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元町の夕暮れ ~万年筆店店主のブログ~

Pen and message.店主吉宗史博の日常のこと。思ったことなど。

ラミー

2006-01-18 | 実生活
昨年からのラミーの人気は衰えるところを知りません。
雑誌が特集記事を組んだり、ラミーだけの本が出たりとその人気に便乗しているのか、仕掛けているのか分かりませんが、ラミーを取り巻く状況もその勢いに拍車をかけています。
ラミーのデザインはこんなに人気が出るずっと以前から何も変わっていませんが、世の中がやっとラミーに追いついてきたのかもしれないと最近思うようになりました。
特に雑誌のページの作り方、色使いやレイアウトにラミーのデザインとの共通点を見ることが多くなりました。
シンプルなのはもちろんですが、本質だけを的確に伝え、そこに余計な感傷やこだわりを持たせないといったところでしょうか。
ラミーなら機能の邪魔をしない、デザインしすぎないデザインということになります。
本質を伝え、後は読者あるいは使い手のこだわりや好みにより自由に判断してもらう、そんな心地良さが最近のデザインの流れで、そこにピタリとラミーがはまったのかもしれません。

モンブランマイスターシュテュック”王道のデザイン”

2005-11-20 | 実生活
マイスターシュテュックのデザインがどのペンよりも磨きがかかっていて、洗練されているという話がある人と話していて出ました。
確かにあの砲弾型のボディは長い間、川の流れに洗われた石のように角が取れ、自然な滑らかなカーブを描いています。
あのデザインを早くにやられてしまったら、他のメーカーは不本意ながら同じようなデザインにするか、どこかにデザイン上の引っかかりを作って個性を出すかしか仕様がないと思います。
磨き込まれた、本物のみが使用することを許された王道のデザイン。
マイスターシュテュックのデザインはゆるぎないモンブランの地位を現しているのかもしれません。