元町の夕暮れ ~万年筆店店主のブログ~

Pen and message.店主吉宗史博の日常のこと。思ったことなど。

“万年筆で美しい文字を書こう”教室展示開催(5月6日まで)

2012-04-16 | 仕事について

ペン習字教室“万年筆で美しい文字を書こう”の展示を本日から5月6日(日)まで開催いたします。

百人一首の中から好きな季節に合う歌を選んで堀谷先生にお手本を作ってもらい、練習して書き上げました。

難易度の高い連綿の文字をノートに何度も練習して、気合一発の耳つき和紙はがきへの清書はなかなか緊張感のあるものでした。

ペン習字は、いろいろ万年筆を取り替えて、その作品に合ったもの、書きやすいものを選びながら書くのが楽しい。

ペン習字に使うことができる細字の万年筆が、シルバーン、ブライヤー、M300、シガー、742と、気付いたら5本もありましたが、ノートへの練習の手応えと、一発勝負の失敗が許されない状況でしたので、結局いつものシルバーンを選びました。

ブライヤーとシガーも良い太さでしたが、はがきサイズの作品にはインクの出が多すぎると思いました。

今回清書用に使ったはがきは、3月から多可町加美にある杉原和紙研究所(http://www.takacho.jp/sugiharagami/)で仕事すようになった、紙司の浦部喜代子さんから、教室で使ってほしいと提供していただいたものでした。

浦部さんが美濃時代に漉いたもので、耳つきの和紙の風合い、色合いのまま、万年筆でもにじみなく書けるように仕上げたものでした。

その良い書き味、美しいインク映えなど、それは丁寧に作られた和紙作品だと思いました。

“万年筆で美しい文字を書こう”教室は次回5月4日(金・祝)は、ひとまず楷書をまた書いてみようという予定になっています。

初めて参加される方用に、常に楷書のお手本を堀谷先生がご用意して下さっていますので、お気軽にご参加ください。

万年筆を使うことが、より楽しくなる教室になっていると思っています。