ひびレビ

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花咲くいろは 第26話(最終回)「花咲くいつか」

2011-09-26 07:19:11 | 2011年アニメ
花咲くいろは 第26話(最終回)「花咲くいつか」

喜翠荘で働くうちに、緒花が見つけた夢は「四十万スイになる事」でした。仕事に誇りを持ち、一生懸命。最初の気持ちと夢を忘れない。そんな人物になる事。その夢は緒花1人ではなく、みんなのぼんぼりが照らしてくれたから見つかったもの。孝一にもちゃんと告白できました。焼きそば屋台の前で、出来上がるのを待っている時という、妙な場所でしたが、思い立ったら言う緒花らしいのでしょう。そして屋台の店主、もしかして学園祭に来たんじゃw
孝一も緒花とのこの先を視野に入れているようで。

女将は1人で走ってきたつもりだが、そんな自分を夢見てくれる孫もいる事に気づく。叶うのなら、もう1度。その願いは息子の縁たちがいずれ叶える事でしょう。今は復興は難しくても、いつか必ず喜翠荘を復活させてみせる。一度離れても、心は1つ。その時には、また喜翠荘でぼんぼる人たちが集い、そんな人たちと一緒に働き、新たにぼんぼる人も出てくるでしょうね。女将の夢の場所であり、そんな女将の夢と一緒に走っているうちに、そこで働く事が夢となり、そうして夢見る思いが、ぼんぼる気持ちが受け継がれていくと思います。
最後に電車に乗り遅れたとはいえ、喜翠荘へちゃんとさよならを言うために、綺麗に掃除をした緒花。女将もさすがに涙を隠しきれなかったのかな。

最初は東京でドラマチックな日々に憧れていた緒花。けれども、ドラマは色んな人がぼんぼっていれば、どこでも生まれるもの。いつか帰ってくる。女将は緒花に業務日誌を手渡し、緒花はいつかを信じて、女将もいつかを待って別れるのでした・・・
今はまだつぼみ。でも色んな事を吸収し、夢を目指して伸び続け、きっとこれから花咲く。


感想
2クールとなった「花咲くいろは」も最終回を迎えました。時折の緒花の行動には驚きつつ、呆れてしまった場面もありましたが、今思えばそれも緒花らしいのかな。何かに向かって、常に一生懸命。時に落ち込み、時に迷い。けれども見つけた夢がある。ストーリーは結構面白く、考えさせられる話も多かったです。仕事は勝ち負けではない。誰かの夢が、他の誰かの夢にもなり得る。働く事の大変さ、楽しみなどなど・・・
個人的に残念だったのは、最後までこの作品ではこのキャラクター!というのが無かった事です。上げるとするならば、菜子のクラスメイトの水野さんですかね。何故だ(汗。

この物語は、今はまだつぼみである人物たちが、自分の夢とは何か、やりたい事は何かに気づいていく過程の物語だったのではないでしょうか。タイトルにある「いろは」とは、いつか花咲くための第一歩を現していると思います。いつか花咲くための、いろはの物語。まだ具体的な夢が見つかっていない人物もいますが、それでもあの旅館で過ごした事は、彼女らにとって他では得られない経験になったとでしょう。つぼみがいつか花開くように、夢は叶うもの。そんな歌詞を思い出しました。

他の作品と比較するのも何ですが、他作品より笑えなかったり、楽しめなかった事もありました。けれども、毎週何かしらを考えさせられる。そんなアニメでした。2クール、十分楽しめた作品です。ありがとうございました!

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2 コメント

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Unknown (古塚)
2011-10-07 20:43:11
最終話というよりは全話通しての感想になりますが、後半は2話ごとに話が展開していたのでメリハリがありましたが失速した感は否めませんでしたね。
いや、失速というよりは若干話の細かい箇所の雑さが気になったという感じでしょうか…

ただ、それでも私としては放送開始前に抱いていた期待を高水準で維持したまま半年の放送期間で完結してくれたので満足な出来でした。

巴さんだったり中盤に登場した五十嵐波子嬢が気になったりしましたが、アルさんと同様にそこまでキャラクターに入れ込むような感じでは無かったのですが、逆に誰一人欠ける事が考えられない群像劇として作られていたという気もしますし、誰かが突出して目立つバランスでは無かったのはこれで良かったと思います。
まあ、いつも一人で突っ走る緒花は例外ですが(苦笑)


個人的には1期のEDがスフィアでしたし、戸松さん・豊崎さん・寿さんの出演でしたので高垣彩陽さんが参加しなかったのが非常に心残りでしたが…(PA worksアニメへの常連出演者でもありましたので尚更)


PV第4弾で使われていた夢路が最後の締めくくりの曲に選ばれたのが嬉しかったです。
最後に相応しい選曲でしたし、PVでのイメージソングの時点で非常に好印象の1曲だったのでとても良い気持ちで見終われました。

やはり、個人的には今年のアニメの中でも最大級の1作になったと思います。
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古塚さんへ (アル)
2011-10-08 06:44:56
おはようございます。

>いや、失速というよりは若干話の細かい箇所の雑さが気になったという感じでしょうか…
個人的には映画回からの縁と崇子の結婚は全く予想つきませんでした。あの2話は、妙な雰囲気が漂っていたように思います。

>巴さんだったり中盤に登場した五十嵐波子嬢が気になったりしましたが、アルさんと同様にそこまでキャラクターに入れ込むような感じでは無かったのですが、逆に誰一人欠ける事が考えられない群像劇として作られていたという気もしますし、誰かが突出して目立つバランスでは無かったのはこれで良かったと思います。まあ、いつも一人で突っ走る緒花は例外ですが(苦笑)
そうですね。誰か1人でも欠けると喜翠荘ではないでしょう。緒花がきっかけとなる機会は多かったですが、それでも1人1人の物語があり、それが集まって喜翠荘の風景を描いていてくれたように思います。

>PV第4弾で使われていた夢路が最後の締めくくりの曲に選ばれたのが嬉しかったです。
自分の、皆のぼんぼりの灯が夢への道しるべと思える歌詞があり、本編と上手くあっている良い曲ですね。
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