書道を始めたと聞いて、H田さんが20年ほど前の中国の墨を持って来て下さった。まだそんな大した文字は書いていないけれど。
お洒落な方ではないけれど、自分の服装についていろいろ考えるのはとても好きです。
雑誌をよく見るし、インターネットでいろいろ調べたりしていますが、私たちの年齢にピッタリと合った情報は少ないようです。30代やもっと上の世代をターゲットにした情報はたくさんあるのに。
やはりお小遣いが少ない、子育てと住宅ローンまっただ中のお父さんたちは自分の服にあまりお金をかけることができず、業界から見放されているのかもしれないと思ったりします。
でも情報が少ないことは、もしかしたら良いことで、自分らしいセンスを磨くことができるのではないかとも思います。
雑誌などのカッコをそのまましたら、相当恥ずかしいことで、それぞれの人の好みや生き方に合った似合うカッコがあるはずだから、あまり情報はなくてもいいのかもしれません。
センスを磨いて、それに合った自分らしい服装を見つけることも楽しいことだと思えます。
それは仕事でも同じなのかもしれません。
ビジネス書などを読んでも、それが必ずしも自分に当てはまるわけではなく、自分の状況、世相を読んで、自分の経験とセンスでどうするか判断することも同じことなのかもしれないと思います。
真似するくらいなら、調べたり読んだりしない方がよくて、自分が見てきたものと経験してきたこと、そして自分のセンスだけで、アイデアを練った方がいいことに最近気付きました。
まだ私の場合は、ウジウジ考えてばかりだけど。
少し軽薄な言い方だけど、ペンはオシャレに奥行きのようなものを持たせてくれる小物だと思います。
鞄や靴ほど、服装に大きな影響は及ぼさないし、時計ほど毒を加えたりしない。
でもその人の生き方のようなものを表してくれるものだと思っていて、それを扱う仕事をしているのは、偏屈な自分らしいと思います。
ペンはもちろん書くためのものだけど、その人のセンスを表すものでもあって欲しいと思っています。