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元町の夕暮れ ~万年筆店店主のブログ~

Pen and message.店主吉宗史博の日常のこと。思ったことなど。

新入荷商品

2007-11-11 | お店からのお知らせ
なかなか面白い商品が2点入荷しました。
ユニークな品揃えで評判のステーショナリーのウェブショップ分度器ドットコムのオリジナルツバメノートメモです。
ツバメノートをそのまま縮小した表紙がかわいく、お洒落です。天のりタイプになっていますので、スマートに切り離すことができます。中紙は白色無地のフールス紙で万年筆との相性も良く、気持ちよく書くことができます。
シャツの胸ポケットに入れてもかさばらない大きさですので、いつも入れておいて、ちょっと書き込んでそれを大判のダイアリーなどに貼り付けたりするのにちょうど良い大きさだと思います。
メモを取ったはいいけれど、それがどこかに行ってしまったとか、いろんな物に書いてしまって整理がつかないなど、お困りの方も多いと思いますが、このメモ帳に書き込んでおいて、決まったものに後で貼り付けるようにしておけば、そんなトラブルも防ぐことができます。
もちろん伝言やメッセージを走り書きして渡したりなど、切り離せるメモ帳がポケットにひとつあればなかなか便利です。
メモ帳にも個性や味わいを感じたい方にはおすすめします。サイズはロディアNo11
とほぼ同じサイズ、69.3mm×105.3mm×9.9mmです。
もうひとつ、ドイツの筆記具、ステーショナリーメーカー、ワルサーの1.18mm芯のシャープペンシルSLIGHTです。
無駄を一切取り除いた、非常にシンプルで鋭い印象のペンです。
6角軸のペンはいくらでもありますが、こんなにシャープな印象のペンは見たことがありませんし、使う人をそんな印象にしてくれるデザインの力を感じます。
無駄が一切なく、遊び心の感じられない外観とは違い、天キャップを外すとユニークな取り付け方で消しゴムがセットされていて、中には芯収納ケースも仕込まれているという小技が効いています。
メモ帳が254円、ワルサーSLIGHTが7,140円です。

マインドマップ

2007-11-01 | お店からのお知らせ
頭の中で案件を練っている時、図に書いてみると上手く整理できることがあるのは、多くの人が経験したことがあると思います。
私もこのマインドマップというまだ言葉を知らない時から、そういったことをしたことがありました。
あまり目に見えて上手くいったという経験はありませんでしたが、それは思考の詰めが甘かっただけなのだとこの本を読んで分かりました。
アスキー出版の「マインドマップ~ビジネス超発想術~」はマインドマップについて分かりやすく解説した本ですが、マインドマップとはすごく自由なものであるようです。
そして手書きが理想的だとも書かれています。
確かに思考は手に直結しているし、頭をよぎる自由な発想を紙に開放していくのがマインドマップです。
ひとつのテーマを据えて、それを多方面に思いつくままに展開していく、テーマについて自分の知識にあるものがどんどん連想ゲームのように広がっていき、頭の中では結び付かなかった事柄同士が結びついて新しい発見や結論を生むことがあります。
本ではカラーペンでのマインドマッピングをすすめていましたが、私はこれを万年筆でするべきだと思いました。思考の妨げにならない書き味の良い万年筆が向いているでしょう。
アスキー出版「マインドマップ~ビジネス超発想術~」は当店で扱っています。税込み1000円です。

パーカーソネット福

2007-10-26 | お店からのお知らせ
パーカーソネットは15,750円という比較的低価格であるにもかかわらず、金ペンを使用していて、ペリカントラディショナルM250とともに、初めて万年筆を使われる方にお勧めすることの多いペンです。
どちらのペンも柔らかい書き味で、万年筆らしさを楽しむことができるペンです。
そんなソネットに各色300本の限定品が発売されました。
ペン先に、福をテーマにした専用の刻印を施したモデルで、ペン先にある福の字とそれをテーマにしたモチーフは今回のペンのために用意されたものです。
ペン先に幸福の福の文字を入れ、万年筆にりの意味合いも持たせたパーカーソネット福。
高額な限定品が多く発売される中、このような限定万年筆を毎年発売するのも面白いのではないかと思いますし、お守りの意味合いを持たせるというのも、ユニークですね。

パイロットクアトロ89

2007-10-25 | お店からのお知らせ
新製品が入荷しました。
金属のキャップとウッドのボディ。冷と温、硬と柔の対照的な素材を使用したクアトロ89は四角い万年筆、クアトロの復刻版です。89という数字はパイロットの創業念が今年89周年を迎えることからつけられている数字だと思います。
通常四角いボディの万年筆は面に平行してペン先がセットされていることが多いですが、このクアトロは面と面の間の角の部分に面して、ペン先が向けられていますので、この角度に違和感や戸惑いを覚える人もいるかもしれません。
しかし、太目で四角いクアトロを握る場合、角に手を添えた方が書きやすいという設計者の配慮からペン先はこの角度でセットされています。
キャップを閉めたときに、必ずボディとキャップの面が揃うのも頼もしく、パイロットらしいですし、硬めでも滑らかで書きやすいペン先もパイロットらしいと思いました。
しかし、今までにない冒険的な企画は面白いと思いましたし、このクアトロ89、なかなかかっこいいと思いました。
(31500円です。)

ラミー2000と古い万年筆

2007-10-23 | お店からのお知らせ
雑記に似合うペンの筆頭がラミー2000かもしれません。気取りのないシンプルなデザインで、軽くポケットに挿していても邪魔に何ならず、ペーパー加工されたボディは細かい傷などが気になりません。
先日ある方からパーカー21という古いペンをお借りする機会がありました。そのペンは同じようなスタイルを持つ51や61などよりも太軸のコロッとした感じのボディでしたが、そのペンを書いていてふとラミー2000のことを思い出しました。
握りや書き味がそっくりだと思えました。
首軸からほんの少しだけ出たペン先のスタイルと柔らかい書き心地、太目のグリップ感が特に似ていましたが、考えてみるとラミー2000は今から40年以上前に開発されたペンでした。見た目が斬新でも、感覚で感じる部分は古き良き時代を感じさせるのかもしれません。
ラミー2000はなぜか小振りに見え、握ってみると意外と太軸だということに気付きます。
その太目の軸が握りやすく、力を抜いて書きたい雑記を楽しくしてくれます。

ツヴィリングJ.A.ヘンケルスのハサミ

2007-10-19 | お店からのお知らせ
よく切れるハサミは仕事の能率を上げてくれるばかりか、その切れ味を楽しむことすらできます。
私は以前から、ペンと同じくらいハサミの良い悪いに敏感で、切れ味の悪いハサミに出会うと悲しい想いをしたものでした。
良いハサミを皆さんに使っていただきたいと思い、当店でも厳選して扱うようになりました。
写真のハサミはケースが付いていて、そのケースがペーパーナイフになるのも優れています。赤のワンポイントもかっこいいですね。
(3,675円です。)

KUMオートマチック芯、鉛筆削り

2007-10-13 | お店からのお知らせ
デビッド・ヘイワードの2mm、3mmの芯ホルダーを扱い出しましたので、芯削り器をラインナップに加えることにしました。
数ある芯研器の中から選んだのは、ドイツの鉛筆削り専業メーカークムのオートマチックです。
2mm芯、3mm芯が削れるだけでなく、鉛筆を2通りの削り方で削ることができる上に、鉛筆削りの替刃も内蔵しているという逸品で、蓋の開き方もダイナミックで、なかなかデザインも優れていると思います。
値段も手頃な598円です。

シルバーアクセサリー、ブレスレット“春夏秋冬”

2007-10-08 | お店からのお知らせ
当店のロゴマークもデザインしているシルバーアクセサリー作家きりさんの作品を紹介します。
きりさんは日本の自然、花鳥風月をテーマに非常に精緻なアクセサリーを作っている作家で、その道ではなかなか評価の高い作家です。
ひとつの作品を作り上げるのに、何十時間もかかってしまうというその作品は入魂の作品ばかりで、全て1点物です。どの作品もどこかユーモアを感じさせる遊び心があり、男女の区別なく身につけていただけるのではないでしょうか。
(55,000円です。)

公長齋小菅 竹積層葉書入れ

2007-10-06 | お店からのお知らせ
当店の内装も手掛けた、公長齋小菅の竹の積層材をしっかりと組み合わせたステーショナリーをご紹介します。
小菅のそごう心斎橋内のショップで、この会社が伝統工芸の中にあるだけではない、モダンな感性を持った会社であることを感じたのは、このような商品を見たからでした。
予想した通り、公長齋小菅の小菅八郎社長は伝統の技術とモダンデザインの融合を数十年前から実践していたようです。
形が特別変わっているわけではなく、竹の模様があるだけの四角の箱ですが、潔く装飾を廃したその姿に竹という素材はよく似合っています。
(3,465円)