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元町の夕暮れ ~万年筆店店主のブログ~

Pen and message.店主吉宗史博の日常のこと。思ったことなど。

新入荷商品

2008-01-11 | お店からのお知らせ
ラミーCP-1(万年筆36,750円ボールペン28,350円)
ラミー2000に次ぐペンとして、1970年代に作られたペン。
当時流行の細身のシリンダー型ボディはこの手のものが少なくなってしまった現在、かえって新鮮な印象を受けます。
システム手帳など手帳のペンホルダーに差しておくのに最適なサイズです。

新入荷商品

2008-01-11 | お店からのお知らせ

ディビーナブラックマキシ万年筆(134,400円)
黄金比をボディデザインに盛り込んだデヴァインプロポーションと同デザインで、より品質が安定しているアクリルをボディ素材にしています。
吸入は回転式になっていて、吸入ノブをひっぱり出してから回転させる構造になっています。
非常に存在感のあるペンです。

分度器ドットコムオリジナル セルロイドのペンシルエクステンダー

2008-01-03 | お店からのお知らせ
鉛筆の補助軸というには、あまりにも存在感のあるセルロイド製のものをご紹介します。
分度器ドットコムの谷本さんは長い間そのアイデアを温めていて、セルロイドの鉛筆補助軸を作ってくれるところを探していました。
谷本さんから相談を受けた時に、私は加藤製作所の加藤さん以外にないと思い、すぐに加藤さんに電話をかけました。
加藤さんは、谷本さんに会うことを快く引き受けてくれました。
数日後、加藤さんに会いに行き、谷本さんの妹さんが描いたというエクステンダーのイメージ画を見せながら加藤さんにどういうものを作って欲しいか、説明しました。
数ヶ月後、数回の試作品を得て、分度器ドットコムと加藤製作所の出会いから1本の鉛筆エクステンダーが形になりました。
加藤製作所のペンらしさそのままに、万年筆のようなキャップを開けると小さな鉛筆が入っているという、とてもユニークなユーモアを感じさせるものに仕上がっています。
国産のわずかに太軸のもの、海外のわずかに細軸のもの両方に対応できるよう、加藤さんのアイデアも盛りこまれています。
(4,410円です。)

渋い! ~プラチナ屋久杉デスクペン~

2007-12-25 | お店からのお知らせ
クリスマスに渋い万年筆をご紹介します。
プラチナから発売された屋久杉のデスクペンです。
キャップをつけなくても、キャップをつけたような長さのペンの需要は多くはありませんが、確実にありました。
尻軸に付けたキャップが外れるのを気にしなくてもいいとか、持つ場所を気にしなくていいとか理由は様々ですが、こういうデスクペンに共通して言えることは、バランスが非常に良いということです。
デスクペンを愛用し出したら、他のペンは使いにくく思えるほどのものですが、携帯には不向きで、デスク専用になってしまいます。
そういう理由もあって。プラチナはこのデスクペンに合わして、専用ペンスタンド52,500円(1本用)も作ってしまいました。
書く人のことを考えた、なかなか渋い良いペンだと思います。このような定番商品が出てくると、万年筆の業界はもっと活性化してくるのではないかと思ったりします。(31,500円で、細字、中字、太字があります。)

年末年始営業日のご案内
12月30日から1月3日までをお正月休みとさせていただきます。
5日間も休んで、申し訳ありません。その間、このブログはできるだけ更新するようにしますので、ぜひご覧ください。
よろしくお願いいたします。

大和出版印刷万年筆用ノート2

2007-12-18 | お店からのお知らせ

とても大型で最新の機械が揃う大和出版印刷の工場の中に真っ黒な鉄の塊といった感じの活版印刷機があります。今ではあまり使われることがなくなってしまいましたし、震災のあった神戸では特に活字がバラバラになってしまい、工場の再建を諦めた古くからの印刷工場が多いと印刷業の方から以前聞いたことがありました。そんな活版印刷ができるこの会社は貴重な存在です。全てが均一で乱れのないオフセット印刷は確かに美しくスマートですが、活版印刷はオフセット印刷にはない、勢いと温かみのある印刷をすることができます。大和出版印刷が先日発表した限定生産の万年筆ノートはこの活版印刷で罫線を印刷しています。横一直線だけのノートの罫線くらいわざわざ活版印刷にしなくてもいいようなものですが、そういうちょっとしたことにもこだわり抜いて、ひとつの形になっているところにこのノートの価値があります。限定200冊分だけに使用されているバカスという紙の書き味もなかなか見ものですし、プロの中のプロと言われている甲南前田製本の前田氏が手掛けた装丁も美しく仕上がってくると思います。 先日の朝日新聞の記事は、多くの方が読まれていて当店にもたくさんの問い合わせとノートの予約をいただいています。大和出版印刷にも当然、多くの問い合わせがあり、ノートを販売する楽天内のサイトfromkobe(http://www.rakuten.co.jp/fromkobe/index.html)も好調な売れ行きのようです。もしどうしても手に入れたいと思われている方がおられましたら、fromkobeで申し込むか、ル・ボナーさんや当店で予約されることをおすすめします。

 

 

ブックマークにanother parsonさんのできたてのブログ追加しました。http://anotherperson761061.blog42.fc2.com/


自分自身のため?のペンケース

2007-12-05 | お店からのお知らせ
先日発売された、趣味人ル・ボナーhttp://www.kabanya.net/松本さんプロデュースのペンケースはたくさんの人たちの賛同を得て、好調な売れ行きを見せています。
さすが鞄作りで革を知り尽くし、縫製など製作においても、プロの中のプロと同業者が認める人だけあり、そのクオリティの高さは圧倒的だと思っていますし、鞄のある万年筆屋と言われるほどの万年筆の広告塔だけあり、その情熱が込められた、松本氏初の万年筆ケース。悪いはずがありません。
この逸品をル・ボナーさんとともに扱える立場にいられることをとても幸せに感じますし、それをお客様に見ていただいて、どの色がいいのか、あるいは1本差しか3本差しか、幸せな迷宮でさ迷われているところに立ち会えることに喜びを感じます。
一流の腕を持つ人が楽しみながら、自分自身のために作ったもの。そんな物に私達は強く惹かれます。

松本さんのペンケース完成

2007-11-29 | お店からのお知らせ
私たちが職人の作品に魅力を感じるのは、その作品の出来栄えももちろんですが、その人の生き様を意気に感じて、共感を持つことでもあります。
いくら良い物を作っていても、その生き方に共感できなければ、残念ながら魅力は半減してしまいます。

ル・ボナーの松本さんの企画によるペンケースが出来上がってきました。
松本さんはこのペンケースの試作品をだいぶ前から試されて、型の修正を繰り返していました。
どのように改良すれば使いやすいか、デザインはいいかなど様々な試行を繰り返してやっと出来上がった入魂のペンケースです。
このペンケースは絞りという技法が使われていて、それがこのペンケースの最大の特長になっています。しかし、表裏2枚の厚いブッテーロ革を絞るという技術はかなり高度で、80歳を超えた老職人ただ一人しかできないという失われかけている技術ですが、松本さんはその技術と出来上がりの美しさにこだわりました。
もちろん革も発色がきれいで、使い込んだ時の味わいの良い、松本さんおすすめのブッテーロです。
色は黒、チョコ、チャ、ワイン、グリーンの5色で1本差し(12,600円)と3本差し(23,100円)があります。
今までたくさんペンケースを見てきましたし、自分で企画したものも商品化してきましたが、質感と縫製などの加工、デザインなどこれ以上に良いと思えるものと出会ったことはありませんでした。私も多くのお客様と同じように松本さんの生き方、人柄を魅力に感じて、このペンケースに思い入れができているのかもしれません。

フラソリティー バイ ル・ボナー

2007-11-18 | お店からのお知らせ

ずっと以前からル・ボナーの松本さんの革製品を扱いたいと思っていましたし、その意向もお伝えしていました。私の退職、独立でそれが今まで延びてしまいましたが、やっと実現しました。

フラソリティーバイ ル・ボナーのバック四型を当店でも展示しています。

ポーチ(29,400円)は平らな状態でショルダーバックにもなり、ギボシを留めるとコロンとしたセカンドバックらしい形にもなります。もちろん平らな状態で小脇に抱えるスタイルでも使え、私はその使い方がなかなかおしゃれだと思っています。

ブリーフケース(47,250円)もギボシを留めるとコロンとしたボストンバッグ風になり、女性の方にも使いやすい形になります。日常、一番活躍の場面があるのは、このブリーフケースですね。

とにかくいつも荷物が多いと言う方には、トートバック(48,300円)がおすすめです。このトートバッグはほとんどのものが開いた口がふさがらない状態なのに対して、口にファスナーがついていて、口にチャックしてくれます。ストラップも附いていて、肩に掛けることもこともできますし、ギボシを留めて底を作ることもできます。

ボストンバッグ(69,300円)は、松本さん(http://www.kabanya.net/weblog/)のブログでも書かれていましたが、平らにするとスーツを納めることができ、ガーメントバッグにも使うことができます。私はこのバッグに荷物をたくさん詰め込んで、車のトランクに放り込んで旅に出たいと思いました。

フラソリティ バイ ル・ボナーの鞄はミネルバボックスという革を使っていて、この革は水拭きして、乾いた後乾いた布で磨くことによって光沢を出すことができ、表情を自分で作り出すことができます。持って自分仕様にすることで、愛着もより一層強くなる鞄。革にこだわりの強い鞄職人が提案する、ブランドもののバックと対極にある、良質な物の価値の分かる人の鞄だと思います。


シェーファーローリング20’S

2007-11-17 | お店からのお知らせ
シェーファーはとてもユニークなペン先の構造を持っていて、独自の道を歩んでいる万年筆メーカーです。
一時期日本での宣伝不足のためか、あまり見かけなくなってしまって、皆さんの話題にあがることがなくなってしまいましたが、昨年あたりから営業的な努力と商品の魅力もあり、少しずつですがスポットライトが当たるようになってきたと思います。
現在のシェーファーのラインナップで最も魅力的なのはVLRなのではないでしょうか。シェーファーの名品タルガやインペリアルなどの流れを汲む、伝統的なペン先の形状を守りながら、ボディのデザインを流麗なものにしています。
首軸と一体化となったペン先に柔らかさは期待できませんが、上質な滑らかな書き味を持っていて、十分に楽しんで使うことができるペンです。
首軸一体型のペン先は専門家によると、とても難易度の高い技術とのことで、あれを定番モデルとして作り続けているシェーファーの技術力の高さも侮れないようです。
そんなシェーファーに少し前になりますが、ローリング20'Sという1108本の限定万年筆が登場しました。ボディ、キャップともにスターリングシルバーでシェーファーがパーカーとともに文化の先端を走っていた頃を象徴するものが彫刻されています。
創始者ウォルター・A・シェーファーの肖像、リンドバーグとその飛行機、チャップリン、JAZZ,ベーブルース、クライスラービル、そして当時のシェーファーの社屋などです。
創始者W・A・シェーファーがレバー吸入式万年筆を発明して100年が経った記念のペンということで、シェーファーの深い思い入れが感じられます。
(ローリング20'S105,000円、VLR47,250円)

ミネルヴァボックスの革小物

2007-11-12 | お店からのお知らせ
ミネルヴァボックスという革がずっと好きで、その革を使ったペンケース、ポケットティッシュケース、名刺入れ、財布、携帯灰皿、ブックカバーなどの小物を扱い始めました。
カーフやコードバンのようにパリッとした繊細な余所行きの感じがなく、ザックリとした風合いの柔らかい厚みの感じる革です。オイルを染み込ましているために浅い傷ならこすれば消えてしう頼もしいしなやかさを持っています。
ル・ボナーさんもこのミネルヴァボックスの革をフラソリティー・バイ・ル・ボナーのシリーズで採用していて、良い感じの鞄を作られています。
当店でも、こんな質感の革を追求していきたいと思っています。

個人事業を始めて、色々持ち歩かなければならないものが増えてしまい、万年筆と紙だけあればいいというわけにいかなくなりました。
そんな時に大変重宝しているのが、写真のミネルヴァボックスの筒型ペンケースです。
かなりたくさんの物が入り、鉛筆4ダース分以上の容量があります。
私はこのペンケースに筆記具5本と消しゴム、修正ペン、定規、はんこ、シャチハタ、USBメモリー、ゴム印、鍵などを入れていてまだ余裕があります。
柔らかい革でそこにずっしりと中身を入れて、そこからペンを取り出して手帳に書くという当たり前の動作が楽しくなります。6,300円です。