殿は今夜もご乱心

不倫が趣味の夫と暮らす
みりこんでスリリングな毎日をどうぞ!

ばば姫さま

2008年12月20日 15時55分44秒 | 不倫…戦いの記録
50才過ぎというところでしょうか

太めで化粧気の無い

白髪まじりの茶髪を後ろで束ねた

混じりっけなしのおばさんでした。

唯一の華やぎといえば

くたびれたトレーナーが淡いピンク…。


助手席の窓からゴボウの先がのぞいていたので

結婚している人だと思いました。

一人暮らしなら、たいていゴボウは買いません。


でも…なんとなくわかるような気がしました。

夫は、綺麗な女性ももちろん好きなのでしょうが

いつもスッピンでサバサバした

気兼ねのない年上の女性も好みで

スーパーの鮮魚コーナーのおばちゃんや

町の名物的存在である、オナベっぽい女性とも仲良しでした。


「美人に綺麗と言うより、残念をほめそやすほうが楽…」

今回も夫のコンセプトが、いかんなく履行された模様です。

連れ歩いて見せびらかすのが目的ではなく

恋する自分が好きなのですから、いたって合理的な手段ではあります。


      しかし、今回はまたかなりの妥協…

 
もし彼女が妊娠したとしたら、そりゃあ生めないでしょう。

高齢出産どころではありません。

命が危ないです。
    


視線釘付けの私に気付き

婆姫さまはゴボウの先っぽ越しに

じろりとこちらを睨みました。


信号が変わり、そのまま併走することになったのですが   

婆姫さまのお車は、やがて道路沿いのパチンコ店に入って行きました。


そこは夫もよく行く店でした。

パチンコの前に買い物を済ませるのは

かなりのベテランでしょう。



         ここが恋の舞台なのね…


夫はここ数年、パチンコに夢中でした。

仕事の時間中でもお構いなしです。

義父も昔から好きで、ゴルフとともに

この父子の重要な趣味となっていました。


義母は、女性以外の趣味には寛大で

仕事を抜けてまでハマルる趣味ではないと主張する私に

この一族は、パチンコ発祥の地と言われる

名古屋に近い、本場の出身なんだから無理もない

息子にもその血が流れているから…とたしなめます。


じゃあ名古屋生まれの人はみんな

郷土発祥のパチンコをして暮らしているのか…

と突っ込みたいところですが

つまらぬ議論をしたところで

フィーリングのみで生きる義母にはかないません。

ヒステリーを起こして面倒臭いことになるので、引き下がります。


しかしこれだけは言いたい…。

義父の出身は、名古屋ではなく

         中部地方の他県だ~!



父子のパチンコ狂いは、仕事の減少と反比例していました。

業績不振のイライラや不安を解消したいのでしょうが

ギャンブルをすると本業がダメになると思っている私は

そんな彼らを精神が弱いと感じ、軽蔑していました。


長らくお目にかかってない夫の給料は

ほとんどパチンコとデート代に消えているのでしょう。


         まあ、いいさ。   

   おまえは子供たちが成長するまでの踏み台さ…

コメント (10)
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