保護猫活動する隠居爺の野菜作りとスキーの日記そして病気の記録

冬場の60日以上はスキー、夏場はそのための体力作り&自給用野菜作り、そして保護猫活動と病気の記録も綴ります。

ミラのユーザー車検・・・④「前車検・後整備」の意味

2018年04月06日 | クルマに関するアレコレ

ユーザー車検が出来るようになると同時に
「前車検・後整備」が可能になったという話は聞いていますが
この正確な意味を知っている方は意外に少ないです。

この場合の整備とは
乗用車と軽の場合は「法定24ヵ月点検整備」を指します。

そこで改めて「車検」と「法定24ヵ月点検整備」の違いは。

まず「車検」は正式名称を「継続検査」といい
公道を走る為に安全面や環境面などが道路運送車両法に決められた
保安基準、つまり安全基準を満たしているかどうかを調べる検査です。

継続車検は"車検満了日の1カ月前から受けられる"となっていますが
これは単に"車検満了日が変更にならない”という意味で、例えば6カ月前でも
受けることは可能で、その場合は車検証記載の2年後の次回満了日が
「今回車検を受けた前日」に変わるだけのことです。

ちなみに、その他としては「新規検査」「予備検査」等があります。

〔車検ラインの具体的な大まかな流れ〕
1.テスターによる排気ガス検査
2.車台番号、球切れ、ワイパー、クラクション
シートベルト等などの装備及び作動確認
3.サイドスリップ検査
4.ブレーキの効き、スピードメーター誤差検査
5.ヘッドライト照度、方向検査
6.下回り目視&打音、ステアリングがた検査

(たったこれだけ。待ち時間を除くと約10分位でしょう)

一方「法定24ヵ月点検整備」は、車の故障を未然に防ぐために
決められた56項目の点検をし、その結果、消耗したり劣化した
部品交換等の整備を行うことで、
車検のように期日の定めはありません。

 どちらも車の使用者に課せられた法律上の義務ですので
きちんと実施する必要があります。

最初に法定24ヵ月点検整備を実施した後に車検を受ける
従来の形が「前整備・後車検」ですから「前車検・後整備」はその逆
つまり車検を受けた後で法定24ヵ月点検整備を行うことで
ユーザ車検に限って認められています。

他方、認証や指定工場の業者は、従来の「前整備・後車検」しかできません。

指定工場の場合は良く知りませんが、持ち込む必要がある認証工場は
合格率をチェックされていて、数字が低いとその工場に
監査等の指導が入り最悪、認証が取り消されることもあると聞きます。

このように車検と整備は本来別々のものですが、業者に車検を依頼すると
法定点検整備が必ずセットされてしまうのはこうした理由に因ります。

なお、前に受けようが後で受けようが、車検の内容に全く違いはなく
保安基準を満たしていなければ当然、落とされます。

これは持ち込むのがユーザーであろうが業者であろうが同じ扱いとなり
当日中でしたら後2回(都合3回)は無料でラインを通って
再検査してもらえますが、例えば部品がすぐに間に合わない等の理由で
翌日以降になる場合は、「限定自動車検査証」を発行してもらい
2週間以内に落ちた項目のみの再検査になります。

「車検満了日」に変更はありませんので
もちろん車検が切れないうちに対処する必要があり
日を改めてのこの検査手数料は1200円、予約は不要です。

2週間以内に行かれない場合は、最初からやり直すことになりますが
重量税や自賠責保険はそのまま使えますので、時間的なロスは大きくても
金銭コスト的には大きな負担にはなりません。

なお、前に点検整備して車検時に記録簿を添付する場合は
車検証備考欄に「記録簿記載あり」と記載されますが
後の場合は「記録簿記載なし」になります。

後日整備をしてもこの車検証の記載は変更できません。

またユーザー車検の場合は「受験形態・使用者」と記載され
業者と区別が付くようになっています。

(続く)

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