元町の夕暮れ ~万年筆店店主のブログ~

Pen and message.店主吉宗史博の日常のこと。思ったことなど。

文具屋さんと雑貨店

2007-07-02 | モノについて
ある日のランチタイム、相棒とその違いについて話していました。
人それぞれ好みがあって、文具屋さんとステーショナリーを扱う雑貨屋さんとどちらが優れているとか、どちらが良いとかいう話をするつもりはありません。
ただ、私は商品の構成やディスプレイ、内装や店員さんの立ち居振る舞いなどから、何かメッセージが伝わってくるお店が好きです。
見ていると生き方まで伝わってくるようなお店。
ライフスタイルの提案などという生易しいものではなく、「私の生き方はこうです。」と主張しているお店です。
最近、以前にも増して街をよく歩くようになりました。街の中に生きていると言っても言いすぎではありませんが、そんな生活の中でいろんな雑貨屋さんにめぐり合います。
そんなお店たちを見ているうちに、今までおぼろげに感じていた文具屋さんとの違い。
それは文房具を素材として売っているか、自分のスタイルを表現する小物として売っているかの違いでしょうか。
素材として売っているお店は10色ある商品なら、何のためらいもなく10色全部揃えます。あるいは売れ筋だけ選んで揃えます。
それはその商品がお客様の手元に行って何かに使われることによって完成するからです。
スタイルを表現するための小物として売っているお店は10色全て揃えることはせず、オーナーあるいはお店の哲学を表現することのできるものを厳選します。
そこに少ないことの豊かさも感じます。
私もステーショナリーとペンを素材ではなく、生き方を表現するものとして、皆様に伝えたい。
そんな想いで、Pen and messageを始めようとしています。