃならない。
つまり、気兼ねと言うよりか一緒に生存していく必要があるからだ。
そこが都会生活との違い。
都会生活は徹底的にそれらを排除して人の社会は確立しているもの。
オーストラリアでは昆虫が多くて人はその中で暮らさせてもらっていると言います。
森の生活は正にそれ以上でしょう。
いつか森の生活を楽しみたい。
でもどちらかというと森よりも畑の生活の方が向いているみたい。
木こりより百姓ですね。

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