NO.2 医学・儒学・語学の生涯学習
芳洲は、父清納の医者の子として生まれました。
幼少から父について学問に励みました。京都で医学を学んでいましたが、
儒学にも関心が高く、18才の時に江戸に出て、儒学者木下順庵の門に入
り本格的に儒学を学びました。
新井白石らとともに「木門の五先生」といわれ、芳洲はそのリーダーとい
われました。そして、長崎で中国語を学び、釜山で三年かけて朝鮮語を取
得し、朝鮮語の会話入門書「交隣須知」(こーりんすち)を著しました。
江戸時代、三ヶ国語が話せる国際人でした。
中国語は生涯学び、80才を過ぎてからは和歌の道を志し、最後には2万
首近くの歌を残しました。
このように生涯学習のシンボルといった向学の一生でした。
(芳洲庵発行のリーフより)