殿は今夜もご乱心

不倫が趣味の夫と暮らす
みりこんでスリリングな毎日をどうぞ!

大富豪同心

2019年05月31日 08時44分00秒 | みりドラ

 


毎週金曜日の夜8時から放映されている


 


NHKBSの時代劇、『大富豪同心』。


 


ここ最近のお気に入りだ。


 


 


何がお気に入りって、主役の中村隼人。


 


このドラマの第一話を偶然見た私は、新鮮な驚きと喜びを感じた。


 


久しぶりに着物が似合う主役を目にしたからである。


 


 


最初、この人のことは何も知らなかった。


 


けれども着物姿が板についており


 


立ったり座ったりする時のスソの処理が手馴れていることを始め


 


所作の美しさや目線の決まり具合


 


扇子の扱いがしろうとではないことから、ただ者ではない確信を持つ。


 


ひょっとして歌舞伎の人?と思った。


 


 


その一方で、歌舞伎の中村隼人はうっすらと知っていた。


 


テレビで舞台を見ただけだが


 


元の顔がいいらしく、舞台化粧をした顔が群を抜いて美しい。


 


加えて、聞き取りやすいセリフを話す逸材…


 


歌舞伎をよく知りもしないくせにそう思い、悦に入っていた。


 


 


つまり私は大富豪同心に出てくる、化粧をしてない中村隼人と


 


化粧をして本業の舞台に立つ中村隼人を別人だと思っていた。


 


なんとか衛門とか、なんとかの助という類の名前なら


 


わかったかもしれないが、現代風の名前なので気が付かなかった。


 


同一人物だと知った時には驚いたものだ。


 


 


 


近年は、時代劇が減った。


 


たまにあっても何か残念、どこか奇妙。


 


そもそも頭が小さくて首の長い、細身の男の子に主役を張らせ


 


和装をさせるところから残念で奇妙。


 


 


アイドルを使わなければ視聴率が取れない事情はわかるが


 


小顔にちょんまげのカツラは似合わず


 


細い首では着物のうち合わせが浮き


 


痩せた腰で袴(はかま)が泳ぐさまにはゲンナリしてしまう。


 


カツラの節約なのか、まげを結わない浮浪者がぞろぞろ出てくるし


 


所作を習う手間を省くためか、不良娘の登場も多発。


 


この残念や奇妙は年寄りが感じるもので


 


若い人に違和感は無いのかもしれない。


 


我ながら厄介な性分だと思う。


 


 


何年か前に放送された『陽炎の辻 居眠り磐音』は


 


主役の磐音を演じる山本耕史が美しく


 


ストーリーも好きだったので熱心に見ていた。


 


しかし、ここでも厄介な性分が邪魔をする。


 


ウナギの腹を割く内職をして、細々と暮らす主人公が


 


どうして真っ赤な襦袢(じゅばん)を持っているのか。


 


疑問が沸きあがって困った。


 


 


ヒーローの目印という制作意図は理解できるものの


 


高潔な武士という設定でありながら、悪者を退治する時


 


黒の着流しに赤い襦袢のチャラチャラした格好で町を歩ける不思議は


 


襦袢の購入資金の出どころと共に払拭できず


 


こっそり苦しんでいた。


 


ええ、こんなこと、誰にも言いはしませんとも。


 


変な奴と思われますもの。


 


 


その点、 『大富豪同心』は、安心して見ていられる。


 


荒唐無稽なエンターテイメントドラマという心構えもあるが


 


主役の上品な立ち居振る舞いに見入ってしまって


 


面倒な疑問を忘れるからだ。


 


 


あらすじは、突拍子もない。


 


豪商、つまり大金持ちのお祖父さんが


 


孫を侍にしたいと願い、賄賂を使って同心にねじ込む。


 


その孫が、中村隼人演じる八巻卯之吉である。


 


 


卯之吉は怖がりで、武道はさっぱり。


 


遊びだけは一流のやさ男で、同心の仕事には向かないのだが


 


危ない時は祖父の雇った浪人に助けられ


 


幸運にも手柄を上げた時は


 


やはり祖父の差し金で瓦版に載せられたりして


 


伝説的な同心になりつつある。


 


 


卯之吉は捕物で斬り合いになった時、いつも気絶する。


 


目を見開いて立ったまま気を失うため


 


悪者は真意を測りかねてひるむ。


 


その隙に祖父の雇った浪人が出てきて、退治する。


 


こうして卯之吉は、剣豪と勘違いされるようになるのだった。


 


 


その浪人は薄汚すぎ、お友達の旗本の三男坊は派手すぎ。


 


マスコット的役割であろう男装の麗人は必要なさすぎ。


 


キーウーマン的役割の芸者はカツラ似合わなすぎで


 


私なら、お稲荷さんの狐みたいな色気の無い芸者に


 


びた一文くれてやる気は起きないが、その辺はどうでもいい。


 


何があっても金の力でどうにかなるのは爽快だ。


 


 


そしてこの卯之吉、我が夫に重なる部分があるので


 


別の意味で面白い。


 


父親がコワモテを気取っていたため


 


息子である夫もそう思い込まれているが


 


本当はすごく怖がりなところである。


 


 


あまりに怖かったり、予期せぬ事態になると


 


目を見開いたまま固まる癖があるが、相手はそれを勘違いする。


 


何が起きても動じない度胸と思い込むのだ。


 


いかつい大男が恐怖や当惑のあまり


 


声も出せずにフリーズしているとは誰も思わない。


 


だから卯之吉が気絶する場面では、いつも笑う。


 


 


全10話だそうなので、あと何回かは続くはずだ。


 


しばらくは歌舞伎仕込みの美しい身のこなしと


 


気絶を楽しませてもらうつもり。

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来日

2019年05月29日 15時21分34秒 | みりこんばばの時事

東京にお住まいの方々は交通規制が大変だったでしょうし

 

外交面で疑問を感じる方々もいらっしゃるでしょうけど

 

トランプ大統領夫妻の来日報道、私は嬉しく拝見したわ。

 

 

だって、会わなきゃ始まらない。

 

親しくならなきゃ、詰めた話もできやしない。

 

嫌われたら、外交どころじゃないもの。

 

安部首相夫妻の功績を讃えたいわ。

 

 

 

トランプ大統領夫妻の大相撲観戦は、感動しちゃった。

 

夫妻が両国国技館に姿を現した時の

 

地中から湧き上がるようなものすごい歓声は鳥肌ものだったわ。

 

国技館に居る人たちというより

 

日本の国そのものが歓声を挙げている気がした。

 

トランプさんも気分が良かったんじゃないかしら。

 

 

国賓として来日中に千秋楽を迎えるなんて

 

スケジュールを調整しようと思っても

 

実現となるとなかなか難しいと思うの。

 

しかもそこで日本の力士が優勝して

 

アメリカ大統領杯を直接受け取るなんてね。

 

このことは初日から願ってはいたけど

 

しょせんはかない夢だと思ってたわよ。

 

まさか実現するとはね。

 

びっくり。

 

 

大統領夫妻が訪れる少し前に

 

小柄なイケメン力士、炎鵬が流血のすごい取り組みをしたのよね。

 

それを見ていただきたかったわ。

 

 

ところで、「もうケープは見なくていいのね」

 

と密かに思っていたら、昭恵夫人がケープ…。

 

このワンピース、以前にも着ていらっしゃるのを見たことあるんだけど

 

思わず絶句しちゃった。

 

 

新しい天皇皇后は、ちゃんと役目をはたされて

 

ご立派だったわ。

 

そりゃあね、あげつらえばキリが無いわよ。

 

ペコペコ、ヒョコヒョコ、ドスドス…

 

そんな擬音が聞こえてくるようだったけど

 

不慣れな初心者なりに、よく頑張っておられたと思うわ。

 

 

メラニア夫人は白いワンピースに赤い靴で

 

日の丸コーディネートの気遣い。

 

ワンピースにほどこされた刺繡がちょっぴり着物テイストで

 

さりげない心配りを感じたわ。

 

  

宮中晩餐会で、皇后はジャケット付きのドレス。

 

よくお似合いで美しかったわ。

 

 

細い人や若い人にはわからないかもしれないけど

 

年齢も体型もそう遠くない私は実感するのよ。

 

きめの粗い肌、失われた鎖骨、出たお腹

 

太い腰回り、足のような二の腕…

 

加齢と増量によって発生する、これらの諸問題を一気に片付けるには

 

ジャケットしか無いわよ。

 

ショールという手段もあるけど、ショールじゃ衰えたヒジと

 

浮き輪を巻いたような腰が隠れない。

 

夜会の華になる路線を完全にあきらめて


『洋装した新郎の伯母作戦』を取るのみよ。

 

 

でさ、「もうケープは見なくていいのね」

 

また密かに思っていたら、メラニア夫人がケープ…。

 

ま…まさか、ご先代を意識なさった…?

 

 

だけど夫人はタッパがあるので

 

ロングケープが優雅にそよいで、素敵だったわ。


ざんばら髪でこのドレスを着こなせるなんて、マジですごい。

 

 

ちなみにドレスアップする時、本人のプロポーションと並んで重要なのは

 

連れの男性の身長。

 

パートナーとのバランスを無視して大容量の布をまとったら

 

滑稽に見えてしまうものなのよね。

 

 

私のツボだったのは、このシーン。


天皇陛下の右腕の角度。



プログラム通りなのか、段取りのミスかは知らないけど


シャンパンが注がれて乾杯の直前に、アメリカの国歌が流れたのよ。


グラスを持ったまま国歌に耳を傾けるなんて


まあ異例と言っていいんじゃないかしら。


そこで皆さん、曲が終わるまで、そのままの姿勢で待ってらしたわ。



この時、陛下は最初からこの角度でグラスをお持ちになったまま


微動だにせず。


そうよ、グラスを持った手をうっかり高く上げてしまうと


不測の待ち時間が訪れた場合、どうしてもグラスが揺れるのよ。


つまり陛下の所作は、とてもスマートだったわけ。


すごいって思ったわ。



最終日は自衛隊の護衛艦を視察。

 

他の追随を許さないメラニア夫人のど迫力、好きだわ~。

 

 

米軍の海兵隊員と日本の海上自衛官が並んだ様子や

 

トランプさんと安部さんの力強い演説に

 

 なんだか、じ~んとしちゃった。

 

トランプさんは演説で、川崎の通り魔事件にも触れてくださって

 

ありがたかったわ。

 

お疲れ様でした。

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ゆで卵問題

2019年05月25日 09時13分51秒 | 手抜き料理

最近、ゆで卵のカラが簡単にむける方法を知ったので

 

とり急ぎお伝えしたい。

 

 

茹でる前に生卵のお尻…

 

つまり丸っこいほうをスプーンの背で

 

ポンポンと2回、軽く叩く。

 

 

これで、どんな茹で方をしても一発さ。

 

水からだろうと、湯からだろうと

 

卵が新しかろうと、関係ない。

 

 

まじないの類ではない。

 

スプーンの背で軽くたたくと、カラに小さなヒビが入る。

 

それを茹でると中に空気が入って、するりとむけやすくなるのだ。

 

むけやすくなるばかりか、茹で上がって水に入れると

 

自ら脱皮する手間いらずの卵ちゃんもいる。

 

なんていい子だ!

 

 

この方法は、実家の母が近所の食料品店の奥さんから聞いた。

 

母も悩みの種だったらしい。

 

そこは食料品も売っているが、手作りの総菜も売っている店だ。

 

さすがプロは違う。

 

 

このゆで卵問題、家族の人数が多い家庭や忙しい家庭では

 

意外に深刻である。

 

私なんぞ、ゆで卵が億劫なばっかりに

 

おでんや卵サラダを作りたくない日もあった。

 

毎朝作る息子の弁当でも、ゆで卵のカラむきはストレスだった。

 

これが無くなって、非常に快適。

 

 

ずっと以前、コメント欄でユウキさんからご質問いただいたことがあり

 

その時は病院の厨房で働いていた時のやり方をお伝えした。

 

酢と塩を入れた湯で茹でると言ったと思う。

 

こだわる同僚は、鍋の底にアルミホイルを敷いて茹でていた。

 

 

病院食は家庭と違って

 

調理に使う卵の数がきっちり決まっている。

 

失敗のための追加は許されない。

 

ガタガタになったり破裂した時は

 

刻み食やミキサー食に回すという逃げ道はあるものの

 

そもそも酢を入れて茹でたら、部屋が臭い。

 

何か良い方法はないかと、一応模索を続けていた。

 

 

そして今回、一番楽で良い方法を得た。

 

卵と格闘する時間が大幅に短縮できて、とても嬉しい。

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夫婦の謎

2019年05月21日 10時08分22秒 | みりこんばばの時事

 

このお二人ほど、その関係を不思議がられた夫婦はいないかも。

 

長い別居生活はもとより

 

ご主人のほうはトラブルメーカーと呼ばれ

 

生活力も父親の自覚も見受けられない。

 

 

誰が見ても夫婦を続ける必要は無さそうなのに、別れない。

 

奥さんの胸先三寸でどうにでもなるのに、捨てない。

 

それは愛情なのか、慈悲なのか、達観なのか、意地なのか…

 

世間では、深い謎として扱われている。

 

 

この謎が、少しは理解できるような気がすると言ったら

 

傲慢であろうか。

 

それは責任感だと思うのだ。

 


彼が日本の人ではなかったとしたら。

 

狂気と背中合わせの異形に走り、幽鬼のごとき姿で

 

「ラケンロー!」と叫べば思考停止になるあたり

 

その特徴を表していると私は思う。

 

となると、魂の枯渇は遺伝子レベルなので

 

誰にも、本人ですらどうにもならない。

 

 

ただし彼の場合、枯渇の多くがロックと外見に注がれたため

 

煮えたぎる嫉妬や憎悪は昇華された。

 

ラケンロー!の他には、子供のような純粋が残るのみ。

 

 

奥さんが、そのわずかな純粋を愛(め)でたかどうかは不明だが

 

彼女にとって彼は、弱者であった。

 

その彼を伴侶として選択した責任、父親にした責任を

 

引き受ける意思が存在したと思えてならない。

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市原悦子さん

2019年05月17日 09時23分17秒 | みりこんばばの時事

 

市原悦子…大好きな女優さん。

 

今年の1月12日に亡くなってしまった。

 

悲しかった。

 

 

この人の存在を知ったのは、小学校の低学年だったと思う。

 

昼下がりのメロドラマに主演していた。

 

平凡な主婦が、自宅で行きずりの男に乱暴され

 

誰にも打ち明けられないまま悩み続けるストーリーだ。

 

悩むだけならいいが、その男が今で言うストーカーで

 

執拗に追いかけられては乱暴を繰り返され

 

さらにそれをネタに脅迫されるという気の毒な話。

 

たまたま学校が早く終わって帰宅したら

 

母や会社の人たちが揃って見ていたので一緒に見た。

 

 

美人とは言いにくい女性がヒロインのドラマは初めてだったし

 

嫌だの死にたいだのと言ってはいても

 

ぽわ~んとした柔らかい声と、ワンテンポ遅れる話し方がのどか

 

重苦しいテーマとの落差が斬新だった。

 

子供には見せられない内容なので

 

通常ならテレビを消されるか追い払われるはずなのに

 

一同は市原さんの声に油断していたと察する。

 

 

それから何年か経って、まんが日本昔話が始まった。

 

日本中の子供たちが、市原さんの声に魅了された。

 

この人がナレーターだと知ったのは、ずいぶん経ってからだった。

 

 

やがて始まったのが、『家政婦は見た』。

 

このドラマは、松本清張が書いた短編小説の『熱い空気』が元になっている。

 

意地の悪い家政婦が主人公の話だ。

 

市原悦子を起用し、最初にこれを放送したら評判が良くて

 

シリーズ化されたという。

 

面白かったので、夢中で見たものだ。

 

その面白さは、家政婦のいる家で育った人間から眺める面白さである。

 

 

うちはドラマに出てくるようなセレブではないが

 

忙しい商売屋だったのと、母親と祖母が病弱だったために

 

小さいころから家政婦さんが一人いた。

 

 

歴代の家政婦さんたちは、ドラマと同じく家政婦紹介所からやって来る。

 

けれどもその生活は、ドラマとは全然違う。

 

 

我々子供は歩いてしゃべれるようになると

 

まず家政婦さんと必要以上に親しくならないようしつけられた。

 

話すときは敬語、用事を頼むのは禁止。

 

買い物に付いて行くことや、手をつないだりのスキンシップも禁止。

 

 家事をしてもらう目的で雇用しているのだから

 

子供がまとわりつくと、余計な労働をさせることになるというのが

 

家族の考えだった。

 

 

それに、うちには口うるさい祖父がいたので家政婦さんが続かない。

 

次々と代わるのが前提なので

 

特定の人と親しくなってしまったら、別れに際して子供の心が揺れる…

 

母はこのことをはっきりと嫌がった。

 

 

私が記憶しているだけで、4人の家政婦さんが我が家を通り過ぎた。

 

どの人も穏やかで善良だった。


そもそも親しく接触しない間柄なので、これといったエピソードは無いが

 

唯一、面白いことがあった。

 


この家政婦さんは、県外から住み込みで来ている上品なおばさんだった。


「盆栽に灰をかけておいてください」

 

ある日、祖父は彼女に頼んで外出した。

 

昔は、灰を盆栽にかけると肥料になると言われていた。

 

裏庭で焚火をして、その灰を盆栽にかけるのが祖父の習慣であった。

 

 

彼女は言われた通り、全ての盆栽に灰をかけた。

 

ただし、燃やしたての熱々の灰。

 

盆栽は全部枯れた。

 

祖父は家政婦さんに知られないよう密かに

 

そしてひどく嘆いていたが、父と母は大笑いしていた。

 

 

祖父は、この仕打ちを私にも訴えた。

 

「そんなに大事なものを人に任せたおじいちゃんが悪い」

 

私は冷淡に言い、両親はさらに笑い転げた。

 

仲良しとはいえない両親が、揃って大笑いするところを見たのは

 

後にも先にもこの時だけだったと記憶する。

 

 

この家政婦さんは、ほどなく辞めて郷里に帰った。

 

祖父のやかましさに閉口して、辞めるつもりだったのだろう。

 

熱々の灰は置き土産だったようだ。

 

 

ともあれ家政婦さんに対して細心の注意を払い続けた生活だったが

 

私が4年生になり、母が病気で寝付いた。


病人が出ると、家政婦さんは見つかりにくい。

 

家政婦泣かせだった祖父の悪名もすでに知れ渡っていたため

 

家政婦紹介所は協力的ではなかった。

 

 

そこで祖父は大阪から昔の彼女を呼び寄せ、家事を任せるようになった。

 

すると今度は180度変わって、「仲良く」「親しく」と言われる。

 

我々子供はその一貫性の無さに戸惑ったが

 

祖父は「非常時」と言って納得を促した。

 

彼女はとても明るく優しい人だったので、我々もすぐに納得したものだ。

 

 

とまあ、うちだけかもしれないが、正式な依頼者ではない子供や孫が

 

家政婦さんにタメ口をきいたり、アゴで使うことはあり得ない。

 

私はこのドラマで、その違和感を楽しんでいた。

 

 

歯科技工士の役、弁護士の役、刑事の役、犯罪交渉人の役…

 

市原悦子さんの出演作は、他にもたくさんある。

 

どれも一つ一つの言葉を大切に、丁寧に扱うところが大好きで

 

聞いていたらうっとりしてしまう。

 

話せばきりが無いのでやめておくが、一つだけ話したい。

 

 

何年か前の映画、山田洋二監督の『東京家族』。

 

市原さんは、この作品に母親の役で出演するはずだった。

 

しかし腸閉塞を発症して降板、吉行和子さんが演じることになった。

 

このことが、今も残念だ。

 

 

なぜなら『東京家族』を土台にして

 

『家族はつらいよ』が同じ出演者でシリーズ化された。

 

寅さんが亡くなり、釣りバカ日誌のスーさんも他界した現在

 

山田監督の看板作品になっている。

 

市原さんが『東京家族』に出演していれば

 

『家族はつらいよ』にも繋がったはずなのは明らか。

 

 

市原さんなら、どんなお母さんを演じただろう。

 

彼女の演技に影響されて、ストーリーも変わっていたのではあるまいか。

 

ぜひ見たかった。

 

 

遅ればせながら、ご冥福をお祈りいたします。

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気になるあいつ

2019年05月12日 11時19分49秒 | みりこんばばの時事

この人の顔を描いていて浮かんでくるのは

 

さらなる闇。

 

おお、いやだ。

 

以上。

 

 

 

…と、一回目のアップはこの短文で終えてしまった。

 

うちらがなんやかんや言ったって、どうにもならんじゃん…

 

そういう投げやりな気持ちにさせる雰囲気が、彼にはある。

 

 

私は反省した。

 

そして何か書き加えることにした。

 

私のようなしろうとが

 

実力的問題からお子様用の簡単お絵描きソフトしか使いこなせず

 

粗い画素で適当に描きなぐっておいて

 

えらそうに描いた後の感想をほざくのは身の細る思いだが…

 

思うだけで細りはしないが…

 

ともあれ我慢して聞いていただこう。

 

 

絵は簡単に描けた。

 

若い子は顔に陰影が少ないので早い。

 

鼻がほぼ理想形…

 

「漫画のイケメンヒーローの鼻を実写に近づけたらこうでしょ」

 

という明快な形状になっているので

 

特徴をつかむのに時間を割く必要が無かったのもある。

 

海の王子時代であれば、もう少しかかったかもしれない。

 

 

最も時間を要したのは、どの顔を描くか。

 

だってこの子、一人の時と、お母さんと一緒の時と

 

眞子様と一緒の時とで、それぞれ表情が違うんだもん。

 

どれも確かに同じ人で、見て流すだけならどうってことないけど

 

マジで描く気になって見たら、表情の異なりが大きい。

 

 

一人の時は、不遜な中年のおじさん。

 

お母さんと一緒の時は、背伸びしてる年下の亭主。

 

眞子様と一緒の時は、あどけなさが残る青年。

 

カメレオンみたいなんだもん…どれを描くか迷うってもんよ。



毒のある男ほど、良い面を見せるのがうまい。

 

こういう種類の男は、後を引く。

 

離れがたいものなのだ。

 

とはいえ唯一の幸運は、その思い込みが長期間続くことであろうか。

 

何年、あるいは何十年と続くなら、その間は幸福に浸れる。

 

 

「恋愛は続いているが、縁談は終っている」

 

私はそう思っている。

 

しかし楽観はできない。

 

就職しなくても生活できる裏技

 

女性宮家の創設というウルトラCがある。

 

彼が殿下だの圭様だのと呼ばれ

 

バルコニーから手を振るようなことになったら

 

もはや怪談である。

 

とりあえず女性宮家、反対。

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地蔵ドレス

2019年05月08日 20時16分36秒 | みりこんばばの時事

 

私のような一介の田舎主婦が

 

ロングドレスを着用する機会なんて滅多とない。

 

紀元前に行われた自分の結婚披露宴以外では

 

仕事絡みで必要にかられ

 

ドレスコードがブラックタイとイブニングの夜間会合…

 

平たく言えばパーティーで、何度か着ただけである。

 

その都度ペラペラの安物を買い求めたのも一因か

 

どうあがいても女装の域でしかなかった。

 

 

その私がえらそうにドレスを語るなんざ

 

おこがましいにもほどがあるが、前回の記事のコメント欄で

 

しなもんさんのおっしゃった『地蔵ドレス』…

 

どなたのこととは言わないけども

 

ドレスを着たら地蔵という話題に大笑い。

 

そこでつい余計なことを話したくなり

 

コメント欄では長すぎるので、記事にした。

 

 

私にとって、地蔵ドレスは他人事ではない。

 

長年、あのおかたの装いに注目してきたのは

 

あのおかたと私に大きな共通点があるからだ。

 

あり得ないけど、もしも私が同じ装いをしたならば

 

間違いなく同じ形状になると断言できる。

 

 

大きな共通点、それは体型だ。

 

私は長身かつ肉厚、腰高でずん胴のいかり肩。

 

肉は豊富でありながら、そのくせ胸は貧相で

 

バストサイズの大半は広い背中と胸囲の幅。

 

そして太く短い首と、長い手足を持つ。

 

父譲りの私の体型は、つまりあのおかたと酷似しているのだ。

 

 

弁解がましいが、腰高というのは足が長いことである。

 

足が長いと言うと自慢に聞こえるかもしれないが

 

それは細い人に言ってくれ。

 

肉が付いていたら、やたらと長い大根でしかない。

 

 

そして足が長いということは、人体の構造上、肋骨と骨盤が近い。

 

肋骨が終わるとすぐ骨盤なので、くびれるスペースは取れない。

 

ウエストのくびれが無いので、結果的にずん胴ということになる。

 

 

腰高には、いかり肩がセットで付いてくる。

 

肩がいかっているため、首から肩にかけてのなだらかなカーブは存在せず

 

首は必然的に太くて短く見えることになる。

 

 

この肩と首にラウンドネック、つまり丸首のデザインは恐ろしく似合わない。

 

首から肩への曲線が無いので、必要以上に男っぽくなってしまう。

 

女らしい衣装であれば、なおのこと。

 

男の首と、女のデザインが真っ向から喧嘩する。

 

この体型で丸首の服を着たら、どんなに素敵なドレスでも

 

肌着姿のおっさんだ。

 

たまに街で見かける女装した男性に、どことなく違和感が漂うのは

 

体型を無視して、ひたすら憧れの衣服を選んでいるからである。

 

 

お地蔵様は、丸首のよだれかけみたいなのを掛けておられる。

 

その下は、スモックみたいな形状の長いドレス。

 

だからウエストが見当たらない。

 

つまり、ずん胴の体で丸首の衣装を着たら

 

巨大でかわいくない地蔵となるのは必然なのである。

 

 

この体型で太ってしまうと、さらなる不幸が訪れる。

 

大きい骨格に多少の肉が付くと、より大きく見えるからだ。

 

その大きさはふてぶてしい印象を与え、世間の目が厳しくなる。

 

同じように増量しても、小柄な人とは明らかに扱いが違う。

 

 

だからこの体型で、太ってはいけない。

 

太めの私が言うのもナンだが、身をもって体験してきた。

 

病気になっても同情はおろか、仮病と言われる…

 

遊んでいたら、すぐに怠け者と非難される…

 

きつい言葉をぶつけても、全然こたえないと思われる…

 

良いことは何もない。

 

損だ。

 

 

私はいつも願っている。

 

同じような体型のあのおかた…

 

体型のみ他人とは思えないあのおかたが

 

いつの日か、この体型唯一の長所である『着映え』を生かして

 

ため息の出るようなドレス姿を披露してくださる日を…。

 

 

ご清聴ありがとうございました。

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落書き再開

2019年05月06日 09時38分07秒 | みりこんばばの時事

 

 

長かった連休が終わりますね。

 

楽しいお休みでしたか?

 

私は例年のごとくです。

 

例年のごとくとは

 

「わーい!連休、嬉しいな!」

 

で始まるものの、じきに男どもが家に居ることに気づき

 

家事に追われて休み明けを待ち焦がれるパターン。

 

 

さて、肩の調子がずいぶん良くなったので

 

お絵描きを再開させていただく運びとなりました。

 

肩に負担がかかりにくい方法を選んで

 

次男の元上司、パソコン通のヤマちゃんに

 

お絵描き環境を整備してもらったのですが

 

タブレットでのお絵描きから遠ざかること、多分5年。

 

手順がすっかり忘却の彼方だったのと

 

操作が複雑になっていたのとで、気分は浦島太郎。

 

 

苦節2日、どうにか絵が描けるようになったので

 

アップしてみました。

 

まだ使いこなせていませんが

 

微妙に似てない似顔絵や、イラストとは到底言えない落書きに

 

再びお付き合いいただければ幸いです。

 

 

描いていて思いました。

 

このおかた、美人です。

 

骨格がしっかりしていて、お顔のパーツが大きめの

 

俗に言う男顔ですが、美人は美人です。

 

楽しく描かせていただきました。

 


ところで、最初に何を描こうとしたと思います?

 

実は小室圭さん。

 

悪戦苦闘していたら、それを見た夫があきれて言いました。

 

「絵ぇ描きたい言うて、あんなに人を振り回しておいて

 

そいつか!」

 

その意見をもっともだと思った私は、モデルを変更したのでした。 

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光りもの

2019年05月02日 21時32分09秒 | みりこんばばの時事

光りもの、好きなんです〜。

アジ、コハダ‥

違うって。

昨日、テレビで即位の礼を見て

豪華絢爛のティアラとネックレスにうっとりした話。

素晴らしい芸術品です。

 

《皇后の第一ティアラ》

 ①照憲皇太后(明治天皇の皇后)

 

②貞明皇太后(大正天皇の皇后)

 

③香淳皇太后(昭和天皇の皇后)

おまけ‥香淳皇太后のお若い頃。

おひな様のようで、大好きなお写真です。

ちょっと眞子様と似ていらっしゃいます。

 

 

④美智子上皇后

 

⑤そしてこのたび、雅子皇后に引き継がれました。

特大最上級のダイヤモンドを久しぶりに鑑賞できて、ああ眼福、眼福。

 

ご存知とは思いますが、ティアラの形は

受け継ぐ方々それぞれのサイズやお好みに合わされています。

デザインが違って見えるのは

大粒ダイヤに取り外しのできる星型のパーツを装着してあるからです。

 

香淳皇太后までは、髪を結い上げて頭頂部に載せるタイプでしたが

美智子様から、カチューシャのような横広がりの形になりました。

頭頂部でおまんじゅうを作る髪型がすたれたことも一因でしょうが

日本にあって西洋に無いもの‥お辞儀も関係しているのではないでしょうか。

避けて通れないお辞儀をするために

より安定性の高い形状が求められたのかもしれません。

 

頸椎の痛みという理由で、美智子様がティアラをお付けにならなくなって

長い年月が経ちました。

確かに痛みもおありとは存じますが、ティアラは髪の毛で留めます。

お年を召すと髪の毛が衰退するので

ティアラを支えにくくなられたのかも‥などと

やんごとなき世界の厳しさに想いを馳せる私でございます。

な〜んて、えらそうにごめんなさいね。

 

 

《皇太子妃の第一ティアラ》

①美智子上皇后

 

②雅子皇后

 

③そしてこのたび、紀子皇嗣妃に引き継がれました。

これは嬉しいサプライズ。

このティアラとネックレスも、15年ぶりに拝見できました。

紀子様がこれを付けられたら、さぞやお美しいだろうと

以前から想像していたので、見た時はとても感動したものです。

名実共に、皇位継承権第一位の妃である証しと受け取りました。

 

個人的見解ですが、このティアラのデザインは

『アラベスク(唐草模様)』がモチーフではないかと思います。

唐草模様は、コントに出てくる泥棒がかつぐ風呂敷の柄として

ポピュラーですが、本来の意味は『永遠の愛』。

縁起の良い柄として、昔はよくエンゲージリングに彫刻してありました。

 

美しいものを拝見して、幸せな令和初日の私でしたが

実は毛虫に刺されて気もそぞろ。

ダイヤモンドより、毛虫がお似合いのみりこんでした。

コメント (5)
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