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北東アジア平和構築への日本の協力を考慮  朝日関係正常化の期待も込めて 

2018-08-16 | 文 在寅 韓国大統領情報

文大統領が過去の問題での日本言及を最小化した理由は?

登録:2018-08-15 23:27 修正:2018-08-16 07:29

北東アジア平和構築への日本の協力を考慮 
朝日関係正常化の期待も込めて 
大統領府「慰安婦被害者メモリアルデー演説で十分言及」

 
文在寅大統領と夫人のキム・ジョンスク女史が15日午前、ソウル市龍山区の国立中央博物館「開かれた広場」で行われた第73周年光復節および政府樹立70周年慶祝式で参席者と共に太極旗を振っている/聯合ニュース

 文在寅(ムン・ジェイン)大統領は15日、日本政府に向けて未来の北東アジアの平和と繁栄のために“協力”しようというメッセージを送った。昨年の光復節、今年の3.1節記念演説で「日本の反省」を促したのとは様子が変わった。

 文大統領はこの日、光復節の祝辞で「安倍首相とも韓日関係を未来指向的に発展させていき、朝鮮半島と北東アジアの平和と繁栄のために緊密に協力することにした」として「その協力は結局、朝日関係正常化につながるだろう」と話した。光復節の祝辞で過去の問題に関する対日本政府メッセージがなかったことは異例だ。文大統領は昨年の光復節当時、「韓日関係の未来を重視するからといって歴史問題に蓋をして行くことはできない。歴史問題をきちんと決着づけたときこそ両国間の信頼は深まるだろう」とし、今年の3.1節記念演説では日本の独島(ドクト、日本名・竹島)領有権主張を批判し、日本軍「慰安婦」被害者問題を取り上げて「加害者である日本政府が『終わった』と言ってはならない」として断固たる立場を表明した。

 文大統領がこの日、日本に対するメッセージを“最小化”したのは、朝鮮半島の非核化と平和体制の定着へ向かう局面で、主要な周辺国である日本を排斥しない意思を表わしたと見られる。3回目の南北首脳会談と朝米交渉などの動力を用意するためには、日本の協力が必須という判断が敷かれている。過去の問題と現在の韓日関係を分離する「ツートラック・アプローチ」を続ける意志とも解釈される。前日、文大統領が日本軍「慰安婦」被害者問題が「人類普遍の女性人権の問題」と強調し、「両国間の外交的解決法で解決される問題ではない」 「韓日間の外交紛争につながらないことを願う」と述べたのも、このような脈絡と見られる。

 大統領府関係者は「文大統領の祝辞は、北東アジア共生繁栄と経済共同体を共につくりあげようという未来指向的観点に焦点が合わされた」と説明した。また別の関係者も「すでに韓国政府は初めて『慰安婦』被害者メモリアルデーを国家記念日に制定して賛えるなど、私たちがすべきことはしていくという意向を明らかにした」と話した。

ソン・ヨンチョル記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

光復節記念式典での演説で平和・経済協力を強調   「東アジア経済共同体の新設が   多国間平和安保体制の出発点になるだろう」  

2018-08-16 | 文 在寅 韓国大統領情報

文大統領「北東アジア6カ国+米国の鉄道共同体」提案

登録:2018-08-16 00:38 修正:2018-08-16 07:48

光復節記念式典での演説で平和・経済協力を強調  
「東アジア経済共同体の新設が  
多国間平和安保体制の出発点になるだろう」  
南北の接境地域に経済特区も推進  
 
平壌首脳会談で情勢突破する意志も  
「終戦宣言・平和協定に向けた大胆な一歩」

 
文在寅大統領が15日、ソウル龍山国立中央博物館「開かれた広場」での第73周年光復節及び政府樹立70周年記念式典で演説している=大統領府写真記者団//ハンギョレ新聞社

 文在寅(ムン・ジェイン)大統領が15日、北東アジア6カ国(韓国、北朝鮮、中国、日本、ロシア、モンゴル)と米国が共に進める「東アジア鉄道共同体」を初めて提案した。朝鮮半島の平和と南北経済協力を北東アジア多国間平和安保体制と東アジア経済共同体に拡大するという構想を示したのだ。文大統領はまた、京畿道と江原道の接境地域に統一経済特区を設置するという計画も発表した。

 文大統領は同日、ソウル龍山(ヨンサン)国立中央博物館で開かれた第73周年光復節記念式典での演説で、「京義線と京元線出発地だった龍山から今日、北東アジア6カ国と米国が共に進める『東アジア鉄道共同体』を提案する」とし、「この共同体は、私たちの経済地平を北方大陸まで広げ、北東アジアの共生繁栄の大動脈となり、東アジアエネルギー共同体と経済共同体に繋がるだろうし、北東アジア多国間平和安保体制に進む出発点になるだろう」と述べた。彼は「(4月27日)『板門店(パンムンジョム)宣言』で合意した鉄道、道路の連結は年内に着工式を行うのが目標」だとし、「鉄道と道路の連結は、朝鮮半島の共同繁栄の始まり」だと強調した。

 文大統領はさらに、「平和が経済」とし、「軍事的緊張が緩和され、平和が定着すれば、京畿道と江原道の接境地域に統一経済特区を設置する」と明らかにした。彼は統一経済特区が「多くの雇用と共に、地域と中小企業が画期的に発展する機会になるだろう」と説明した。

 文大統領は、開城の南北共同連絡事務所の開設もまもなく行なわれると明らかにした。彼は「数日後には(事務所が開設され)南北が24時間365日疎通する時代が来るだろう」と述べた。大統領府関係者は「来週に開設される見込みだ」と話した。

 文大統領は南北関係の進展をもとに、膠着状態にある朝米間の非核化交渉局面を突破するという意志も示した。彼は「来月私は平壌を訪問する」とし、「『板門店宣言』の履行を首脳間で確認し、朝鮮半島の完全な非核化と共に、終戦宣言と平和協定に進むための大胆な一歩を踏み出すだろう」と述べた。彼は「朝鮮半島問題は私たちが主人という認識が非常に重要だ」とし、「南北関係の発展こそが朝鮮半島の非核化を促進させる動力だ」と強調した。さらに、彼は「北朝鮮の完全な非核化の履行とこれに見合う米国の包括的措置が迅速に進められることを望んでいる」として、朝米両側に促した。

 文大統領は演説で、「親日賦役の歴史は決して我が歴史の主流ではなかった」とし、自負心も強調した。彼は「我が国民の独立闘争は、世界どの国よりも熾烈で、先烈たちが決死の覚悟で共に戦い、勝ち取った結果だった」と述べた。文大統領は同日、日本に向けて過去の歴史に対する反省を促すなどの発言を控え、「安倍首相とも韓日関係を未来志向的に発展させていくと共に、朝鮮半島と北東アジアの平和と繁栄に向けて緊密に協力することにした」として、両国の協力を強調した。

ソン・ヨンチョル記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)