当店では毎月第1金曜日19時から21時まで「万年筆で美しい文字を書こう」というペン習字教室を開催しています。
毎回、先生が作って来て下さるお手本を臨書して、添削してもらいます。
直していただいた文字に気を付けて書いていくうちに癖が少しずつ取れていく。
集中して書いていると2時間はあっという間に過ぎていきます。
間に気軽なおしゃべりがあったりして、このペン習字の時間の温かい雰囲気はとても好きで、これは先生の気さくなお人柄によるものです。
この教室の講師をボランティアで引き受けて下さっている堀谷龍玄先生が書道を本格的に始めたのは40歳を過ぎてからでした。
子供の頃に習字は習いに行っていたけれど、部活や受験で中学に上がった時には行けなくなっていました。
また書道をやりたいという想いは持ち続けておられたようで、遅くから始めたにも関わらず昇段試験に次々と合格して、10年もかからずに師範になりました。
字を書くのはとても好きで、筆や万年筆で書いていると時間が経つのを忘れていることがよくあると、先生は言われます。
それだけ夢中になれることに出会った先生はとても幸せだと思いますし、いつも好奇心を失わないフレッシュな気持ちでいることと、気持ちの強さがあったからだと勝手に思っています。
あまりご自分の意見を声高に押し通す人ではなく、どちらかというと物静かで周りの人の意見をよく聞いてくれる人だけれど、先生が書かれる文字からその想いの強さのようなものが感じられて、そんな堀谷先生を見ていると私たちもいつからでも、やりたいと思ったことは始めることができるのだと思うのです。
ペン習字教室はとても温かで良い雰囲気だけど、そろそろ新しい生徒さんにも来てもらいたいと堀谷先生と話ました。
私たちは気付いたら行書などを書いていて、気軽に習いに来ようと思って下さった方から見ると敷居が高く感じるのかもしれないと思いました。
それに私たちの日常はいつも行書を書いているのではなく、楷書を書く機会の方が多いので、楷書の練習もまたした方がいいと思いました。
次のお稽古(3月6日)から、しばらくの間楷書を練習することにして、先生がお手本を作っ来て下さいました。
楷書は基本ですが、お手本に忠実に書かないといけない難しさがあります。どうしても自分の癖が出てしまうので、根気強くお手本を書き写すように練習する。
そんな日常生活では得難い時間を当店の「万年筆で美しい文字を書こう」教室で過ごしていただきたいと、新しいクラスメートを求めています。