殿は今夜もご乱心

不倫が趣味の夫と暮らす
みりこんでスリリングな毎日をどうぞ!

みりこんばばの時事・衆議院選挙

2024年10月29日 09時38分04秒 | みりこんばばの時事
期日前投票には行ったけど、自民大敗、野党躍進はわかっていたし

安倍さん亡き後は楽しみも無く、高市早苗さんが総裁選で敗れたのもあって

今一つ燃えなかった。


え?高市さんファンかって?

そういうわけじゃないけど、疲弊した日本に

何か灯りを灯してくれそうな期待感はあった。

もはや、期待だけでいいのだ。



そんな冷めた心でも、一応はウグイスだもんで

新聞の選挙関連の記事には入念に目を通す。

その記事の中、とある選挙区に見覚えのある人物を発見。

某野党から、初めて立候補した人だ。

これは、なかなかの衝撃だった。


彼のことは昔、記事にしたことがある。

関わっていた選挙選で同じ陣営にいた、当時20代の若者だ。

いずこからか、この町にやって来たばかりの彼は

市の活動がきっかけで候補夫妻のお気に入りに落ち着いた。


彼は資格を頼りに就職が決まっていたが

本格的に出勤を始める前の準備期間を利用して

選挙カーの後続車両に乗ることになった。

整った顔立ちの爽やか男子に、陣営の奥様たちもトリコ。

A君、A君とアイドル並みの大人気である。


一方、私は彼を冷ややかな視線で眺めていた。

後続車とはいえ、選挙車両に搭乗する身でありながら

ジャージの上下、つまりリラックス用の衣類を着ていたからだ。

「普通のきちんとした服、着て」

と注意したら、スポーツ関連の仕事のため

ジャージしか持ってないと言う。

候補の奥さんの口添えもあって私が折れたが

ああ、こいつは都合の悪いことに理由をつけて逃げるタイプじゃな…

と理解した。


ジャージの厚かましさもさることながら、私の猜疑心を刺激したのは

候補夫妻のお気に入りという点である。

田舎の議員というのは社会経験が乏しく

人間関係に揉まれてない人が多いので、たいてい人を見る目が無い。


この候補は坊ちゃん育ちなので、特にその傾向が強い。

地元でしっかり票を集める働き者は、自分の意見を言うので煙たがり

何もできないよそ者をチヤホヤする悪癖があった。

通りすがりの人間は責任が無いので、従順だからである。

そんな候補が目に入れても痛くないほど可愛がっているからには

マユツバと見て間違いないのだ。


案の定、選挙期間中の彼は私の期待にこたえてくれた。

路上に並んでお辞儀を繰り返す時には、自分だけ平然とスクワット。

体育会系なので、お辞儀を繰り返す暇があったら

ちょっと似た動作のスクワットをする方が、彼にとって合理的なのだ。

本人が言うには癖だそうで、改めることはなかった。


票の方にはとんと関心が無く、頑張るのは食事のお代わりだけ。

大量摂取で腹がふくれたら、選挙事務所で唯一のトイレを占領。

食べたら出すのが、彼にとっての体育会系らしい。

他の者は別のトイレへ走るので、午後の出発はいつも遅れた。

そして午後は、後続車でスヤスヤと就寝が日課である。


トドメは最終日。

期間中、彼を可愛がりまくった候補の奥さんが

「A君、明日は選挙に行ってね」

そう言うと、彼の返事は素晴らしかった。

「僕、こっちへ来て日が浅いから選挙権が無いんですよ」

彼の投票用紙は、前に住んでいた関西に届いているそうだ。

明るく爽やか、素直でやたらと元気のいい仮面のその裏は

能天気で図々しく、常識を知らない役立たず…

睨んだ通りの人物像に、私はほくそ笑んだ。


「楽しかったです!」

解散する時、彼は明るく私に言い

「二度と来るなよ」

私は笑顔で言った。

20年ぐらい前のことだ。


その選挙が終わって以降、彼に会うことは無かった。

しかし今回、この町とは違う土地で

衆院選に立候補しているではないか。


どうしてこんなことになったのか。

空白の20年を辿る気も無いが、あの時に選挙の楽しさを知ったのかもしれない。

爽やかなイケメンヅラは20年の時を経て

濃ゆい顔の中年と化している。

しかしあの顔、あの名前、あの年齢、あの経歴、間違いない。

私のブラックな喜びをご理解いただけるだろうか。


そして結果…彼は落選した。

だけど顔と体格が良くて見栄えがするのと

野党の勢いもあって票はかなり取ったので

翌日には比例で復活当選しおった。


二度と来るなどころか

当時の候補よりずっと偉い代議士先生になっちまったでねえか。

あんなヤツのために貴重な税金が使われるのか。

チッ!

しかし思えば、無責任でいい加減

逃げるのがうまく、おのれの利益には貪欲…

議員の素質は十分である。

今後の活躍に期待?したい。

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近時事2題

2024年03月21日 10時25分57秒 | みりこんばばの時事
大谷選手に興味があるわけじゃないけど

日本の至宝だということは認識しているつもり。

その大谷選手の結婚で、日本中が大いに沸いたのはつい先日のこと。


彼との結婚は宝くじに何十回も当たるようなものだから

どんな人かと思っていたけど、清楚で爽やかな奥様ね。

バスケットの選手だったそうだから身長も釣り合って

大谷選手とお似合い。

変に派手だったり、よくあるB級タレントやモデルだったら

世間の反応は微妙なんだろうけど、これじゃあ誰も文句がつけられないわ。

さすが日本の誇る世界の大谷、妻選びもバッチリ。

天から気に入られた人は、二物も三物も四物も与えられるのね。


…と思っていたら、大谷選手の通訳、水原一平氏の解雇。

しかも大谷選手のお金を流用してのスポーツ賭博疑惑という

すっごいスキャンダル。

私は奥様のこと、宝くじに何十回も当たるぐらいの

大幸運を手に入れた人だと思っていたけども

通訳が宝くじに何十回も当たるぐらい使っちゃってたわけよね。


わたしゃ、このところハードスケジュール(えらそうに)だったので

胃が痛くなってきて、風邪かな?と警戒してたんだけど

今朝、このニュースを聞いたお陰で、どこかへ吹っ飛んだわよ。

ありがとさん。



通訳として、親友として、大谷選手と同じぐらい

仕事ぶりや人間性をもてはやされていた人気者だけに

この残念なニュースは誤報であって欲しいと

今でもそう思ってるのはさておき

あの奥様は「ドンマイ!」と言って大谷選手を励ましそうね。


それにしても、素晴らしい相棒を手に入れた途端

入れ替わりのように今までの相棒が去るって意味深だわ。

切っても切れない大切な友情も、大谷選手のお陰で手に入れた名声も

お金の誘惑には勝てなかったのかねぇ。


しかも水原氏、39才の厄年じゃん。

厄年って、色々とやらかしてることが露見しやすいから

気をつけた方が良かったわね。

彼も結婚して月日の浅い奥様がいらっしゃるけど

これからは後ろ指を指される人生を歩まなくちゃならない。

それを思うと痛々しいわ。


ともあれ大谷選手に、こんな薄汚い事件は似合わない。

「彼がいなければ、今の自分はいないと思っています。

そのことには感謝しています」

とか言って、爽やかに乗り越えてくれると信じています。




自民党の裏金問題?

これもねぇ、あんまり興味無い。

政治資金パーティーのシステムが

ずっと前から存在していたのは衆知の事実なのに

衆院選が近づいてきた今になって急に裏金、裏金と騒いで表に出す…

野党の思惑にまんまと乗せられるのはシャクじゃんか。


総理の秘書やってたバ◯息子の行状を暴露しても持ちこたえ

他にも色々やったけど不発に終わり

記憶に新しいところでは、昨年11月に和歌山市で行われた

自民党青年局近畿ブロックの会議終了後の懇親会。

言うなれば、自民党の若手地方議員の集まりね。


そこへ招かれたセクシー衣装のダンサーに口移しでチップを渡したのが

自民党の世耕議員の秘書だったということになり

裏金問題との抱き合わせ…つまり色と金のセットでようやく炎上。

ご苦労様です。




チップをもらう時も気を抜かない、女性の手つきが美しいわねぇ。

お疲れ様です。


ところで、チャンチャカチャンチャカ、景気のいい音楽が流れる中

裸同然の美女がチチやシリを揺さぶって接近…

キュートなクチビルを尖らせてチップをおねだり…

やらかしたのは秘書だけじゃないような気がする。


綺麗なオネエちゃんに顔を近づけてチップ渡してる現場写真を

誰が写して誰が流したのか。

ミステリー好きとしては気になるところだけど

ああいう場面で、一人だけやるという雰囲気にはならんでしょ。

表彰式じゃないんだから。

大勢がやるから、できるんでしょ。


その大勢の先駆けは、自民党青年局というからには

自民党の未来を担う(と自民党だけが思ってる)若手議員じゃないと。

ナンボ有名国会議員の秘書といっても

他の議員を差し置いて、いち秘書が一人だけいい思いするなんて

あり得ないと思う。


だけど議員秘書って、こういうピンチの時のために存在するのよね。

鼻の下長々族として全国にスケベ認定されちゃって

今後、本人だけでなくご家族までが

外を歩くのも恥ずかしいような思いをされないといいけど。

お気の毒です。
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近時事・高校野球とフランス視察

2023年08月09日 09時50分07秒 | みりこんばばの時事
夏の高校野球が始まって、嬉しいワタクシ。

プロ野球には興味が無いのに、高校野球は大好きなのよ。

可愛らしい高校球児たちの一生懸命な姿に感動するのもだけど

子供のやることだから、何が起こるかわからないでしょ。

そのハラハラドキドキがまた、いいんだわ。

おまけに応援のブラスバンドを鑑賞できるとくりゃ、こたえられんわよ。


テレビにかぶりついて見守るような暇は無いけど

期間中は番組選びに困らない。

それが嬉しい。

最近のテレビは番宣で俳優が小出しに現れるか

あとは芸人任せでロクな番組が無いもの。


野球に詳しいわけじゃないけど

その高校野球がこの数年で変わった所といえば

点がよく入るようになったことかしら。

相手チームを塁に出さない投手戦じゃなくて

ホームランやヒットの打ち合いになったみたい。

押しも押されぬエースピッチャーを一人か二人、大事に育てるより

よく打つ子をたくさん育てた方が勝てるもんね。


あと、笑顔でプレーするチームが増えたわね。

口角を上げるとリラックスできて

プレーやチームワークに良い結果が生まれるという教育が

広がってきたみたい。

野球部出身の夫は「信じられん…」とつぶやいてるけど。

ほら、あの人たちは「歯を見せるな」と言われてて

練習中や試合中に笑おうものなら、ぶん殴られてた旧石器時代だから。

他にも「途中で水を飲むな」、「水泳禁止」などの厳しい制約があって

律儀に守ってたそうよ。

まるで“おしん”だわ。


それから変わったのは、スパイク…靴ね。

スパイクといえば黒がお決まりだったけど

近年は白いスパイクを履くチームの方が多くなったわ。

あれは、暑さ対策ですってね。

黒だと熱を吸収するでしょ。

だから白。

スニーカーみたいに見えて可愛らしいわ。


ユニフォームも変わった。

チームによるけど、脇の下が開いてるのが増えた。

何年前だったか、脇の下が開いてるユニフォームを着て

バッターボックスに立つ子を初めて見た時

「かわいそうに…破れて…」

と同情したものよ。

息子から「暑さ対策」と聞いて、なるほどと思った。

着物もそうだけど、脇の下が開いてると涼しいのよね。


ブラスバンドも変わったね。

以前はトランペットの自己主張が強くて、上手い下手は関係なく

「俺様の演奏を聞け!」とばかりに

割れた音で力任せに吹きまくる学校が多かった。

だけど今は応援団全体のパフォーマンスを重視するようになって

曲も新しいものに変わってきて、楽しい応援合戦を繰り広げてるわ。


いまだに“サウスポー”や“さくらんぼ”

トランペット1本に頼る“必殺仕事人”なんかの古い曲を

延々とリピート演奏してる所は、わりと早めに負けるわね。

資金の差かしらね。


だって、楽譜って高いのよ。

新しい楽譜を買って、練習して、甲子園でお披露目となると

お金とブラスバンド部員の実力が必要になる。

学校によってはブラスバンド部員の人数が足りなくて

OBに来てもらうこともあるから

慣れた古い曲をやって「伝統」ということにする方が無難。

そういう資金不足は、良い選手の獲得や練習環境の整備にも

多少は影響するんじゃないかしら?

などと思いながら見るのも一興よ。


野球に詳しい人に怒られるかもしれないけど

オバさんはこんなことを考えながら見てるんです。

どのチームも頑張れ!



ところで自民党女性議員のフランス視察旅行、炎上してるわね。

議員にもSNSやってる人が多いから

楽しげな所を載せたくなっちゃうんでしょうね。


今井絵理子議員なんて、炎上しているフランス仲間を擁護するために

「公費だけでなく自費も出したし、ちゃんと視察もした」

なんて言い訳して、ますます炎上したようだけど。

自分が介入したら、「あ、そうだったんですか」

と納得してもらえるって本気で思ってたのかしら。

傲慢の上塗りね。

いつぞやの不倫騒ぎもそうだけど、他人事ながら恥ずかしいわ。


ともあれこのご時世に、嬉しげにフランスなんか行くからよ。

風光明媚で買い物天国、美食天国の先進国へ行ったら

反感を買うのは当たり前だわ。

行き先がフランスだから、人数がたくさん集まったんじゃないの?

自腹が30万、あとは税金で出してくれるとなれば

私だって行きたくなるもんね。


そうだ、アフリカ行きなさいよ。

日本の資金援助がどのように役立っているか

見ていらっしゃいよ。

フランスで1日だけ少子化対策を視察するより

よっぽど大事な公務じゃないかしら。

サバンナで野獣とたわむれたり

現地のお食事をSNSにアップしたら喜ばれるわよ。

フォロワーはあまりの楽しさに、今回の炎上も忘れると思うわ。

アフリカ視察の人数が集まるかどうか、わからないけど。


あ〜あ、今日も勝手なこと言っちゃった〜。

ごめんなさいね〜!
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近時事・3つ

2023年07月26日 15時48分09秒 | みりこんばばの時事
札◯の首狩り事件ね〜。

最初は反社の見せしめ事件か、変質者の猟奇事件かと思ってたのよ。

この大作業をゴロツキやアウトローじゃなくて

一定の地位、信用、経済力を持つであろう

医療従事者の一家がやらかしたなんて、怖さ倍増ね。


主犯の女の子、小学校6年当時の写真とは思えないほど大人びてる。

細い肩幅で、やっと子供だとわかるけど、すでに見事な三白眼。

引き締まった口元あたりは、大切に育てられた頭のいい子という印象。


こうなると、動機が気になるところだけど

未だに被害者の氏名が公表されないところをみると

何かやらかしていて複雑なのかも。

脅迫があった…しつこくて困っていた…ぐらいしか思いつかないけど。


あるいは家庭内DVあるあるで

暴力を振るったり暴言を吐く人物が家族を支配してしまうって

ありがちなことじゃん。

お母さんがパートに出ていたのも、家に居られないからかも。

手に負えなくなった娘が「人を◯したら気が済む」と言い出して

悩んだ両親が協力したとか。

今の時点では、想像しかできないけどね。
 

いずれにしても、ハイソな人たち特有の

「うちらは何をやっても許される」

という雰囲気は感じてしまう。

やっかみじゃなく、選民意識ってそうなのよ。

みんなじゃないけど、歯車が一つ狂ったら

日頃尊重されてる選民だけに、修正方法…

つまり泥沼からの立ち上がり方を知らないもんで

どんどん深みにハマっていく危うさがある。

ちょっと前にどこかの県外議員が不倫して

邪魔になった奥さんを手にかけて

しばらくは被害者遺族を装っていたのも同じ感触。



さて、ビッグ◯ーターの自動車保険金不正請求。

社長と副社長の辞任と謝罪会見で、ひとまずの消火に持ち込むのは

不正が発覚した会社が行うシナリオ通りね。

保険会社とグルになって不正請求で売上を伸ばしていたなんて

知らなかったわけないじゃん。


サンドペーパーでこすったり

ドライバーで傷をつけていたことはスルーでも

靴下にゴルフボールを入れて振り回して車を凹ませる手口に

社長は強く反応して

「ゴルフをやる人への冒涜」と言いなすったけど

話題のすり替えとしか思えなかった。

あの人も、ゴルフ好きなのね。

お客様の車に傷をつけて儲けたお金で

その大好きなゴルフに行ってらしたのよね。


今後は経営に参加しないと宣言するついでに

一生ゴルフはしませんと言えばよかったのに。

本当なら、ゴルフボール見るのはもう二度と嫌でしょ。

でも行くんでしょうね、ゴルフ。

社長を退いて暇になったら、ますますね。



某芸能事務所のセクハラ問題も、なかなか収まらないわね。

少年に性加害を行っていたとされる社長さんが亡くなった途端に

次から次へと大変そう。

自分の子が世間で言われているような目に遭ったとしたら

本人も親も耐え難いと思う。

折しもLGBTQへの理解が叫ばれている昨今

この問題が完全理解への足止めになっている感じ。


もしも亡くなった社長さんが存在しなければ

日本の娯楽は淋しいものになっていたと思う。

だって日本のテレビ業界の偉い人は

自分と同じような醜いオジさんと、若い女の子が好きじゃん。

美しい男の子は徹底的に排除されて

どのチャンネルもオジンと若い娘ばっかりになりそう。


そこへあの方向性の人特有の審美眼と芸術性で

男性の宝塚みたいなチームを作り上げ

日本独自のエンターテイメントを供給したのが社長さん。

わたしゃ別に推しはいないけど、その功績はすごいと思ってる。


だけど何かを成し遂げたら、必ずその功罪ってあるのよ。

輝かしい成功の裏には、迷惑をかけたり犠牲にした人が存在するってこと。

そんな功と罪の狭間で、関わった人々が揺れ動いている感じね。

成功に導かれた人たちは黙して語らず…

そうじゃなかった人たちは糾弾…

何だか二手に分かれている気がする。

どこかモヤモヤ感がぬぐえないのは、そのあたりかしらね。


報道されている性加害が事実だとしたら、本当に罪なことをなさったものよ。

自分の子供だったら、本人はもちろん親も耐え難いわ。

スカウトが来るような綺麗な子を産めなかったことに

胸を撫でおろす日が来ようとはね。


あの事務所とは関係ないけど話のついでに言うわね。

30年近く前に知り合いから聞いた話。

知らないおじさんに襲われた、小学生の男の子がいたの。

同性加害って残酷よ。

もちろん異性加害も残酷には変わりないし

どちらも心に深い傷を残す。

だけど被害者が男の子の場合、お尻って毎日トイレで使うじゃないの。

その度に傷が開くから、何回縫合しても完治しないって

親御さんは泣いてらしたそう。

自分の子だったらと思うと、絶望するわ。


女の子じゃないから、男の子だから安心…ってことは無いわけよ。

男の子も女の子も、危険はあるのよ。

こういう現実的なことって、あんまり語られないから

知らない人も多いんじゃないかしら。

小さい子や少年への性加害は、エスカレートしたら

こういうことになっちゃうって話。


今は医学が発達して、その子の傷が治っていればいいな、と思う。

でもその前に、そういうことをする大人が

いなければいいと思う。


ともあれ力のある者が弱い者を性的に苦しめるのは

卑怯以外の何ものでもない。

弱い者を苦しめなければ素晴らしいエンターテイメントが生み出せないなら

そんな娯楽、いらんわ。


あ〜あ、今日も勝手なこと言っちゃった〜。

ごめんなさいね〜!
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近時事・外見問題

2023年06月22日 09時10分45秒 | みりこんばばの時事
広末涼子さんのダブル不倫でガヤガヤ言ってるけど。

芸能人の不倫って、日常茶飯事だと思うけど。

美人に色恋は付きものだわよ。


美しい上に有名人とくりゃ、人生優待生活。

物事をあんまり考えなくても周りが良くしてくれるから

頭や心が子供のままという人もいるんじゃないかしら。

彼氏におバカな手紙も書いちゃうってもんよ。


その手紙が何で週刊誌の手に渡ったのかは

色々と裏があるんだろうけど

マスコミの騒ぎようは、まるで魔女狩りみたい。

何でああまで騒ぎ立てるかといえば

料理人だという相手の男…その見た目かもしれないわ。


「俺よりブサイクなのに、ヒロスエと!」

「何でこいつが、ヒロスエと!」

マスコミは男が多いから、そんな不満を持つ人口も多いと思う。

ぶつけどころの無い不満は、嫉妬に変わるものよ。


「こいつに惚れるくらいなら、俺でもよかったんじゃね?」

「何でこんなヤツを選ぶんだよ!」

渦中の美人女優に対する疑問も湧く。

答えの見つからない疑問は、怒りに変わるものよ。


それら嫉妬と怒りは、“俺より落ちる男”と

“俺でなく、そいつを選んだ美人”に制裁を加えることで

溜飲を下げるしかない。

家族を傷つけた…

世間を騒がせた…

関係者に迷惑をかけた…

不道徳、不謹慎…

制裁の理由はたっぷり。


マスコミが騒がなければ、旦那さんの方はともかく

子供さんまでが知ることは無かったんじゃないの?

自分たちが騒いで大ごとにしておきながら

子供が傷ついたも何もあったもんじゃないと思うけど。


思い出すと、モデルだかの最初の旦那さんと別れた後で

今の旦那さんと再婚した13年前は、一瞬の騒ぎで終わったような…。

入れ墨だらけの不気味なロウソク屋さんに、私はびっくりしたけどね。

そのわりにお名前の方は、めっぽうわかりやすい“キャンドル・ジュン”。

このギャップには、うすら笑いするしか無かったわ。


その時のマスコミは、あまりに異様な姿のお相手に面食らって

遠巻きにしてる感じだった。

広末さんのゲテモノ食いぶりを目の当たりにして

言葉少なだった記憶があるわ。

報道で外見のことをあんまり言っちゃいけない規則ができてたし

広末さんの慈悲や人類愛という方向で、まとめられた印象。


「異形の私を受け入れてくれて…」

当時の彼がインタビューで語っていたのを覚えてる。

変わり者なだけかと思っていたけど、言うことはちゃんとしてて

人前でお話しするのが好きそうなのは意外だった。


今回も出て来て奥さんをかばってたけど

しゃべり慣れてて、やっぱりお話しが好きみたいね。

そりゃあね、事務所から無期活動自粛を言い渡されたんじゃ

一家の死活問題だもの。

奥さんから目をそらせないとね。


久しぶりに見た旦那さん、ずいぶん太めになっていらしたわ。

耳に動物か何かのツノをぶっ刺して、相変わらずの不気味は同じ。

おうちじゃ優しいのかもしれないけど

見た目が怖いからテレビで映すのはやめていただきたいの。

そういうわけで、広末さんのダブル不倫問題は

そっとしてあげてください。



話は変わって、とある国の首脳の息子問題は

なかなか楽しませてもらったわ。

公邸で親戚と写真を撮った件よ。

あの画像を誰が流出させたのか…私の疑問はそれだけ。

一緒に写真を撮った人の中に、バカか悪人がいたのは間違いないわ。


息子本人だったりして。

機密事項を仲良しの女性記者にバラした前歴があるからね。

それか、画像を他の人にも送っちゃって拡散しちゃったか。

地元に帰ってる時、女子大生をお持ち帰りしたのも

外遊先のヨーロッパで観光や買い物に公用車を使ったのも

スルーや苦しい言い訳で切り抜けたけど

この写真が出たことで、やっと辞任したのを見ると

彼じゃないとは否定しにくいわ。


安全とおもてなしで例の国際会議を成功させたご両親のお手柄は

あの子のお陰で消えちゃった。

意味違うけど、好きだわ、こういう子。


そもそも第一秘書に任命された時点で、危ないとは思ってた。

だって、顔に書いてあるじゃないの。

「甘ったれ」って。


どこに?って…私の無責任な印象だけど

お酒か不規則な生活か、ツヤの無いオジさんの肌に

幼い子供の目鼻が乗っかってるアンバランスなところ。

浅黒いのは日焼けというより、未だに親の保護が強そうな産毛。

だからスーツ姿が、高校の制服みたいに見えてしまう。


身のこなしもスマートとは言えず、それでいて本人は

引き締まった表情や堂々とした歩き方を狙うけど

気負って背伸びしてるから、かえってオドオドして見える…

そう、やんごとなきお姫様と結婚した、あの男に似た感触。

あの男と違って、ええとこのサラブレットでも

同じ雰囲気が出ちゃう子っているのね。

親としては、そこがまた可愛いんでしょうけど。


第一秘書って、親分より賢くないとできないのよ。

カバン持って、付いて歩くだけじゃ無理。

経験豊富で誰よりも気配りができて

メンタルが強靭でないとこなせない仕事だから

お給料も高いんじゃないの。

お父さんはいつも我が子と一緒にいられて癒されるでしょうけど

そんな癒やし要員を税金で養われちゃ、国民は迷惑よ。


お母様は独身時代、重役秘書をしていらしたのに

息子に指導してあげなかったのかしら。

せっかく家族に秘書経験者がいるというのに、もったいないこと。

まあ、母親の言うこと素直に聞く男の子って

あんまりいないからねえ。


将来、お父さんの地盤を継ぐのは確定だったと思うわ。

政治家になると言うより、民間企業で務まりそうにないから。

お父さんの票を受け継いで、お人形先生になる方が安泰よね。

税金で食べさせる値打ちは無いことが

早めにわかって良かったんじゃない?

あれが、先で賢くなるとは思えないもの。


あ〜あ、今日も勝手なこと言っちゃってごめんなさいね〜!
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近時事・エリザベス女王

2022年09月11日 11時45分43秒 | みりこんばばの時事
英国のエリザベス女王が亡くなった。

そりゃ、ご高齢だし、いつかはこういう日が来るのはわかっていた。

だけどショック。

「世界で一番かっこいい女性」

そう思っていたからだ。

ついぞ2日前まで、公務を行なっていたというではないか。

どこまでかっこいいんだ。



エリザベス女王に、ささやかな関心が生まれたのは中1の時。

学校の図書室で借りた、英国関連の本だ。

戦争中に姉妹でラジオ放送に出演し、国民を励ましたという写真が載っていた。



この写真。


高貴なおうちに生まれたら、頼まれればやらなきゃならないことがあるだろうから

その行動について何ら感銘を受けたわけではない。

ごくたまにテレビニュースで見かける英国の偉い女の人と

この美少女が同一人物だったことに驚いた。

それだけ。


2年後の1975年5月、その元美少女が来日するというではないか。

私は中3になっていたが、自分本意に言えば、けっこうキツい時期だった。

私の生い立ちは、もうさんざん話したので省略するが

立つな座るな笑うな泣くな…の毎日。

最終的には差出人の無い手紙が私に届いたことで

味方だと思っていた祖父と父にも見限られた。


その手紙は、知らない卒業生からのラブレター。

便箋には名前が書いてあったので、判明した。

故意だか失念だか知らないが、封筒が匿名だったことが家族の疑惑を膨らませ

それまでは反抗的でわがままな子というプロフィールだったのが

この一件で『男好き』という烙印まで押されてしまった


男親というのは娘、あるいは孫娘のこういうことをひどく嫌うものだ。

無実を訴えても言い訳としか思われず、冤罪の情けなさを思い知る。

男から手紙が来るなんて、年端もいかないのに色目を使う子だったのか…

匿名であるからには、双方納得の上だろう…

私は彼らが最も嫌う類いの女の子、ということになった。


彼らもショックだったろうが、私が一番ショックだったと思う。

信じてもらえなくて悲しい…なんて騒ぎじゃないぞ。

手紙をよこした男は満足かもしれないが、私には迷惑以外のなにものでもない。

世の中には突然降りかかる災難があると知り、ただひたすら情けなかった。


ともあれ私は疑惑と監視の対象となり

家庭のガンとして孤立を深める一方であった。

おかしな話だと思われるかもしれない。

けれども家族構成が複雑ということは、家族の絆や信頼が希薄ということであり

このような事態が起こりやすいのだ。


エリザベス女王の来日があったのは、そんな時だった。

本で見て、ちょっと知っただけの人なのに

知っている人が日本に来てくれたというのが子供心に嬉しく

私は明るい気持ちになったものだ。



テレビに映る女王陛下の姿を見ると、胸がすいた。

それは威厳というものかもしれないし、品というものかもしれない。

そういうものは人を感動させ

小さなゴチャゴチャしたものを吹き飛ばす威力があるのだと思った。


だからといって、女王陛下の威厳や品をほんのちょっとでも身につけよう…

などとは考えない。

おバカさんな女子中学生として、ただ口を開けて見ていただけ。

それでも来日の数日間は楽しく、日頃のウサを忘れられた。


以後、威厳や品とは程遠い半生を送り、依然としてケモノ道担当の私だが

畏れ多くも言わせてもらうと

女王陛下はかっこいいまま年を取られ、かっこいいまま去られた。

何でかっこいいかというと、言い訳をしないからだと思う。

英国王室は本当に色々あって、マスコミの餌食になってきたけど

女王陛下自身が言い訳をすることは無かったし

誰かを使って回りくどい言い訳をさせることも無かった。

それが威厳であり、品であったと思う。

女王陛下、ありがとうございました。
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近時事・旧統一教会のことやら、あれこれ…5

2022年09月01日 19時06分02秒 | みりこんばばの時事
たまに洋子さんがかけてくる電話は、1年余り続いた。

しかし回数の方は、だんだん遠のいていった。

心境の変化ではなく、多忙という物理的な理由であるらしかった。

合同結婚式への参加が決まったからである。

ご存知だと思うが、合同結婚式とは

教祖から許可された、おびただしい数の信者が結婚衣装に身を包み

芋を洗うがごとく一ヶ所の会場に集まって

教祖が選んだ見知らぬ相手と一斉に結婚する教団独特の儀式だ。


合同結婚式があると、なぜ忙しくなるのかは聞きそびれたが

どこの国の誰と結婚させられるか、当日までわからないのだ。

身軽な共同生活とはいえ、一応は身辺整理もあろうし

勧誘や献金集めにもラストスパートをかけたいのは信者なら当然だろう。


教団にこのような結婚の習慣があるというのは、洋子さんから聞いていた。

自分と同年代、アラサーの彼女が、生涯を尼さんとして生きるのか

いずれ結婚して教団を離れるつもりなのか、興味があったのでたずねたからだ。

どちらかしか選べないと思い込んでいた私は

合同結婚式という、結婚と宗教の両立ができる折衷案を聞いて

舌を巻いたものである。

なるほど、信者同士が結婚すれば、両者納得づくだ。

家族か宗教かの二者択一をしなくていいし、夫婦で布教活動ができる。

生まれた子供も信者なるのだから、信者は増えっぱなし。

まことによく考えられたシステムである。


それからほとんど間を置かずに、複数の有名人が入信していることをマスコミが喧伝し始めた。

広告塔という単語が一般的になり、歌手の桜田淳子さんたち有名人が参加するということで

合同結婚式という呼び名も日本中に浸透。

被害者もたくさん現れ、統一教会はカルト教団と言われるようになった。


そんな1992年、洋子さんは嬉しそうに報告したものだ。

「私も合同結婚式に参加することになりました」

彼女はまだ見ぬ結婚相手と結婚生活に、夢を膨らませている様子。

こういう所は普通の女の子と同じで、可愛らしかった。


桜田淳子さんたちと同じ日、韓国の同じ会場で、洋子さんも結婚した。

テレビに映し出される白いドレスを着た女性たちの中に、洋子さんを探したが

すごい人数なので発見できるはずもなかった。



合同結婚式から何ヶ月か経って、アメリカからエアメールが届いた。

差出人は洋子さん。

彼女はあの合同結婚式で、ニューヨーク在住のアフリカ人医師と結婚し

マンハッタンで新婚生活を送っているという。


手紙には、写真も同封されていた。

自宅のベランダで写したそうで、ビル街を背景に寄り添う幸せそうな写真だ。

背の高い彼も優しそうな感じなので、良かったと思った。


合同結婚式で韓国の山間部にある農家へ嫁がされ

働き手として牛馬のごとく扱われる日本女性もたくさんいると聞く。

合同結婚式にかこつけて、嫁不足解消のために

そういう人気の無い所へ行かされることが多いらしい。

だとしたら、物価の高いマンハッタンで暮らす経済力を持った男性と

結婚できた洋子さんは幸運だった。

こういうマッチングは、集めた献金や勧誘した信者の人数で決まるのかもしれない。

家族を捨ててまで布教に邁進した洋子さんは、そこそこの成績を上げたのかもしれなかった。


洋子さんとは、それっきりだ。

手紙の返事も出さなかった。


あれから30年。

隣市の駅前にあった“センター”は、いつの間にか無くなり

そんなことも忘れはてていた去年だか今年だか、近所のおばさんの悩みを聞いた。

3人ぐらいで家に来た知らない人に勧められるまま

賛同するサインをしてしまって不安…というものだ。


2日後ぐらいだったか、同じ集団がうちにも来た。

見せた紙に書いてあることに賛同して、住所氏名を書いてくれと言うので断った。

紙には、世界平和統一家族連合とあった。


このことを記事にすると、「それは統一教会のことよ」

とコメント欄で教えてくださるかたがいらした。

名前を変えて活動しているそうだ。


そして7月に起きた、安倍元総理の暗殺事件。

犯人の母親が、あの教団の信者だということで

30年前の合同結婚式以来、旧統一教会の悪名は再びとどろいた。

世界平和統一家族連合では長過ぎるからか、旧統一教会と呼ばれ

かまびすしい報道が続いている。


それで知ったのだが、夫婦で古代の王様みたいな仮装をし

合同結婚式を主催していた教祖の文鮮明氏はすでに他界したという。

あのコスプレを見た時は、かなり笑えたものだ。

「王様に憧れてるんだね〜」と。


犯人の母親が統一教会にのめり込んだのは、旦那さんの死因が影響したと思う。

あの教団は献金を出させるために因縁話を使う手法なので

人の死因にものすごくこだわるからだ。

因縁にこじつけやすい自死であり、ましてや裕福な家庭だったら

高額献金を狙い、総力を挙げてあの手この手を繰り出すので

ひとたまりも無いだろう。

私のような庶民にすら盗聴までやるんだから、騙しのテクニックはプロだ。


日本人から金を巻き上げるためなら、どんなことでもするのが彼らである。

それにすっかり騙されて、盗っ人の片棒を担ぐのは日本人。

日本人をうまく利用して金儲けをすることを、彼らは“用日”と呼ぶ。

嫌い嫌いの“反日”よりも、“用日”の方が上級なのだ。

まんまと引っかかってはならない。

私が過去のアホを披露したのは、これが言いたかったからである。


ついでに話すが、30年前、東北で掘られていると言われ

本物かどうかは知らないけど、写真まで見せられた日韓トンネル。

今じゃ九州の佐賀県にあると言うじゃないか。

東北のは、どうしたんじゃ。

いい加減なこと言いおって。

いい加減な私が言うのもナンだけど。



それにつけても安倍元総理の暗殺は、かえすがえすも残念で仕方がない。

あの犯人は前座に過ぎず、本当は別のスナイパーがいたなど

陰謀説も取り沙汰されているが、真相は今のところ藪の中。

このような陰謀説が出てくるのは

政府、警視庁、奈良県警の説明や対応のまずさが原因だと思う。

真相を隠すために、旧統一教会や国葬の問題に急いで切り替えたような印象を

与えてしまっている。


国民の心情を理解しようと努める姿勢が見当たらず

理解してもらおうとも考えないままにコトを進め、寄り切ってしまうやり方は

あの、ええとこの娘さんとプータローが結婚した時と同じではないか。

あれが今の日本のやり方ならば、未来は暗いと考えて当然だ。

その暗澹たる思いが、陰謀説に繋がっていると私は思う。

ちゃんと調査して、国民を納得させてもらいたいと願うばかりである。


これほどの騒ぎになって改めて思うが

安倍元総理は多くの人々から愛され、親しまれた人物だった。

そして彼が愛されれば愛されるほど、親しまれれば親しまれるほど

別の多くの人々にとって、彼は都合の悪い存在になっていった。

今の国葬に関する賛否両論は、この両極の思いが具現化されているように思う。


「美しい日本」

「日本を取り戻す」

安倍元総理の掲げたスローガンは、抽象的だ。

パッと見は夢夢しく、何が言いたいのかわからない。

しかし、美しく再生されては困る、取り戻されては困る一部の人々は

この抽象的な言葉から、脅威を感じ取ったであろう。

私たち日本国民は、彼を失って初めて

この言葉の中に込められた彼の真意を知ったのかもしれない。



《完》
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近時事・旧統一教会のことやら、あれこれ…4

2022年08月31日 20時34分53秒 | みりこんばばの時事
亡くなったことになっている祖父の話を聞いて

私が感動に打ち震え、すっかり信用したと思っているらしき偉い先生。

ご親切にも、私にぴったりの御守りを選んでくださると言い始めた。


余談になるが、私は洋子さんとおばさんに家族構成をたずねられた際

面倒くさいので、祖父がすでに他界していると答えた。

しかしこの教団、死んだと答えた方が面倒くさかった。

どんな状況で死んだのか…病気か事故か…本人はどんな人生を歩んだのか…

根掘り葉掘りの質問責め。

そして最終的には、何もかも因縁に繋げてしまう。


さらに面倒くさくなり、よくわからないと答えたら

これまた思うツボ。

子孫に関心を持ってもらえないことこそ、もっと悪い因縁だと言う。

いずれにしても、それらの因縁のせいで

死者はあの世で苦しんでいることになるのだ。

そして死者を苦しめる因縁を断ち切るためには入信、あるいは献金によって

全てを捧げる必要性を説くのである。

私は、安易に死んだと言ったことを後悔したものだ。



話を戻すが、偉い先生はおっしゃる。

「御守りを持つ人はたくさんいますが

自分に合った御守りでないと逆効果なんです。

自分に合った御守りを持てば、先祖の加護が得られます」


おもむろに広げたカタログには、木製のクルミ大の御守りが12個。

一つ一つに観音様やら薬師如来が彫刻されていて、赤いヒモが付いている。

その中から私に合う物は、物事の再生を司る弥勒菩薩だそうよ。

金額は12万円。

デザインはとってもダサいわ。


ついぞさっきまで苦しんでいた先祖が、12万の御守りを買った途端

サッと子孫の加護に回れるとは、なんとまあインスタント。

これって、次の壺だか献金だかの前の軽いジャブらしいけど

観音や弥勒って仏教のメンバーよね。

教会の宗派は、どちらかといえばキリスト系じゃなかったのけ?

だって献金って、キリスト系の呼び方じゃん。

節操、無さ過ぎとちがう?


いずれにしろ、そんなモンを買う気はさらさら無い。

「お金が無いので、いりません。

長居をし過ぎたようなので、これで失礼します」

そう言って二人分の食事代を置き、立ち上がった私に洋子さんは言った。

「またお会いできますよね」


「はは…無理でしょ、盗聴までしといて」

私は答えた。

おばさんは、その発言を何ら気にする様子もなく

「おうちに気兼ねでしたら、お友達と会うとでも言って

気軽にセンターへ遊びに来てくださいね」

しれっと言ったが、無視。

「信仰のための嘘は、嘘にはならないんですよ」

部屋を出る段になっても、まだ言ってやんの。


信仰のための嘘は、嘘にならない…

寝言は寝て言え。

それは自分たちにとっても免罪符になるだろうよ。

こうやって都合のよさげなことを言っては人を騙し、操り

お金を吸い上げてきたのだろう。


退屈な場所に次男を付き合わせてしまって、気の毒だった。

午前中にあの事務所を訪問して以降、じきに飽きてグズり出すだろうから

それを機に帰ろうと考え続けて数時間。

子供って静かにしてもらいたい所では騒ぐけど

騒いでもらいたい時は、なぜかおとなしいのよ。


後で思ったのだが、洋子さんたち3人は急ぎ過ぎた。

偉い先生とやらに会わせたり、御守りを買わせるのは

通常、何回か会って打ち解けてからにした方がいい。

もっと色々な話を聞き出して秘密の共有者となり

がんじがらめにした方がうまくいくはず…

などと、他人ごとのように考える私だった。


とはいえ、あの人たちが急いだ理由はわかっている。

事務所での人違いがあったからだ。

しばらくは楽しいサロンのフリをして通わせ

ジワジワ取り込むつもりだったのに

絵本を持って来てお金を渡すように言ったミスがあり

献金のことを先に知られてしまった。

ここは考える暇を与えず、押しの一手にした方が良いと判断したのだろう。


それにしても、ミスが起きればすぐさま方向転換…

人を増やし、盗聴器まで仕掛けて、そりゃあ見事な対応力だ。

私のように、生きている家族を面倒だから死んだと言うような

いい加減な人間でなく、きちんとした真面目な人であれば

うっかり騙されてのめり込むかもね。

あ、その前にきちんとした真面目な人は

人格や人生設計もきちんとしているはず。

姑の言いなりになって、代わりにノコノコと断りに行くような生活はしてないか。



さて、家に帰った私は、勝ち誇ってヨシコに報告。

「宗教だったよ」

日頃は学会だ池田先生だと口にしながら

自称占い師に騙されて変な宗教に近づいた、おのれの浅はかを思い知るがいい。


しかし、それを聞いたヨシコ

「え〜?行かなくて良かった!」

これで終わり。

腹立つわ〜。



その後、洋子さんからは、たまに電話があった。

連絡先を伝えた覚えは無かったが、占いをしてもらったヨシコが

あれこれとしゃべるついでに話したのかもしれない。

最初は、御守りの金額を聞いてそそくさと帰った私を

アフターフォローして繋ぎ止めるつもりかと思った。

けれどもそういう感じは無く、彼女の声を聞いても不思議と腹は立たなかった。


「お元気ですか?」

「ありがとう、元気です。

あなたは?」

こんな感じで月に一度ほど、私たちは短いおしゃべりをした。

宗教の話はこちらが質問した時以外、ほとんどしなかった。

洗脳されているとはいえ、彼女は理性的なタイプだったと思われる。


同じ時期、オウム真理教の集団生活や怪しげな活動が報道されるようになった。

ヨシコは、私が洋子さんに洗脳されていると思いたいようで

電話があるたび不機嫌になり

「嫁が心配」、「孫を連れて集団生活に行かれたら困る」

家の内外で、そう言うようになった。


自分が蒔いた種なのに、よう言うわ…

もしも私が孫を連れて家を出たら、あんたの息子は新しい嫁をもらえるから

好都合じゃないか…

ついぞ2年前、何もできない嫁より看護師の嫁の方がいいと言ってのけたのは

あんたじゃないか…

私は反抗心で、洋子さんとの電話をやめなかった。


ヨシコへの反抗心もあったが

洋子さんとの間には、最初から友情に似た暖かいものが通い合ってもいた。

それはおそらく、彼女が本来持っている人柄と

幼少期から厳しく躾られたであろう、美しい立ち居振る舞いによるものだ。

宗教にハマらなければ神社の娘として、しかるべき家に嫁ぎ

良き妻、良き母となっていたことだろう。

《続く》
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近時事・旧統一教会のことやら、あれこれ…3

2022年08月30日 13時38分48秒 | みりこんばばの時事
話は後先になるが、我々母子にメッコールを用意するため

洋子さんが席を外している間に、奇妙なことが起きる。

白いブラウスに、黒っぽい無地のスカートをはいた

事務所メンバーらしき若い女性が私の席に近づいてきた。


女性は手に大きめの絵本を持っていた。

硬い表紙の立派な物だったが、何の絵本かはわからない。

日本語じゃないからだ。

私はそれを見て、次男に絵本を貸してくれるのだと思う一方

宗教的内容であれば、ありがた迷惑だから断るつもりだった。


女性は笑顔で私に会釈して、失礼します…と向かい合わせに座る。

それからテーブルの上で絵本の真ん中あたりを開くと、自分の膝に置いた。

膝は当然、テーブルの下にある。

どうやら絵本を隠したいらしい。


彼女は自分の膝の上で開いた本と私を交互に見て、しきりに合図を送るが

私は意味がわからず、呆然と彼女の顔を見つめるばかり。

洋子さんより少し年上の、可愛らしい人だ。


察しの悪い私に焦ったのか、小声でささやく彼女。

「早く…封筒をここに…」

「封筒?」

ますます意味がわからん。

遠回しではラチがあかないと思ったのか、女性ははっきりと口にした。

「今日は、お金を持って来られる日ですよね?」


ここでようやく反応する私。

「あなたに借金した覚えはありませんけど?」

そこへ洋子さんがメッコールを運んで来たので

女性は相手を間違えたことがわかったようだ。

愛想笑いをしながら立ち上がり、絵本を閉じて立ち去った。


「ここはサラ金もやってんの?」

私は洋子さんに言った。

もちろん、ジョーク。

若く鈍感な私でも、さすがにわかる。

あれは寄付の集金。

本の大きさから推測すると、大金用だ。

小さい本では、札束の厚みではみ出してしまう。

この日に寄付をする約束をした人がいて、彼女は人違いをしたと思われる。

絵本は見る物だと思っていたが、密かにお金をやり取りするためにも使うらしい。


サラ金と言われて説明が必要と思ったのか

洋子さんは初対面の時と変わらぬ誠実な態度で話した。

「教会の教えに賛同してくださった方から、献金をいただくことがあります」

「大金でしょ」

「今の自分に用意できる精一杯のお金です。

お金持ちであればお金持ちなりに、貧しければ貧しいなりにで良いので

金額は関係ありません。

精一杯のマゴコロを示すことで、苦しんでいる先祖が救われて

献金した人には真実の幸福が訪れるんです」

「……」


バカバカしいので、帰ることにした。

「それじゃ、失礼します」

次男の手を引いて入り口の方へ向かおうとすると、洋子さんが言った。

「これから、予定がありますか?」


予定があろうと無かろうと、あんたに関係ないでしょ…今なら言う。

が、当時の私は今よりもっとバカだったので、真面目に答えた。

「もうお昼だから、この子と何か食べて帰ります」

すると洋子さん…

「私もご一緒していいですか?

いいお店を知っているので、ご案内します」

おぼこかった私は、彼女がそう嫌いなタイプではなく

二度と会うことは無いと思っていたので、うっかり承諾してしまった。


案内されたのは、近くにあるビジネスホテル。

ここのレストランの昼定食が、安くて美味しいのだと洋子さんは言う。

店内に入って案内されたのは、小人数の会食に使われる八畳ほどの個室だ。

そしてそこには、中年の優しそうなおばさんが待っていた。

「私の姉のような人です」

洋子さんは、そのおばさんを紹介した。


それはいい、それはかまわない…

だまし討ちみたいで嫌だけど、こうなってしまったからには良しとしよう。

で、食事を始めたら、おばさんが、後でもう一人来ると言い出す。

「忙しいかたで、今は別の場所で講演中ですけど

さっきお願いしたら、ここへも特別に顔を出してくださるそうです。

何でもわかる偉い先生なので、ぜひ会って帰ってください」

やられた…と思いましたよ、そりゃ。


それはそうと、部屋に入った時から気になったのが

時折かすかに聞こえる「プツ…プツ…」という音。

「何の音ですかね?」

私が言うと、おばさんは微笑みながら言った。

「よくあるんですよ。

私たちの出会いを天が喜んでいるんです」


イカれとるわ。

この音には聞き覚えがある。

多分、ワイヤレスマイク。

私は子供の学校役員の活動で、たまにワイヤレスマイクを使うことがあった。

30年余り昔は、電波の状態によってこういう音がしたものだ。

どこかに仕掛けてあるのかも。


食事をしながら、洋子さんとおばさんは代わる代わる

出身地、年令、家族構成など、私に様々な質問をする。

適当に答えているうちに、プツ…プツ…が止んだと思ったら

“何でもわかる偉い先生”が登場。

中年の、髪は薄いがなかなかイケメンだ。


私はここで彼のお話をうかがうことになるのだが

話し上手なこともあって、けっこう面白い内容だった。

かのやんごとなきあのお宅は、明治時代に血統が韓国人に変わっている…

だから韓国と日本は、兄弟として親しく行き来しなければならない…

そのために今、教会がリーダーとなって秘密裏に日韓トンネルを掘っている…

トンネル工事の費用は、心ある人々から集めた献金でまかなわれている…

そのトンネルは東北にあり、もう少しで完成する…

これが面白くなくて何であろう。

抱腹絶倒ものだ。


そして彼は言った。

「今お話ししたことは、絶対に人に言わないでください。

あなたは天から選ばれた人なので、特別にお話ししたのです。

教会とご縁ができたので、3年前に亡くなったお祖父様がとても喜ばれいます。

先祖の皆さんをたくさん連れて、さっき私の所へお礼を言いに来られました」


「えっ?祖父が…?」

驚くワタクシ。

すまん!質問に適当に答えて悪かった!

実はその頃、祖父はまだ生きていた。

面倒だから、3年前に死んだと答えたのだ。


偉い先生は別の個室で昼ごはんを食べながら

こっちの部屋の話をワイヤレスマイクで盗聴していたらしい。

これで情報を入手したら、偉い先生という役柄で登場し

カモの個人情報をズバリ言い当てる。

「なぜ知っているの?!」

バカなカモは、アッと驚く。

そして霊感に感動してひれ伏し、今後は言いなりになる段取り。

だけど裏って、こんなものなのよ。

《続く》
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近時事・旧統一教会のことやら、あれこれ…2

2022年08月29日 18時56分45秒 | みりこんばばの時事
占い師を名乗る二人の若い女性に誘われ、隣市にあるセンターへ出向くと決めた義母ヨシコ。

送迎はしてもらえないと聞いて、私が連れて行くことになった。


送迎に慣れている私に、抵抗は無かった。

出好きの彼女が行きたがる所へ連れて行くのは、私の仕事。

社交ダンスの教室やパーティー、友だちの家、服や宝石なんかの展示会…

行き先がどこであろうと、拒否権は無い。

彼女は創価学会の信者だったので、市の内外で開催される大小の集会にもよく行った。


そりゃ、しんどいわさ。

だけど断ったら最後、いつもそうするように電話で実家に抗議したり

いつまでも恨み辛みを言われて辟易する。

そうまでして家に居たって、女房が留守で機嫌の悪い義父アツシに怒鳴られたり

無茶な用事を言いつけられたりするだけじゃ。

アツシがいない日も義姉は居るので辛気臭くて、いいことなんかありゃせんのじゃ。


よって、遠かろうと近かろうと送迎し、終わるまで一緒に居るのが習慣だった。

しかし問題は、ヨシコの行きたがる場所が子供にとって魅力的でないこと。

私はグズる子供をどうあやし、耐えさせるかに苦慮したものである。


ともあれ、約束の日は訪れた。

しかしヨシコ、急に気が進まなくなった模様。

その心理はわからないでもない。

送迎をしてくれないのにホイホイと行く…

プライドの面で、引っかかる自分がいたと思われる。

「断ろうかと思うんだけど、連絡先を聞いてないから電話ができない。

あんた、行って断って来てちょうだい」


連絡先も知らずに、よくもまあ連日キャッキャとお友だちごっこをしていたものよ。

が、言い出したらきかないのがヨシコ、断ったらゴタゴタが待っている。

腹は立ったが気を取り直し、未就園の次男とドライブがてら行くことにした。

彼を家に置いても面倒は見てもらえない。

二人で何か食べて帰ろうと決めた。


それにしても、あの女の子たちは

駅からもバス停からも遠い我が家へ、どうやって訪れていたのだろう。

車しか無いじゃないか。

この辺りに来る怪しげなセールスは、何人かで車に乗り合わせ

適当な場所で降りて各家庭に散るのが常だったので

送迎ができないと聞いて、私はそっちの方面だと確信しつつ隣市に赴く。


センターは駅前のビルの二階にあり、わかりやすい所なので迷わず到達できた。

ヨシコを送迎することになった時、およその場所を二人から聞いてあったのだ。

ガラス窓に何やら団体名が書いてあったが、興味が無かったので忘れた。


ごく普通の板張りのドアをノックして中に入ると

そこは広く、壁が白く、大きな観葉植物が幾つか配置されて

おしゃれな事務所みたいな感じ。

が、入り口の左側に木製の簡易サウナが置いてあり、さっそく違和感。


10人ほど居た人間の半分は事務所側の人、もう半分はお客側の人みたい。

何でわかるかというと、事務所側はうちに来ていた二人組と同じように

上は白、下は地味色スカートの若い女性だからだ。

そしてもう半分の人は着る物がさまざま、男もいれば女もいて、いずれも中高年。

地味若女性たちは、それぞれ個別にお客側の人たちに付き

3〜4台あるカフェみたいな円形の白い小テーブルと白い椅子で

話を聞いたり、別室に案内している。


その別室はガラス張りで、事務所の3分の1のスペースを取っている。

中の白い机には3〜4台のテレビとビデオが横に並び

ヘッドフォンが置いてある。

そのヘッドフォンを付け、テレビを見ている男性が一人いた。

画面に映し出されているのは、眼鏡をかけたグルグルパーマの中年女性。

身振り手振りで、何やら一生懸命に話している。


私が来意を伝えると、例の二人のうちの一人が奥の控え室らしき部屋から出て来た。

彼女は私を見て喜び

「前からお話ししてみたいと思っていたので、嬉しいです」

とおっしゃる。

そりゃ嬉しかろう。

ヨシコの代わりに一人来たのだから、人数は変わらない。


「少し、おしゃべりして行かれませんか?」

彼女は言い、私も同意した。

彼女がいったい何者なのか、このセンターの目的は何なのか

まだ皆目わからないからだ。

ぜひともそれを知り、ヨシコがいかにアホかを確認したいではないか。


私も白テーブルと白椅子の人となり、彼女と向かい合って座る。

近くでまじまじ見ると、顔が大きいので美人とまではいかないが

色白で目の大きな、善良そうな娘だ。


「お子さんが退屈されるようでしたら、近くに専用の託児所がありますから

そちらへ預けられても大丈夫ですよ?」

彼女は言う。

子供がいると、都合が悪いような口ぶり。

長時間、引き留める前提と、他の客の気が散らないようにするためかも。

それにしても駅前の広い事務所のみならず、託児所まで用意してあるとは相当な経費だ。

何が目的か、ますます知りたくなるではないか。

しかし、子供を預けてしまったら帰りにくくなるので断った。


「ここは何をする所ですか?」

私は単刀直入にたずねる。

「天の教えを広くお伝えする所です」

彼女はサラッと言った。

「宗教ですか?」

「まあ、そういうことになります」

なかなか正直やないの。

ヨシコ、アホ決定。


それから彼女は、自分のことを少し話した。

名は洋子さんといって、県北にある神社の娘だそう。

神社の娘が別の宗教に入ったら、そりゃ大変だ。

お決まりの家庭紛争のあげく、親とは絶縁したと言う。


その時に話した内容をざっくりまとめると

韓国人の文鮮明という人が天の啓示を受けて布教を始めたもので

この教えは近いうちに世界の基本的な信仰になるから

自分たちはその日のために、共同生活をしながら頑張っているという。

ここで思い出したのが、近所の亡くなった娘さんの件。

韓国のキリスト教に共同生活…その意味がやっとわかった。


やがて洋子さんは立ち上がると、缶入りの飲み物を運んできて

私と次男に勧めた。

事務所には他に暇そうな女性が何人かいたが

客の応対はマンツーマンと決まっているらしい。


飲み物は、“メッコール”。

サウナの横に、売店にあるような縦型のガラス張りの冷蔵庫が置かれ

その中にぎっしり入っていた物だ。

側には手作りの募金箱みたいな小さい箱が置いてあり

金額は忘れたが、飲みたい人はここにお金を入れるシステムらしい。


私はその飲み物を知っていた。

大麦でこしらえていて、本物のコーラより身体に良いというコーラもどき。

高校生の頃、父が行きずりの人から買ったようで、ケースごと家にあった。

父は飲め飲めと勧めたが、マズいので飲まなかった。

メッコールもこの宗教に関係があるとしたら、教団はかなり前から

巷で活動していたようだ。

もちろん、マズいので飲まなかった。

《続く》
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近時事・旧統一教会のことやら、あれこれ…1

2022年08月28日 17時50分50秒 | みりこんばばの時事
安倍元総理が暗殺されて、一昨日が四十九日だったそう。

残念で悲しい気持ちは、今も続いている。


彼に対する感情は人それぞれだと思う。

私は選挙のウグイスという職業柄…

滅多にやらないので職業と言うのはおこがましいが…

政治家をことさらヒーロー視する気は無く

彼らに期待する気持ちも、おそらく他の人より少ない。

それでも、日本を取り戻すとはっきり明示して働いたことと

国内外の多くの人々から親しまれた面において、私は彼以上の人物を知らない。

信条と並び、他国の要人に見劣りしない見目形、威風堂々とした雰囲気は

他の人はどうだか知らないが、日本の誇る総理大臣だったと思っている。


古い白人系のマンガでは、日本人を猿と揶揄し

チ◯、ハ◯、出っ◯、メガネが、日本人の特徴として描かれていたものだ。

このイメージを払拭してくれただけでも、私個人としてはありがたい存在だった。

その人物が白昼堂々、そしてみすみす、人の手によって命を落とした…

このみすみすが、悔しい。




ほぼみんな、前方を見ている図。

一瞬たりとも気を抜かないのが警備じゃないのか…

左斜め前方でNHKのカメラが回っていたのもあって

「安倍ちゃん警護するオレ映せ」状態じゃなかったのか…

などと腹立ち紛れに思う私である。


四十九日に合わせたのか、警察の偉い人が二人、辞職するそうだが

警護にあたった専属SPと奈良県警の人たちはどうなったのだろう。

これといった処罰の対象になったのか、ならなかったのかは知らないが

出世の道は閉ざされたのではなかろうか。


というのも、かなり昔の話になるが、知り合いの親戚の警察官が

パトロール中にパトカーを盗まれた話を聞いた。

何らかの用でエンジンをかけたままパトカーを離れた隙に

通りすがりの人が乗り込んで走り去ったという。

パトカーは無事に取り戻されたが、その警察官は定年まで

へき地の交番を転々とする運命になったそうだ。


「あんた、ミスッたからずっと山奥ね」

改めてそう言われることはないが、移動のたびにへき地なんだから

パトカーのことが原因なのは明白で、本人も周囲も諦めているという。

たった一度のうっかりが一生に響くなんて、警察とは何と厳しいところよ…

うっかり者の私は震え上がったものである。


そんなことはともかく、国葬で賛否が分かれているそうだ。

私は国葬にするべきだと思う。

歴代最長の就任期間、秀でた外交手腕など、様々言われている理由に加え

新興宗教関連の政党と組んでいる与党ではあるが

新興宗教が危険だという事実を、身を以て世間に知らしめた。

これが功績でなくて何であろう。

政界に進出を目論む新興宗教はまだ複数、存在する。

ここにも注意喚起の大きな一石を投じたと思う。


一国の元総理が公衆の面前で、いとも簡単に◯される危険な国…

こんな印象を全世界に与えたままでは

観光や貿易、つまり国益に影響するんじゃないのか。

危険な国になってしまったのは、起きてしまったことだから仕方がない。

その後をどうするかは、最も大事だ。

日本と日本人に対する信用を失わないため

国葬という一つのケジメをつけることは必要だと思う。

それが日本の流儀である。


ともあれ何を隠したいのか、あるいは奈良県警の恥ずべき手落ちをウヤムヤにしたいのか

マスコミはこぞって、政治家と旧統一教会の関係を不自然なほど騒ぎ立て

その流れで国葬の是非を問うのが日課みたいになっている。

いい加減にしろ…と腹を立てるのはこれぐらいにして

私は今話題の旧統一教会とまんざら無縁でなかったので、そのことをお話ししてみよう。




私が20代前半の頃、近所…そうよ、時々話すデンジャラ・ストリートの住民の娘さんが

都会のビルから飛び降りて亡くなってしまった。

お葬式はデンジャラ・ストリートの実家で行われたが

亡くなった娘さんが私と同い年と聞いてショックだった。


やがて日が経つにつれ、娘さんの話がポツリポツリと聞こえてくる。

学生時代から、韓国のキリスト教に入信していたこと…

卒業後は都会のアパートで、信者仲間と共同生活を送っていたこと…

親が何度も連れ戻そうとしたけど言うことを聞かなかったこと…

中でも衝撃だったのは、下着に書いてあった名前から身元が判明した話。

共同生活とは、パンツに名前を書くことなんだ…

今にしてみればおかしな話だけど、当時の私はそう思った。


やがて20代後半になった私は夫の実家で暮らすようになったが

ある日、家に占い師と名乗る、私と同年代の娘さんが二人、訪れた。

お客の好きな義母ヨシコは大歓迎して招き入れ、茶菓にてもてなす。

無料キャンペーン中だとかで占いをしてもらい、楽しそうだった。


私は茶菓を出すだけで、参加はしない。

ヨシコは自分が先に知り合った人間に嫁が近づくことを嫌って、寄せつけないからである。

この習性は今も変わらない。

彼女としては自分の娘と一緒に笑いさざめきたいところだが

その頃の一時期、義父の会社には若い男性社員がけっこう入っていたので、義姉は大張り切り。

ミニスカートから枯れ木のような足を出し、会社に詰めていることが多かったため

昼下がりは留守だった。


二人はヨシコのお気に入りとなり、その後も何回か来た。

彼女らは清楚でしとやか、落ち着いている印象だ。

そして服装がひどく地味。

上はいつも白いブラウス、下は黒か紺、あるいは茶色のスカート。

双子が古い制服を引っ張り出して着ているみたいで、何やら異様な感じがした。


やがて何回目かの訪問で、ヨシコは隣市にある“センター”という場所に誘われた。

色々な人が集まって色々な勉強ができる、文化サロンのような所という話だ。

出たがりのヨシコだから、日時はすぐに決まった。

けれども一つだけ、問題が。

送迎付きでないこと。

「嫁に連れて行ってもらうわ」

ヨシコは言い、問題は解決された。

《続く》
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近時事・誤送金騒動

2022年05月19日 10時16分15秒 | みりこんばばの時事
山口県阿武町で起きた、4630万円の誤送金。

連日に渡ってけっこうな騒動だったけど

間違えて振り込まれたお金を全額使っちゃった24才の男の子

とうとう逮捕されちゃったわね。


妥当だと思うわ。

スマホでネットバンクを利用すれば、銀行に足を運ばなくてもお金を移動できるし

賭け事だってできる時代になったんだもの。

今後も同じようなことが起きた場合に備えて、規範になる前例を作っておくのは大事。

いきなり大金が振り込まれたら常軌を逸してしまうだろうけど

逃げ得は許さないということね。


この事件、町役場の職員のミスが発端だそうだけど

やらかしちゃった職員は生きた心地がしなかったでしょうね。

もちろん今もだろうし、お金が全額戻ってくるまでつらいと思うわ。

想像だけど、振り込まれた青年とグルだったのでは?なんて疑われたりもしたんじゃないかしら。

だって変死体の第一発見者だって、まず最初に疑われるじゃない。

30年近く前になるけど、夫の叔父が自宅で亡くなってた時も

発見した彼の妹、つまり叔母が疑われて警察で取り調べを受けたわ。

結局は糖尿病の低血糖が死因だったけど、兄妹間の確執の有無を何回もたずねられて

その時はずいぶん嫌な思いをしたって、叔母は今だに言ってるわ。


誤送金をやらかしちゃった町役場の職員も

私生活や借金の有無、青年との関連性なんかを調べられたと思う。

実際はどうだか知らないけど、私が警察なら調べ上げるわ。

ミス自体もつらいけど、こういうことが追い打ちをかけるわよね。

だけど人間、本当にうっかりすることって、あるのよ。

お気の毒としか言えないわ。


で、公共機関のミスによる誤送金だけど、まんざら信じられないことでもないの。

実際にあるのよ。

20年ぐらい前の古い話で金額も小さいけど、遭遇したのはひとつ年下の妹。


彼女は一時期、市立の保育園で臨時採用の保育士をしてた。

出産や病気で長期休暇を取る公務員の保育士の代わりに、その保育園で働くのよ。

数ヶ月後、休んでいた先生が復帰したら終わりという不安定な仕事だけど

時給が良くて各種の手当もわりと手厚いので、子育て中の妹は気に入っていたわ。


やがて私立の幼稚園に勤めることになったため、市とは縁が切れて数ヶ月。

妹の口座に、市から約15万円が振り込まれた。

記帳でそれを知った妹は、もらいそびれていた何かの手当だと思ったんですって。

明細は後日、送られてくるんだろう…

手違いで、明細より振込が先になったんだろう…って。

「人間、こういう時は、つい良い方に考えちゃうのよね」

妹は言ってたわ。


そしたら市から電話。

「別の臨時採用者の給料と間違えて振り込んだので、返してください」

さらに

「お金を下ろして明日、窓口へ持って来てください」

とまで言う。


間違えておきながら謝罪もなく、上から目線な口調にムッとしたものの

妹は言われるまま、お金を市役所に持って行って終了。

市にはこの間まで世話になっていたから、妹にしてみれば当たり前なんだろうけど

現実問題、公共機関ってこんなモンなのよ。

公務員だって人間だもの、失敗する時はすると学んだわ。

そして失敗した時は平身低頭で謝るより、高飛車かつ事務的な方が

相手はうっかり従いやすいというマニュアルの一種かもね…とも思ったものよ。


ついでに話せば、誤送金じゃないけど私、年金手帳が2冊あるのよ。

10年ぐらい前だったかしら、ある日突然、年金事務所から封書が届いて

「あんたの年金手帳のデータが情報漏えいで、よそへ漏れちゃったから

新しい年金手帳と新しい年金番号を送ります。

前の年金手帳は処分してちょ」

みたいなことがサラッと書いてある紙と、新品の年金手帳が入ってた。


そういえば、その少し前に年金事務所の情報漏えい事件が

全国ネットで報じられていたわよ。

まさか自分も漏れた一人だったなんてね。


処分しろったって、古い方を捨てる気にはなれないわ。

妹の件以来、お役所仕事は信用してないもの。

「あれは間違いでした、やっぱ古い方を使ってちょ」

なんてことになったら嫌だからね。


そのまま年月が経ち、年金受給の手続きは新しい番号で済ませたけど

あのサラッとした文書と古い年金手帳は、今も持ってる。

年金受給の手続きをしてくれた銀行員に見せたら、驚いてたわ。

若い子だから、この事件があった頃には子供じゃん。

全く知らなかったそうで、扱うのも初めてだってさ。




そういえば、山梨県で発見された小倉美咲ちゃんの白骨遺体。

美咲ちゃんもご家族も、かわいそうでならないわ。

これもどうなってるのかしらん。

発見された状況が不自然なことから、謎が謎を呼んでミステリー状態だけど

変質者の手にかけられたとは思いたくないのが本音。

あんまりだもの。

美咲ちゃんのご冥福を祈ると共に、早期の解明を願うばかりよ。
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近時事・知床観光船

2022年04月27日 11時16分33秒 | みりこんばばの時事
知床の遊覧船事故、いたましくてならないわ。

26人と船が行方不明ということだったので、最初は拉致かと思ったの。

ほら、今は何かと物騒でしょ。

そしたら事故だったのね。

拉致なら生存の可能性があるけど、事故だと知ってショックだったわ。


この季節に知床くんだりに出かけて船遊びをするって

そもそも恵まれた人たちなんだと思う。

それが一瞬でかき消されてしまうなんて、あまりにも残酷よ。

幸せな人はずっと幸せに、経済効果に貢献しながら長生きしてほしい。


船上プロポーズの予定だったカップルも、いらっしゃったんですってね。

私、そういうのにはあんまり感情が動かないのよ。

犠牲になった皆さんにはそれぞれ、特筆すべき濃い人生があると思ってるから。


それにしても船会社。

コロナで売り上げが落ちて経営難の中

人数がまとまったから出船したいという願望はわからないでもないけど

事故を起こしちゃ、元も子もないじゃないの。

あんまりだわよ。


うちの稼業は船に関わりのある職種だし

次男はもう手放したけど長男は自分の釣り船を持ってるから

天候や風速、波の高さについての会話はけっこう耳にする機会があるんだけど

皆、神経質なぐらい注意してるわ。

人を乗せる観光客船なら、なおさらよ。


だけど、観光客船ならではの難しいところもあると思う。

積荷が人でなく物だったり、漁船、あるいは個人の船であれば船長の権限は最強。

船長が判断して船を出さないと決めたら、会社や人が出せと言っても絶対に出さないけど

お客一人あたまナンボの利益で運営する観光業は、ちょっと違うかも。

観光バスの事故でも感じたけど、会社の方が強くて

船長が、船長という名の運転手に過ぎない場合も多い。


こう言っちゃ申し訳ないのは重々承知だけど、亡くなった船長さん。

転職を繰り返してきたお顔をしてらしたわ。

転職がいけないわけじゃないの。

土地の生まれでない…つまり北の海の怖さを身にしみて知らないってことが困るのよ。

この事故は、経営者と船長による人災だと思う。

恨まれても罵倒されても、利益を逃しても中止する、この勇気は大事。


今どきは、安く雇えるなら誰だっていいというスタンスで

人を雇う会社が増えてるじゃん。

その「誰だっていい」に肩書きを与えて、ハクをつける会社も増えてるわけよ。

肩書きがそのまま、経験を積んでるとか信用できるわけじゃない。

そういう時代になっちゃったのね。

うちらの会社でよ〜くわかったんだけどさ。


だからお客さんの方も、警戒心を持って臨む時代になってると思う。

観光客船はフェリーと違って、軽くて小さい。

沈没を始めたら早いので、救助が間に合わないことがある。

風があったり、近くで白波が立っていたら

沖は何倍もすごい有様だと想像することも必要だし

乗らない選択も大いに有りだと思う。



というのも私、幼児の頃、連絡船でスリルを味わったことがあるのよ。

3才の時、瀬戸内海のとある島へ、“虫切り”に行ったの。

昔はよく泣くうるさい子供、寝つきの悪い子供、落ち着きの無い子供…

つまり親にとって厄介な子供は、体内に悪い虫がいるとされていたのよ。

その悪い虫を追い出すのが、虫切りと呼ばれる気休めの儀式。


そうなの、私は厄介な子供ということになってた。

厄介も何も、年子を生んでおいて上の子に手がかかるからって

虫がいるだのと疑うのは失礼ってもんよ。

一人っ子の母も、一人っ子しか育てたことの無い祖父母も

年子の養育が大変だとは知らなかったのね。

なにげに腹立つわ。


で、厄介な子供である私は、虫切りを執行されることになった。

当時、そのような困った子供にはモグサと線香でお灸をすえるのが一般的だったけど

うちは子供に傷をつけない主義だったので、無傷で済む虫切りと決まったわけ。

虫切りなんて時代錯誤をやってる人は、60年近く前でもすでに少なかったから

母はあちこちの人に聞いて、とある小さな島に虫切り屋があると知ったわ。


初冬のある晴れた日、私たち母子3人は汽車に乗って虫切り屋の島へ渡る港に向かったの。

妹はおとなしいおりこうさんで通ってたから、虫切りの必要性は無かったけど

家に置いておけないから一緒に連れて行った。


小さな連絡船で島へ渡り、あぜ道をてくてく歩いて古い民家に到着。

中年のおばさんが出てきて、ほの暗い部屋に案内されると

そこにはヨボヨボのお婆さんが座ってたわ。

不気味だったけど、怖いとは思わなかった。


母は部屋の入り口で待つように言われ、私と妹はお婆さんの前に並んで座ったわ。

「目をつむって」

お婆さんが言ったわ。

素直で可愛い私は、言われるままに目を閉じたわよ。


「目を開けたらだめよ」

お婆さんは優しい声で、さらに言ったわ。

開けたらだめと言われたら、開けるじゃんか。

それが私よ。

薄目を開けて一部始終を見てた。


お婆さんは私の手を取ると、私の服の袖をまくったわ。

そしてごく小さなホウキみたいな物で、ヒジから指先までをサッと撫でた。

両手をやって、終わり。

この作業を妹にもやった。


「終わりました」

お婆さんは母に声をかけて、部屋に入ってきた母はお金を払っていたわ。

それからお婆さんは、どこに隠していたんだか

小さな虫かごをチラッと私たちに見せた。

当時の子供が虫捕りで使う、どこにでも売ってる普通の虫かごよ。

中には、何か黒い小さな虫がウジャウジャとうごめいていて

私はもっとちゃんと見たかったけど、じっくり見せてはくれなかった。

あれが私たちの体内で悪さをしていた虫…ということらしいわ。


その帰りのことよ。

来た時と同じように連絡船に乗ったんだけど、帰りは中の客席が満員で入れなかった。

だから私ら母子は、外のデッキに立っていたの。

すると、それまで晴れていた空が急に暗くなって

強い風が吹き、横なぐりの雨が降り出したわ。


船は大きく揺れ始め、デッキには海水が流れ込んで

私ら母子の足は浸水してたわよ。

波は容赦なく襲いかかるし、船内へ移動しようにも

動いたら海へ投げ出されるから動けない。

母は妹を抱いてるから、私は手すりにつかまってるしか無かったわ。

船員のおじさんが、「大丈夫だからね」って努めて明るく声をかけてくれたけど

ちっとも大丈夫じゃないってば。

めっさ怖かったわよ。


でさ、ようよう港に着いたらカラッと晴れてやんの。

あれは何だったのかしらん。

帰宅しても、母はこのことについて一切触れなかったわ。

危ない目に遭ったことを話すと、祖父に大目玉を食らうからだと思う。

あの爺さん、戦争中は船乗りだったからさ。

うるさいのよ、こういうことにはさ。


私も言っちゃいけないような気がして、黙ってた。

というより、このうるさいおしゃべり幼児が話したくもなかったのよ。

それほど怖かったのよ。

効き目があったとすれば、虫切りよりこっちだわよ。


とまあ、そんな軽い体験でも怖かったんだから

船が沈んで海に投げ出される恐怖は、筆舌に尽くしがたいはずよ。

犠牲になられた方々はどんなに冷たく、どんなに怖かったでしょう。

せめてご遺体が早く見つかりますように。

心からご冥福をお祈りいたします。
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近時事あれこれ

2022年03月19日 14時00分51秒 | みりこんばばの時事
ザ・四つ葉のクローバーズ。

うちの前に生えてんの。

何個あるか、わかります?


摘んでコップに挿したり、押し花に…

しませんよ。

珍しくないんだもの。

四つ葉に成長しやすい株って、あるのよ。


散歩する人たちに見つけてもらうの。

時々、発見した人の歓声が上がってるわ。

フフ…良かったじゃん…って思いながら聞いてる。


とはいえ、私も昔は見つけて喜んでたクチ。

何だか幸せになれるような気がして、期待しちゃうの。

だけど何枚見つけても、幸せなんか来なかったわ。


今にして思えば、あれは幸せが訪れるサインじゃなかったのね。

春の陽射しを浴びながら、幼い我が子とクローバー探しに興じる…

それこそが幸せの瞬間だったのよ。

若い頃にはわからなかったわ。

早く帰って洗濯物入れなきゃ…ごはん作らなきゃ…

なきゃ、なきゃって、義務ばっかりが気になってね。

バカだね。


だけど、あの頃に色々わかってたら…とは思わない。

人にはそれぞれ、気づくのにふさわしい時期があると思う。

それまではジタバタしていいんじゃないかしら。

ジタバタに育てられることって、多いのよね。



あ、そうそう、時事だったわ。

東北で、また大きな地震。

どんなに怖かったでしょう。

お見舞い申し上げます。

災害はもうたくさん。

起きないで欲しいと願うばかりよ。




ロシアとウクライナも、どうなってるんだか。

もちろん戦争は悪いことよ。

何の罪もない一般市民を巻き込んで、犠牲にするのは許せない。

早期の停戦と解決を願ってます。


それとは別に、真実をちゃんと報道してないような気もしてる。

あの頭良さげなプーチン大統領が、北のふっくらさんのお株を奪って

こうもあからさまにやっちゃうだろうか?

爆撃されたという建物、何だか古そうなのが多い感じだし?

そんな疑問を持ってしまう。


それからウクライナの大統領。

元コメディアンと知った、先入観がいけなかったのかもしれない…

何とな〜く芝居じみてる気がしてさ。

若くて見栄えがいいから絵になるけど、沈痛な面持ちで窮状と平和を訴えながら

やってることは寄付集め?あれれ?…

ごめんなさい、どうしてもそう思ってしまうの。

どっちが善で、どっちが悪と割り切れる問題じゃないのかも。

私にはわからないけど、後ろに色々あるんでしょうね。



愛子さまの成年会見、爽やかで輝いていらしたわ。

スキャンダルの多かった昨今を払拭する清涼剤みたいだった。

お小さい時分から、ほんの少し前まではスリリングな面もあったけど

立派にご成長あそばされたわね。

これぞ国民が求めていたものよ。


恐れ多いけど、お姿や話し方が少し前の記事『駅ピアノ』に登場した

歌のうまい友だち、サヨちゃんを彷彿とさせたわ。

サヨちゃんには、学校の先生もうちの家族もメロメロだったものよ。

大人が「若い娘さんはこうあって欲しい」と願う形、そのまんまだからね。

良かった、良かった。



さて、私の住む広島県では

河井元議員夫妻の贈収賄事件による議員辞職が相次いで

辞職ドミノが止まらない状況。

これから補欠選挙が次々に行われる予定だけど、それも税金だからね。

よくもまあ、ここまでやらかしてくれたものよ。

行き詰まったら『平和』と『カープ』に走って

思考停止しちゃう県民性ではあるけど、もう笑うしかないわよ。


問題の発端は、河井元法相の“値踏み”にあると思ってる。

渡した金額に、差があり過ぎるのよ。

上は300万や200万で、下は10万。

票をたくさん持つ人に多く渡すのは心情的に当然なんだろうけど

あとは50、30、20、10とばらつきが激しい。

市長や大物議員には多めで、雑魚や小物には少しと

河井さんの値踏みによって金額がそれぞれ大きく違うわけよ。

相手の実力、つまり立場や票の数を算段して決めた金額を渡してる。


後で、人より少なく見積もられたことがわかったら、バカにされた気分でしょうね。

議員ってプライド高いもの。

時の大臣からお金の入った封筒を渡されて、返しにくい気持ちはわかるけど

値踏みで決められた金額をヘラヘラと受け取ったばっかりに失職。

目も当てられないわ。


人を値踏みする権利が、自分にあると思ってる…

こんな恐ろしい考えの人が大臣を続けられなかったことのみ

今回の事件では良かったことになるのかしら。



事件といえば数日前、我々一家が遭遇したすさまじい料理も

一種の事件かしら。

これは最初、夫の知人が知り合いからもらったの。

で、くれた人が帰った後、知人はそこへ居合わせた夫に押し付け…

いや、くださった物どすえ。


問題のブツは、大きな皿に乗ったホットケーキ。

それだけならいいわよ。

ホットケーキの上に、ブロッコリーと白菜とシーチキン

それからなぜか魚の干物らしき断片で構成された塩味の炒め物が

こんもり乗っかってんの。

そしてホットケーキを囲んで

パイナップル、プチトマト、ゆで卵のスライスがぐるりと飾られてる。


多分、おかず系のクレープのイメージで

ホットケーキを使って作成されたんじゃないかと思うけど

魚の干物とパイナップルって、匂いが合わさると壮絶よ。

味?

激マズに決まっとるじゃないか。

すぐ捨てたわ。

写真撮る気も起きんかった。


知人も同じ人から似たような料理を何度かもらって、辟易してたんでしょうね。

だから皿ごと夫に持ち帰らせたんだと思う。

ひどいと思わない?

ともあれ、こんなシロモノを他人におすそ分けできる自由な精神に

感動したのは事実よ。


あ〜あ、今日も勝手なこと言っちゃって、sorry!
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近時事・衆院選

2021年11月02日 09時58分52秒 | みりこんばばの時事
衆院選、終わったわね。

今回は誰が当選するかよりも、誰が落選するかに興味を持って見ていたわ。

天災、ミサイル、コロナ…たて続けの危機にさらされて

何期もやってるとか、名が知れて有名とか

そんなフィーリングで投票してる場合じゃなくなったのが

やっと浸透し始めた気がするからかも。

国にとって必要な人か否か…これで決める時期に入ったわよ。


それでも大阪の辻元清美さんの落選には、さすがにびっくりしちゃった。

地元の皆さんは、目が覚めなすったのかしら。

大阪といえば別の選挙区では、あの森友学園の籠池理事長の奥さんも

無所属で立候補してたわね。

もちろん落選したけど、有権者も舐められたものね。


私の住む広島県も、そこそこの盛り上がりだったわよ。

河井夫妻の金銭授受問題で大変だった選挙区では

小選挙区に自民党からの候補者を立てずに公明党候補に絞ってたけど

うまい作戦なんだか、あざといんだか。


同じ選挙区では、NHKと裁判してるとか何とか、長ったらしい名前の党から

頭頂部を剃って両脇の髪はロングの落武者みたいな髪型をした

29才の男性が立候補してたわ。

ミュージシャンだとさ。

広島の有権者も舐められとるわ。


耳はもちろん、眉間や鼻もピアスだらけで不気味な外見。

小さい子には怖いと思う。

一応は党の公認候補だから、宣伝用の顔写真を新聞によく載せてたけど

その写真、頭やピアスは同じなんだけど、少し前の写真らしくて

今より痩せてて、笑顔がわりと可愛らしいのよね。

身なりをちゃんとすれば、もう少し印象がいいのにさ。

もちろん落選したけど、あの党の選挙資金はどこから出てるのかしらん。


その隣の選挙区では、何年か前に女性問題で辞任した二世議員が

ほとぼりは冷めたと踏んだのか、無所属で立候補してたけど最下位で落選。

不倫相手とハワイで結婚式の真似事をした写真が出回って、話題になった人よ。

同じ立場だったら絶対同じことやる人が、うちにも一人いるから

なんだか他人とは思えなくて、つい注目しちゃうってもんよ。


引退したお父さんの地盤を引き継いでるから

また必ずどこかの選挙に出ると思ってたけど、同じ衆院選に出たわね。

無所属だから、落選後の比例復活は無し。

無職になっちゃった。

選挙民の目は厳しかったわ。

でもまた、どこかの選挙に出る気がする。

一回やったらやめられないってのは、本当ね。




え?あの茶番会見?

思ったのは、『劇団ふたり』のお子様劇場。

聞いてるこっちが恥ずかしくなって、うつむいちゃったわよ。

あれで民衆をケムに巻けると、マジで思ってたのね。

この子らの頭ん中はその程度で、付き合わされる人々はいい迷惑よ。


外出の様子を拝見したけど、もう差し回しの車じゃなくてハイヤーなのね。

車のナンバープレートが白じゃなくて緑色だったし

後部座席に禁煙のシールが貼ってあったもの。

ハイヤーの料金は誰が払うのか知らないけど

自ら望んだとはいえ、絶対的な保護下から出てしまった現実を見たようで

何だかせつなかったわ。

もう美容師がつかないから、髪はザンバラかひっつめなのにも

ちょっと胸がしめつけられたわ。

こんなのが余計なお世話なんでしょうけど。


で、試験、落ちたって?

だから結果発表前に入籍したんざんしょ。

でもどうにかなるわよ。

レットイットビーなんだから。



あ〜あ、また勝手なこと言っちゃったわ。

ごめんなさいね〜!
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