元町の夕暮れ ~万年筆店店主のブログ~

Pen and message.店主吉宗史博の日常のこと。思ったことなど。

自立する

2016-07-05 | 実生活

世界の情勢が変わろうとしていることは、ニュースで報じられる様々な動きから感じることができます。

それらは何か明確な目標や向かう方向があって、変わろうとしているというよりも、今までやってきたことへの徒労感がそうさせているのではないかと勝手に思っています。

店にずっと居る仕事で他所に出掛けることが少ないこともあり、世間で起こっていることに関心を持っていたいと最近特に思うようになりました。

 

自分が日本国民として知っておかなければならないことを教えてくれる人の一人である青山繁晴氏の「壊れた地球儀の直し方」という本が新書になりましたので読みました。

自分に関係ないから知らなくてもいいと思うのは、本当に愚かなことだ。世の中で何が起こっているのかを知って、自分の国が、自分の身の回りがどのように変わって、自分はどうするのかを考えておかなければいけない。

安全だと思っている日本にも脅威は常にあるし、それは自分の身の回りも同様だと思っています。

自分の暮らしは自分で守らなければいけないという意識が多くの日本人には薄く、それが外交にも表れてしまっている。

この本を読んでいくうちに、中東で何が起こっていて、なぜ今のような状態になったのか知っておかなければならないと、ネットで引っ張ってノートにまとめただけですが知ることができました。

西側世界とイスラム世界の宗教的な戦いだと思っていましたが、それは欧米の欲とその支配から逃れようとする中東諸国の戦いがひたすら繰り返されたものだったと、恥ずかしながら今頃知りました。

そして今は欧米が利用したはずの反政府テロ組織が暴走して、誰にも止められない状態になっている。

争いをコーディネートしてそれを治めて世界の警察と自称していた国も、国民の多くはその役から降りてくれと思い始めている。

混乱し、疲れ果てている世界の中で日本はどんな役回りをすることができるか、自分は日常の中でどんなことを心掛けなければならないのかを考えさせてくれる本だった思いました。