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ウルトラマン ニュージェネレーションスターズ(2024) 第20話「牙を剥く偽りの希望」

2024-06-15 07:26:20 | ウルトラシリーズ
ウルトラマン ニュージェネレーションスターズ(2024) 第20話「牙を剥く偽りの希望」

 人類を救うための力、敵を打倒するための力。それらが牙を剥いた他の例としてデッカーのテラフェイザーを見せるエディオム。「何でこんなの見なきゃいけないの!?」とは言いつつも、テラフェイザーの機能に目を向けてしまうのは科学者故でしょうか。
 ビクトリウムキャノン、テラフェイザー、そして話題は遂にユカたちの世界におけるD4レイやウルトロイドゼロへ……いつ見ても断末魔の叫びもなくただただ壊れていくケルビムたちにはゾッとさせられます。

 「あの時は仕方がなかったんだよ!ヨウコだって好き好んで撃ったわけじゃない!」とユカが述べたように、次々と送り込まれるケルビムたちを前に、迎え撃つのはキングジョーSCただ一機と状況は絶望的。ヨウコの必死の形相が、好き好んで撃ったわけではないことの何よりの証明です。
 しかしエディオムは誰が引き金を引いたかを問題にしてはおらず、途方もない力を人類が手に入れてしまったことを指摘。ユカも「それは……」と一度は反論しかけましたが、その続きは口にしませんでした。それは彼女自身の経験のみならず、「強大な敵を倒すため」「地球を守るため」といった言葉でビクトリウムキャノンの使用を正当化した神山長官と変わりないことにも気づかされたのでしょう。

 
 エディオムが傷口に塩を塗り込むような話をしたのは、ユカに道を間違えて欲しくなかったから。
 どんな敵でも倒せる最強の力も、平和を守るためには時にそれも必要であることは認めるエディオム。ここら辺、ウルトラマンZ本編におけるハルキとゼットさんのやり取りを思い出しますね。今回紹介されたマザーケルビムたちとの戦いが描かれたウルトラマンZ第21話「D4」。そこでゼットさんは「地球人が自力で怪獣を倒せるようになるのは良いと思うぜ」「それ(恐ろしい力を持つべきかどうか)はこの星の人類が決めることだ。ハルキ、お前はどうしたいんだ」と、いつになく真面目な雰囲気で語っていたのを思い出します。

 力を持つこと自体が悪ではない。しかし過ぎたる力は己を滅ぼす。どうすれば良いのかわからなくなってしまうユカですが、こうして悩むことも大事なことでしょう。自分の考えが正しいと思い込んで突き進んでしまうと、それこそビクトリウムキャノンやウルトロイドゼロの二の舞になってしまいかねません。常に力と向き合い、その使い方に悩んでいくことこそが、力を持った者に課せられる義務なのかもしれませんね。

 次回は久々にイグニスが登場。彼も力を手にした者の一人ですが、果たしてどう絡んでくるのか……


 あ、ところで今回紹介されたウルトラマンZ第24話「滅亡への遊戯」における、レッドキングの卵に手をかけたウルトロイドゼロを止めるハルキとゼットさん、めっちゃカッコいいからぜひ見て欲しい。あのシーンだけ何回も見たっけなぁ……

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