秋が来た!
冬が来る!
ランララ〜ン♩
何で喜んでいるかというと、鍋の季節だから。
鍋…それは〜主婦の〜♩ 鍋…それは〜味方〜♩
宝塚、『ベルサイユの薔薇』に出てくる歌のフシでお願いします。
そんな手抜きの王者、鍋物。
ダシから具材まで凝ったらキリがないけど
こだわらなければ、これほど楽な献立は無い。
ただし三世代が同居する我が家の場合、鍋なら何でもいいわけではない。
昆布ダシにフグなどの白身魚を主役にする…
つまり透明なダシで具材を煮てポン酢とモミジおろしで食べるちり鍋や
しゃぶしゃぶなどの“淡水系”は姑の好物だが、夫と二人の息子には不評。
男どもに別の料理をあてがう必要が出てくるため、ちっとも手抜きにならない。
鍋物に限らず、少し前までは、姑と男どもにそれぞれ別誂えの料理を出していた。
しかし私も寄る年波には勝てず、85才の姑と3人の働くオッさんが
同じ物で歩み寄れる献立を考えるようになった。
その折衷案が、ヒガシマル・ラーメンスープの素で作る鍋。
私がヒガシマル・ラーメンスープの素を多用しているのは
過去に何度かお話しさせていただいた。
中華のダシは色々と試してきたが、中華系の料理やスープには
今のところヒガシマル・ラーメンスープが
一番簡単で美味しく仕上がると思っている。
この粉末スープの素を鍋のダシに使うのだ。
『テキトー鍋』
一般的な土鍋、あるいは電気で温める鍋に水を張り
スープの素を2袋、鍋の大きさによっては3袋、好みの濃さで溶く。
沸騰したら好みの具材…白ネギ、キャベツ、キノコ、豚肉なんかをテキトーに入れてグツグツ。
以上。
野菜や肉の旨みが味をグレードアップさせるので
誰もスープの素を使ったなんて気がつかん。
具材もダシも、奪い合うようにして腹におさめる。
ベースが中華系なのでニラ、モヤシ、チンゲン菜、人参も合うし
もちろん鶏肉やエビ、肉団子も合う。
煮ているうちに具材のダシが出て、スープが無国籍となるため
餅や葛きり、豆腐や油揚げなどの和風食材も違和感無し。
黒胡椒や粉チーズともよく合い
ダシが余ればシメとやらの中華麺、うどん、雑炊も旨い。
具材を変えると、作らない人の頭の中では別の鍋ということになるので
鍋の種類は組み合わせ次第で無限大に広がる。
給料日前であれば、キャベツと少しの豚肉、あるいは鶏肉
どっちの肉も無ければウインナーでも十分美味しい。
肉っ気すら無い時は、スープの素に肉系のダシの香りが入っているので
野菜だけでも大丈夫。
野菜は白菜でもいいが、水分が多くなるので
スープの素は濃いめにしておく方がいい。
モヤシもしかり。
昨今は多種多様な味の鍋ダシが、レトルトパックで店頭に並ぶ。
少人数の家族なら、それを一つずつ買って色々な味を楽しめばよかろうが
うちのように大人数かつ大食漢揃いでは、2パックか3パックは必要。
いわば鍋ダシを調達するお金で、いくばくかの肉が買える。
ラーメンスープの素で上等じゃ。
このテキトー鍋と他の鍋とを交代制にすれば、ひと冬が難なく過ごせる。
使用するスープの素は、使いそびれたインスタントラーメンのスープや
生麺に添付されている液状スープでもいい。
ついでにあと一つ、鍋ではないけど料理でもない
私の強い味方をご紹介しておこう。
『チーズパン』
食パンの上に四角い溶けるチーズを乗せ、マヨネーズをテキトーに絞って
オーブントースターでこんがり焼く。
以上。
以前はやってましたよ、ピザトースト。
スライスした玉ねぎ、ピーマン、ベーコンなんか乗せてさ、ピザソースなんてかけてさ。
ところがある時から、玉ねぎの匂いが鼻につくようになった。
年かしら。
ほら、パンが焼けてチーズが溶けるタイミングと
玉ねぎの焼けるタイミングは必ずしも一致しないじゃん。
玉ねぎが生っぽいと、自己主張がすごいのよね。
で、そんなにとんがるつもりなら、あんたはもういいわ…
ということで、玉ねぎは解雇。
やがて食パンだけがたくさんあって、ピーマンもベーコンも無い日が訪れた。
でもサンドイッチを作る気分じゃない。
そこでチーズだけ乗せて、マヨネーズをクルッとひと回しして焼いてみたら
ピザトーストよりずっと美味しかった。
チーズの持つミルクの香りが引き立って
焼けたマヨネーズは酸味が消え、大人しくなって食べやすい。
家族も皆これが大好きになり、おやつとして
またはサラダやスープと一緒に軽食として食べている。
あまりに簡単なので、より美味しくするにはどうしたらいいかを
これでも一応は考えた。
食パンの両面をまず焼いてから、チーズを乗せて再び焼くというもの。
でも、これはあかんかった。
食パンが硬くなって、チーズのミルク感が失われる。
やっぱり簡単な物は、簡単でいいみたい。
ところで話は変わるが、私の住む界隈では新しい宗教が流行の兆しを見せている。
つい先日、近所に住む一人暮らしのおばさんが電話をかけてきて
「知らない人が来てボランティアだというから、紙に署名してしまった」
と不安がった。
「もしうちに来たら、何の署名か確かめてみる」
私はそう約束した。
はたして翌日、自称ボランティアはうちへ来た。
見てすぐに、この人たちのことだとわかった。
私と同年代の3人連れのおばさんだ。
自分もおばさんだけど、知らない家を訪問して署名を欲しがるのであれば
もうちょっと痩せて身綺麗にすりゃいいのに、というレベル。
3人連れの一人が賞状未満、終了証以上といった風情の
金色の縁取りが入ったB5ぐらいの用紙を差し出して言った。
「コロナで家族の絆が薄れてきて、自殺、孤独死、虐待などが増えています。
私たちは家族の大切さをもう一度見直すために勉強していて
周りの人たちにもボランティアとして声かけをしています。
この誓約書をお読みいただいて、ご賛同いただけたら署名をお願いします」
紙には、誓いの言葉が8項目ぐらい印刷してある。
パッと見ただけなので全部は覚えてないが
家族を愛します、不倫をしません、虐待をしません…などなど。
誓えないわ、特にうちは2番目に心当たりが多いし。
不倫に毒された家庭の主婦であるワタクシが
そんな高尚なことに関わっては申し訳ないですわよ。
誓いの言葉の下に住所、氏名、電話番号を書くようになっていて
一番下にある団体名は、世界統一家族連合…だったと思う。
うろ覚えですまん。
小汚いおばさんと長く話す気が起きず、からかう気にもなれず
「うちはけっこうです」
と言ってお引き取りいただいた。
署名したら団体の趣旨に賛同したことになり
手紙や電話で勉強会に誘われて、最終目的は寄付だ。
ボランティアのふりをしたら、うっかり署名する人もいるだろう。
近所のおばさんには、手紙や電話がきても無視せぇ、とでも言っておこう。
というわけで、気をつけていただきたい。
冬が来る!
ランララ〜ン♩
何で喜んでいるかというと、鍋の季節だから。
鍋…それは〜主婦の〜♩ 鍋…それは〜味方〜♩
宝塚、『ベルサイユの薔薇』に出てくる歌のフシでお願いします。
そんな手抜きの王者、鍋物。
ダシから具材まで凝ったらキリがないけど
こだわらなければ、これほど楽な献立は無い。
ただし三世代が同居する我が家の場合、鍋なら何でもいいわけではない。
昆布ダシにフグなどの白身魚を主役にする…
つまり透明なダシで具材を煮てポン酢とモミジおろしで食べるちり鍋や
しゃぶしゃぶなどの“淡水系”は姑の好物だが、夫と二人の息子には不評。
男どもに別の料理をあてがう必要が出てくるため、ちっとも手抜きにならない。
鍋物に限らず、少し前までは、姑と男どもにそれぞれ別誂えの料理を出していた。
しかし私も寄る年波には勝てず、85才の姑と3人の働くオッさんが
同じ物で歩み寄れる献立を考えるようになった。
その折衷案が、ヒガシマル・ラーメンスープの素で作る鍋。
私がヒガシマル・ラーメンスープの素を多用しているのは
過去に何度かお話しさせていただいた。
中華のダシは色々と試してきたが、中華系の料理やスープには
今のところヒガシマル・ラーメンスープが
一番簡単で美味しく仕上がると思っている。
この粉末スープの素を鍋のダシに使うのだ。
『テキトー鍋』
一般的な土鍋、あるいは電気で温める鍋に水を張り
スープの素を2袋、鍋の大きさによっては3袋、好みの濃さで溶く。
沸騰したら好みの具材…白ネギ、キャベツ、キノコ、豚肉なんかをテキトーに入れてグツグツ。
以上。
野菜や肉の旨みが味をグレードアップさせるので
誰もスープの素を使ったなんて気がつかん。
具材もダシも、奪い合うようにして腹におさめる。
ベースが中華系なのでニラ、モヤシ、チンゲン菜、人参も合うし
もちろん鶏肉やエビ、肉団子も合う。
煮ているうちに具材のダシが出て、スープが無国籍となるため
餅や葛きり、豆腐や油揚げなどの和風食材も違和感無し。
黒胡椒や粉チーズともよく合い
ダシが余ればシメとやらの中華麺、うどん、雑炊も旨い。
具材を変えると、作らない人の頭の中では別の鍋ということになるので
鍋の種類は組み合わせ次第で無限大に広がる。
給料日前であれば、キャベツと少しの豚肉、あるいは鶏肉
どっちの肉も無ければウインナーでも十分美味しい。
肉っ気すら無い時は、スープの素に肉系のダシの香りが入っているので
野菜だけでも大丈夫。
野菜は白菜でもいいが、水分が多くなるので
スープの素は濃いめにしておく方がいい。
モヤシもしかり。
昨今は多種多様な味の鍋ダシが、レトルトパックで店頭に並ぶ。
少人数の家族なら、それを一つずつ買って色々な味を楽しめばよかろうが
うちのように大人数かつ大食漢揃いでは、2パックか3パックは必要。
いわば鍋ダシを調達するお金で、いくばくかの肉が買える。
ラーメンスープの素で上等じゃ。
このテキトー鍋と他の鍋とを交代制にすれば、ひと冬が難なく過ごせる。
使用するスープの素は、使いそびれたインスタントラーメンのスープや
生麺に添付されている液状スープでもいい。
ついでにあと一つ、鍋ではないけど料理でもない
私の強い味方をご紹介しておこう。
『チーズパン』
食パンの上に四角い溶けるチーズを乗せ、マヨネーズをテキトーに絞って
オーブントースターでこんがり焼く。
以上。
以前はやってましたよ、ピザトースト。
スライスした玉ねぎ、ピーマン、ベーコンなんか乗せてさ、ピザソースなんてかけてさ。
ところがある時から、玉ねぎの匂いが鼻につくようになった。
年かしら。
ほら、パンが焼けてチーズが溶けるタイミングと
玉ねぎの焼けるタイミングは必ずしも一致しないじゃん。
玉ねぎが生っぽいと、自己主張がすごいのよね。
で、そんなにとんがるつもりなら、あんたはもういいわ…
ということで、玉ねぎは解雇。
やがて食パンだけがたくさんあって、ピーマンもベーコンも無い日が訪れた。
でもサンドイッチを作る気分じゃない。
そこでチーズだけ乗せて、マヨネーズをクルッとひと回しして焼いてみたら
ピザトーストよりずっと美味しかった。
チーズの持つミルクの香りが引き立って
焼けたマヨネーズは酸味が消え、大人しくなって食べやすい。
家族も皆これが大好きになり、おやつとして
またはサラダやスープと一緒に軽食として食べている。
あまりに簡単なので、より美味しくするにはどうしたらいいかを
これでも一応は考えた。
食パンの両面をまず焼いてから、チーズを乗せて再び焼くというもの。
でも、これはあかんかった。
食パンが硬くなって、チーズのミルク感が失われる。
やっぱり簡単な物は、簡単でいいみたい。
ところで話は変わるが、私の住む界隈では新しい宗教が流行の兆しを見せている。
つい先日、近所に住む一人暮らしのおばさんが電話をかけてきて
「知らない人が来てボランティアだというから、紙に署名してしまった」
と不安がった。
「もしうちに来たら、何の署名か確かめてみる」
私はそう約束した。
はたして翌日、自称ボランティアはうちへ来た。
見てすぐに、この人たちのことだとわかった。
私と同年代の3人連れのおばさんだ。
自分もおばさんだけど、知らない家を訪問して署名を欲しがるのであれば
もうちょっと痩せて身綺麗にすりゃいいのに、というレベル。
3人連れの一人が賞状未満、終了証以上といった風情の
金色の縁取りが入ったB5ぐらいの用紙を差し出して言った。
「コロナで家族の絆が薄れてきて、自殺、孤独死、虐待などが増えています。
私たちは家族の大切さをもう一度見直すために勉強していて
周りの人たちにもボランティアとして声かけをしています。
この誓約書をお読みいただいて、ご賛同いただけたら署名をお願いします」
紙には、誓いの言葉が8項目ぐらい印刷してある。
パッと見ただけなので全部は覚えてないが
家族を愛します、不倫をしません、虐待をしません…などなど。
誓えないわ、特にうちは2番目に心当たりが多いし。
不倫に毒された家庭の主婦であるワタクシが
そんな高尚なことに関わっては申し訳ないですわよ。
誓いの言葉の下に住所、氏名、電話番号を書くようになっていて
一番下にある団体名は、世界統一家族連合…だったと思う。
うろ覚えですまん。
小汚いおばさんと長く話す気が起きず、からかう気にもなれず
「うちはけっこうです」
と言ってお引き取りいただいた。
署名したら団体の趣旨に賛同したことになり
手紙や電話で勉強会に誘われて、最終目的は寄付だ。
ボランティアのふりをしたら、うっかり署名する人もいるだろう。
近所のおばさんには、手紙や電話がきても無視せぇ、とでも言っておこう。
というわけで、気をつけていただきたい。