NO.12 88才まで長生き お墓は対馬に
芳州は、晩年は「対馬という辺境に住んではいるが、衣食は足り、好き
な書をほしいままに読み、異国に遊んで親しくその風俗を見ることが出来
た。
ついに海国に老ゆるも不幸にあらざる也。家の中はいたって平凡、無
事である。この楽しみはいかなる古人にも劣るものではない。
ただ私にも四つの辛いことがある。
一には、詩の下手なこと。 二には、碁に負けること。
三には、身体の疼痛。 四つに、銭がないこと。これだけだ」と
随筆集「橘窓茶話」に記しています。
1755年(宝暦5)年、88才で対馬日吉の隠居所で亡くなりました。
お墓は長寿院の山の上にあります。