元町の夕暮れ ~万年筆店店主のブログ~

Pen and message.店主吉宗史博の日常のこと。思ったことなど。

愛車

2007-07-18 | 万年筆
私は車というものは、長く壊れずに安心して走ってくれればそれが一番の性能だと思っていますので、トヨタビッツに8年も飽きずに乗っています。
しかし、最近どうもまわりの車好きの悪影響を受けているような気がします。
車を語らせたら、この人以上に美しく語れる人はいないだろうという鈴木氏の角目のベンツの少しだけ硬いけれどそれが安心感につながる乗り心地や、雨の日には下回り雨が入ってくるというル・ボナー松本さんの1968年製ビートルなど、魅力的な車を所有されている方々たちのせいです。
そして、先日(本日も車に関してでした)ブログで松本さんはアルファ145を手に入れたいという決意表明をされて、さらにエンスーへの道を突き進んで行くように思われます。
最近のアルファロメオはかなり分かりやすいデザインに変わってきているようですが、松本さんが目をつけている145も含め、以前はかっこいいのか、かっこ悪いのか分からないデザインで、でも目が慣れるととても味わいのある奥の深い美的感覚でデザインされていることが私でも分かりました。
そんな145を松本さんが手に入れられるのを私は無邪気に願っています。
思えば私もただ知らない林道を走って、忘れられたような峠を越える喜びだけの為に、ジムニーに乗っていた時期がありました。
ギア比が小さく、街乗りではしょっちゅうギアチェンジをしないといけないとても乗りにくい車でしたが、そんな不便さよりも余りある楽しみがその小さな四輪駆動車にはありました。
車好きの人たちの気持ちも分からないわけではなく、ただ今の私にはそんな余裕はなく、仕事や人生を軌道に乗せた友人たちの車狂いの有様を羨ましく眺めています。