また正月がやってきました。
年末から休みの夫は、誰も聞いてないのに
なんやかんや理由をつけてはお出かけ…。
私も仕事があるので、いちいちかまってはいられません。
元旦、早朝から午後までの勤務を終え
家でくつろいでいたところへ帰って来た夫は、なんと着物姿でした。
見覚えがあります。
何年か前に義母があつらえてくれ
そのまま両親の家に置いてあった大島です。
「どうしたの~?珍しい!」
「ちょっと着てみたんだ」
「お義母さんに着せてもらったの?」
「うん」
ウソおっしゃい…
着物は死に装束と同じ…不吉な左前でした。
羽織のヒモも適当な蝶結びで
ひと目でどしろうとが着せたとわかります。
義母は着道楽で、着付けもうまかったので
こんなことになるわけがありません。
そこへ義母から電話。
「あら、もう帰っていたのね。
どうかなぁと思ったけど、お正月だし、かけてみたのよ」
「今日は午前勤務だったから」
「えっ?実家じゃなかったの?」
「仕事、仕事」
「おかしいわねぇ。
今朝、息子があんたの実家へ行くから着物を着せろって…」
「ほぉ~」
「なんてこと?朝もはよから起こされて…着付けさせられて…
実家のご両親に見せると言うから…。
あの子、元旦からウソついてんの?」
誰が中年男の着物姿を見たがるっちゅうねん…
追求を怖れた夫は
その間に着物を脱皮して、こっそり出かけていました。
確かに「自分のシモのために、他人の名前を使うな」とは言いました。
だから私の実家を使ったのね…
初詣にでも行ったのでしょう。
正月や成人式の時に、デートで晴れ着から裸になって
着られなくなる娘さんの話は昔からよく聞きます。
ホテルや彼氏の家で困ったというやつです。
「バカだ~」と笑っていましたが
まさか自分の夫もそのバカの一人になるとは思いませんでした。
バカは元々だけど、もう一歩前進!
蝶結びが出来ない不器用な夫ですから
着せ直したのは相手の女性でしょう。
本心はそんな着物、風に当てたり畳んだりしないで
まるごとゴミに出したい気分でしたが
義母がスポンサーなので、そうもいきません。
先々「あれはどうした…」と絶対言われます。
病院食用おせちの準備、厨房の大掃除
業者の正月休み分の納品…。
それらが通常業務と同時進行で年末から続き、疲れもあったのでしょう。
朝の6時から働いて帰って、自分の実家に行ったと言われ
デート着の後始末をする自分…。
珍しく惨めな気持ち…
縁起をかつぐほうではありませんが
今年は荒れるかもしれない…とふと思いました。
病院での仕事は、少しずつでしたが、しのぎやすくなっていました。
自分が仕事を覚えてきたのと
早くも古参になって後輩ができたのと
院内外の行事になるべく参加し
他の部署、とくに看護師や介護士と懇意になったことが大きいように思います。
私はスポーツがあまり好きではありませんが
やればある程度の結果は出せるタイプです。
バレーボール、バスケット、ボーリング…
系列病院対抗のスポーツ大会や
職員旅行には、なるべく参加するようにしました。
泊まりがけで行って、同じ席で食事や宴会をすれば
各部署の参加者と、自然に仲良くなるものです。
媚びるつもりはありませんが
気楽に話をするようになれば、周囲が何を望んでいるかがわかります。
特に関係の近い看護は
患者別に、気管や歯がどういう状態だから
増粘剤の濃さ、きざみ方はどれくらいが食べさせやすい…
などと細かい話がしやすい関係が築けるので、対応が早くなります。
いわばホットラインです。
「わかってくれる」という信頼関係を結べば
少々のことは看護がカバーしてくれ
ミスがミスでなくなることも増えます。
今までは、そんな会話が全く無いまま
栄養士からの又聞きで仕事をしていたので
要望がや事情がうまく通じず
何かミスが起きる度にぎくしゃくして関係が悪化していました。
もちろん、そういうことをし始めると邪魔をする者もいます。
私より先輩は、他の部署の人間と会話すると激しく嫉妬します。
その役は、本当は自分がしたいのです。
だったら最初からやればいいのです。
しかしそれはせず
「中のことが知られるとまずいこともある」
「行事の経費は公務員共済から出ているから、パートは使わないのが礼儀」
と遠回しにけん制です。
おまえらは、ショウノウ臭い古セーター引っ張り出して忘年会に出て
すみっこでかたまっておれ!
年末から休みの夫は、誰も聞いてないのに
なんやかんや理由をつけてはお出かけ…。
私も仕事があるので、いちいちかまってはいられません。
元旦、早朝から午後までの勤務を終え
家でくつろいでいたところへ帰って来た夫は、なんと着物姿でした。
見覚えがあります。
何年か前に義母があつらえてくれ
そのまま両親の家に置いてあった大島です。
「どうしたの~?珍しい!」
「ちょっと着てみたんだ」
「お義母さんに着せてもらったの?」
「うん」
ウソおっしゃい…
着物は死に装束と同じ…不吉な左前でした。
羽織のヒモも適当な蝶結びで
ひと目でどしろうとが着せたとわかります。
義母は着道楽で、着付けもうまかったので
こんなことになるわけがありません。
そこへ義母から電話。
「あら、もう帰っていたのね。
どうかなぁと思ったけど、お正月だし、かけてみたのよ」
「今日は午前勤務だったから」
「えっ?実家じゃなかったの?」
「仕事、仕事」
「おかしいわねぇ。
今朝、息子があんたの実家へ行くから着物を着せろって…」
「ほぉ~」
「なんてこと?朝もはよから起こされて…着付けさせられて…
実家のご両親に見せると言うから…。
あの子、元旦からウソついてんの?」
誰が中年男の着物姿を見たがるっちゅうねん…
追求を怖れた夫は
その間に着物を脱皮して、こっそり出かけていました。
確かに「自分のシモのために、他人の名前を使うな」とは言いました。
だから私の実家を使ったのね…
初詣にでも行ったのでしょう。
正月や成人式の時に、デートで晴れ着から裸になって
着られなくなる娘さんの話は昔からよく聞きます。
ホテルや彼氏の家で困ったというやつです。
「バカだ~」と笑っていましたが
まさか自分の夫もそのバカの一人になるとは思いませんでした。
バカは元々だけど、もう一歩前進!
蝶結びが出来ない不器用な夫ですから
着せ直したのは相手の女性でしょう。
本心はそんな着物、風に当てたり畳んだりしないで
まるごとゴミに出したい気分でしたが
義母がスポンサーなので、そうもいきません。
先々「あれはどうした…」と絶対言われます。
病院食用おせちの準備、厨房の大掃除
業者の正月休み分の納品…。
それらが通常業務と同時進行で年末から続き、疲れもあったのでしょう。
朝の6時から働いて帰って、自分の実家に行ったと言われ
デート着の後始末をする自分…。
珍しく惨めな気持ち…
縁起をかつぐほうではありませんが
今年は荒れるかもしれない…とふと思いました。
病院での仕事は、少しずつでしたが、しのぎやすくなっていました。
自分が仕事を覚えてきたのと
早くも古参になって後輩ができたのと
院内外の行事になるべく参加し
他の部署、とくに看護師や介護士と懇意になったことが大きいように思います。
私はスポーツがあまり好きではありませんが
やればある程度の結果は出せるタイプです。
バレーボール、バスケット、ボーリング…
系列病院対抗のスポーツ大会や
職員旅行には、なるべく参加するようにしました。
泊まりがけで行って、同じ席で食事や宴会をすれば
各部署の参加者と、自然に仲良くなるものです。
媚びるつもりはありませんが
気楽に話をするようになれば、周囲が何を望んでいるかがわかります。
特に関係の近い看護は
患者別に、気管や歯がどういう状態だから
増粘剤の濃さ、きざみ方はどれくらいが食べさせやすい…
などと細かい話がしやすい関係が築けるので、対応が早くなります。
いわばホットラインです。
「わかってくれる」という信頼関係を結べば
少々のことは看護がカバーしてくれ
ミスがミスでなくなることも増えます。
今までは、そんな会話が全く無いまま
栄養士からの又聞きで仕事をしていたので
要望がや事情がうまく通じず
何かミスが起きる度にぎくしゃくして関係が悪化していました。
もちろん、そういうことをし始めると邪魔をする者もいます。
私より先輩は、他の部署の人間と会話すると激しく嫉妬します。
その役は、本当は自分がしたいのです。
だったら最初からやればいいのです。
しかしそれはせず
「中のことが知られるとまずいこともある」
「行事の経費は公務員共済から出ているから、パートは使わないのが礼儀」
と遠回しにけん制です。
おまえらは、ショウノウ臭い古セーター引っ張り出して忘年会に出て
すみっこでかたまっておれ!