元町の夕暮れ ~万年筆店店主のブログ~

Pen and message.店主吉宗史博の日常のこと。思ったことなど。

ほがらかな心

2015-08-18 | 仕事について

先日の、テレビ番組「ヨルタモリ」でゲストの福山雅治さんがそのキャリアを振り返って、「売れたいとは思わなかったけれど、売れないと続けていけないことに途中で気付いた」と言っていて、確かにそうだ、それは私たちのように商売をしている者にも当てはまると思いました。

私たちの仕事の多くは、理想を追い求めながらも結果を出さないといけない。若い頃は結果と理想は両立しないように思ってしまうジレンマに陥りますが、キャリアを重ねるうちにそれらは自然とそれぞれの居場所に収まっていく。

福山さんは、私たちが仕事をしながら矛盾と感じながら葛藤してきて、気付いたらバランスを取れるようになっていたことを言っている、同年代の人の発言として「そうそう」と大変共感しました。

福山さんが言っていることは当たり前のことだけど、理想と結果の間で葛藤したことのある人ならよく分かることだと思います。

売れないと続けられないけれど、そうしていくために最も大切なことは元気だと、今は思っています。

才能や頭脳だけでは続けることができない、元気は朗らかさと言い換えることができるかもしれない。

心が元気でないとやはり仕事は続けることができません。

心が元気だから、地味な繰り返しの中でもモチベーションを保つことができるし、やりたいことが生まれてくる。

気掛かりがあったり、憂鬱があると仕事のパフォーマンスにも影響が出て、何も生み出すことができなくなります。

私たち商店主も、福山雅治さんと同じように何かを生み出す仕事をするものだったのだと思うと、自分は自分の役割を朗らかに果たしていきたいと思うのです。