私は翌日、某国家権力…県○の暴○相談○に電話をしました。
面倒臭そうに出た、係の警○は
事情とEの名前を言うと
「あ~…」
とため息まじりに言いました。
「奥さん、これね、いくらかで済むんなら払って縁切ったほうがいいよ。
タチが悪いから。
たいした金額じゃないんでしょ?」
警○とは思えないお言葉。
警○って、タチの悪い人をなんとかしてくれる所だと思っていましたが
勘違いっすか~
まあ、いいのです。
万一に備え、脅迫に怯えて○暴に相談したという録音さえ残れば。
次に、新聞記者をしている友人に依頼して
かの団体を調べてもらいました。
右ふうを装ってはいるが
はっきりした思想や大がかりな活動はなく
会費で運営しているこじんまりしたグループということでした。
入れ墨を施しており前科でハクの付いたEは、一応幹部の一人だそうです。
支部など無く、居住する県の違うWとEが
同じ団体の仲間を名乗るのは怪しい…と言います。
ということは、二人をつないだのはC子…。
C子とEとの関係を明らかにすれば…。
関係…というところで、ピンときました。
C子とEはデキているのではないか…。
そもそもWが母親の彼氏というのすら、怪しくなってきました。
何か証明になるものがあったわけではなく、自分で言っただけです。
最初から仲間の一人かもしれません。
C子が夫に母親や彼氏のことを話したのは、その布石でしょう。
夫は天秤にかけられていたのです。
だまされた…
C子の母親の彼氏Wとダニ2匹…ではなく、ダニ3匹…。
ひょっこりEだけが何か言ってくるより
身内に頼まれたという正義?があったほうが形になる…。
私がEでも、そのほうが呼び出しやすく攻めやすいと思いました。
Eの考えそうなことです。
おそらくこの勘は当たっていると思いました。
ほっときゃよかった…もう遅いけど…
2ヶ月間の同棲のうちに、C子は夫を見切ったのでした。
「社長夫人」もいいけど
「幹部の姐さん」もよくなったのだと思います。
身分にこだわるC子の考えそうなことです。
Eは一応、ダニ類からは「アニキ」と呼ばれているのですから
くっつけば自動的に「姐さん」です。
しかもEは検挙前に離婚していたので、今は独り身で実家暮らしでした。
再婚を目指すなら、こっちのほうが簡単です。
だとしたら、解決策はただひとつ。
これ以上何もしないのが一番です。
噂を立てられたくない…
お金が無いと思われたくない…
外見、外聞を取り繕う気持ちが
自分を見失い、脅迫や恐喝に屈する要因です。
うちには、取り繕うものはありません。
次にEから私のアパートに電話があった時
迷いましたがこのことは言いませんでした。
やりこめたくて暴き立てれば、向こうも燃えます。
カッカさせて次の手を打たれるより
のらりくらりの根比べのほうが結局は得策だと考えました。
浮気と同じです。
「うちは貧乏だから金は無い」
「命が欲しいなら夫をやる」
そう繰り返すだけでした。
C子を殴ったことを言われると思っていましたが、スルーでした。
すでに日が経って、診断書を取れないからだろうと思います。
やっぱりもっと殴っとくんだった…
最初は毎晩かかってうんざりだった電話の回数は
だんだん減っていきました。
金欲しさに息巻いていたEですが
日を追うにしたがって、その情熱は薄れてきたようです。
看板やプライドを守るためにすぐ出ると思っていた金が
なかなか出ないので、そのイライラをぶつけてきているだけのようでした。
鼻のきく彼らが考えているよりも
こちらの経済状態は地べたに堕ちており
恐喝に揺らぐような足場すら失っていたのです。
1ヶ月ほど後、C子がEと再婚したことがわかりました。
披露宴は居酒屋を借り切って、会費一人5万円。
青少年の面倒見のようなことをしていたEは
これでそこそこの収入があったようです。
ぱったり電話がかからなくなりました。
そこへ信じられないニュースが飛び込んで来ました。
Eが死んだというのです。
「うっそ~」
両親、夫、子供たちとEの実家の前まで見に行きました。
「ほんとだ!Eだ!」
入り口に「○村E雄儀」と、確かに書いてありました。
お通夜は終わっていましたが
長男の知り合いがうろついていたので、聞きに行かせました。
「事故だって。追突されたらしいよ」
例の仕事をやり損なったのでしょう。
「私が一生懸命祈ったからよ!天罰よ!」
義母はとても興奮していました。
「俺の人脈に恐れをなしていたと思う」
義父も得意満面です。
「頑張ったのは母さんだろ…」
無口な長男が、いつになく反論しました。
「そうだ!」
次男も言いました。
そして
「一番ダメなのは、キミ」
と夫を指さすのでした。
Eは、新妻や子供たちのために命を張ったのでしょうか…。
多くの人々に「死んでくれて町が良くなる」と喜ばれるのは
どんな気持ちでしょうか…。
死んだら、何もわからないのでしょうか…。
C子はこれからどうするのでしょうか…。
愛人に浮気された夫は、どんな気持ちなのでしょうか…。
ま、いいか!
合掌
面倒臭そうに出た、係の警○は
事情とEの名前を言うと
「あ~…」
とため息まじりに言いました。
「奥さん、これね、いくらかで済むんなら払って縁切ったほうがいいよ。
タチが悪いから。
たいした金額じゃないんでしょ?」
警○とは思えないお言葉。
警○って、タチの悪い人をなんとかしてくれる所だと思っていましたが
勘違いっすか~
まあ、いいのです。
万一に備え、脅迫に怯えて○暴に相談したという録音さえ残れば。
次に、新聞記者をしている友人に依頼して
かの団体を調べてもらいました。
右ふうを装ってはいるが
はっきりした思想や大がかりな活動はなく
会費で運営しているこじんまりしたグループということでした。
入れ墨を施しており前科でハクの付いたEは、一応幹部の一人だそうです。
支部など無く、居住する県の違うWとEが
同じ団体の仲間を名乗るのは怪しい…と言います。
ということは、二人をつないだのはC子…。
C子とEとの関係を明らかにすれば…。
関係…というところで、ピンときました。
C子とEはデキているのではないか…。
そもそもWが母親の彼氏というのすら、怪しくなってきました。
何か証明になるものがあったわけではなく、自分で言っただけです。
最初から仲間の一人かもしれません。
C子が夫に母親や彼氏のことを話したのは、その布石でしょう。
夫は天秤にかけられていたのです。
だまされた…
C子の母親の彼氏Wとダニ2匹…ではなく、ダニ3匹…。
ひょっこりEだけが何か言ってくるより
身内に頼まれたという正義?があったほうが形になる…。
私がEでも、そのほうが呼び出しやすく攻めやすいと思いました。
Eの考えそうなことです。
おそらくこの勘は当たっていると思いました。
ほっときゃよかった…もう遅いけど…
2ヶ月間の同棲のうちに、C子は夫を見切ったのでした。
「社長夫人」もいいけど
「幹部の姐さん」もよくなったのだと思います。
身分にこだわるC子の考えそうなことです。
Eは一応、ダニ類からは「アニキ」と呼ばれているのですから
くっつけば自動的に「姐さん」です。
しかもEは検挙前に離婚していたので、今は独り身で実家暮らしでした。
再婚を目指すなら、こっちのほうが簡単です。
だとしたら、解決策はただひとつ。
これ以上何もしないのが一番です。
噂を立てられたくない…
お金が無いと思われたくない…
外見、外聞を取り繕う気持ちが
自分を見失い、脅迫や恐喝に屈する要因です。
うちには、取り繕うものはありません。
次にEから私のアパートに電話があった時
迷いましたがこのことは言いませんでした。
やりこめたくて暴き立てれば、向こうも燃えます。
カッカさせて次の手を打たれるより
のらりくらりの根比べのほうが結局は得策だと考えました。
浮気と同じです。
「うちは貧乏だから金は無い」
「命が欲しいなら夫をやる」
そう繰り返すだけでした。
C子を殴ったことを言われると思っていましたが、スルーでした。
すでに日が経って、診断書を取れないからだろうと思います。
やっぱりもっと殴っとくんだった…
最初は毎晩かかってうんざりだった電話の回数は
だんだん減っていきました。
金欲しさに息巻いていたEですが
日を追うにしたがって、その情熱は薄れてきたようです。
看板やプライドを守るためにすぐ出ると思っていた金が
なかなか出ないので、そのイライラをぶつけてきているだけのようでした。
鼻のきく彼らが考えているよりも
こちらの経済状態は地べたに堕ちており
恐喝に揺らぐような足場すら失っていたのです。
1ヶ月ほど後、C子がEと再婚したことがわかりました。
披露宴は居酒屋を借り切って、会費一人5万円。
青少年の面倒見のようなことをしていたEは
これでそこそこの収入があったようです。
ぱったり電話がかからなくなりました。
そこへ信じられないニュースが飛び込んで来ました。
Eが死んだというのです。
「うっそ~」
両親、夫、子供たちとEの実家の前まで見に行きました。
「ほんとだ!Eだ!」
入り口に「○村E雄儀」と、確かに書いてありました。
お通夜は終わっていましたが
長男の知り合いがうろついていたので、聞きに行かせました。
「事故だって。追突されたらしいよ」
例の仕事をやり損なったのでしょう。
「私が一生懸命祈ったからよ!天罰よ!」
義母はとても興奮していました。
「俺の人脈に恐れをなしていたと思う」
義父も得意満面です。
「頑張ったのは母さんだろ…」
無口な長男が、いつになく反論しました。
「そうだ!」
次男も言いました。
そして
「一番ダメなのは、キミ」
と夫を指さすのでした。
Eは、新妻や子供たちのために命を張ったのでしょうか…。
多くの人々に「死んでくれて町が良くなる」と喜ばれるのは
どんな気持ちでしょうか…。
死んだら、何もわからないのでしょうか…。
C子はこれからどうするのでしょうか…。
愛人に浮気された夫は、どんな気持ちなのでしょうか…。
ま、いいか!
合掌