1968年の映画「ガンマ―第3号 宇宙大作戦」が、YouTubeの「TOEI Xstream theater」にて期間限定公開されていたので視聴しました。
地球に接近する遊星フローラ爆破の任を受けて、一路宇宙ステーション「ガンマー3号」へと飛び立ったジャック・ランキン。早速フローラに向かい爆破の準備を整えるが、そこには生息していた粘液状の生物がガンマー3号に思いもよらない悲劇を招くこととなり…
上映時間は約1時間17分と短いためか、物語のテンポがめちゃくちゃ良いですね。
ジャックとガンマー3号の指揮官・エリオットは既知の間柄ではあるものの、とある事情でコンビ解消に至った模様。ですが、具体的に何があったかを描写する回想シーンは無し。ガンマー3号の医療スタッフの女性が登場するものの、彼女を巡る恋愛描写などなく、キスシーンも無い。終始「医師」としての役割が強調されているように思えました。
「遊星の爆破」「生物の隔離・撃退」「脱出」。これらに絞った、非常にシンプルなストーリーになっていました。
とにかく主役であるジャックの指示・判断が逐一的確で驚かされます。フローラ爆破任務に同行した「宇宙コンサルタント」を名乗る博士が粘液状の生物を採取してきた際には「持って帰ることは出来ない」と即座に投げ捨て、帰還後は万が一に備えて念入りな消毒も忘れない。粘液が進化した「怪獣」の処分を誰よりも早く決断し、数々の作戦を立案しつつ、自身も身を挺して作戦を成功に導く。ガンマー3号の司令官への配慮も忘れない……とまぁ、主役だけあって、誰よりも本作をテンポよく進める役割を担っています。
で、一方この手の作品に付き物というイメージがあるのが「この生物は貴重だから保護しましょう!」的な博士の存在。言わんとすることは分からんでも無いですが、爆破まで時間が無いって言ってるのに余計な行動をするなと…
粘液が怪獣に進化した理由を見つけるのには役立ったものの、基本的にはトラブルメーカーでしたね。誰ですか、この人に「宇宙コンサルタント」なんて資格を与えてしまったのは…というか何なんだ「宇宙コンサルタント」って。
あくまでも怪獣の撃破が主軸のため、登場人物たちの関係性が深く掘り下げられたりはしませんが、常に冷静で的確な判断を採用するジャックと、やや感情的ではあるものの仲間のために命を懸けて戦うエリオットの対立・友情は見ていて面白かったです。
そして本作の敵である「怪獣」。身長は人間と同じくらい。恐るべき繁殖能力と再生能力を有しているうえに、体からは電気を発するため触れただけでアウトという厄介な存在。見た目は怖く、赤ちゃんのような鳴き声が一層恐怖心を煽りますが、二足歩行なのはちょっとだけ可愛らしいと思ってしまいました(苦笑。
また、ジャックがガンマー3号に到着した際の格納庫のシーンはテンション上がりました。CGも良いですが、ああいう手作り感満載の格納庫も良いよね……フローラ着陸時のシーンも同様。
そんな感じの「ガンマー第3号 宇宙大作戦」でした。
地球に接近する遊星フローラ爆破の任を受けて、一路宇宙ステーション「ガンマー3号」へと飛び立ったジャック・ランキン。早速フローラに向かい爆破の準備を整えるが、そこには生息していた粘液状の生物がガンマー3号に思いもよらない悲劇を招くこととなり…
上映時間は約1時間17分と短いためか、物語のテンポがめちゃくちゃ良いですね。
ジャックとガンマー3号の指揮官・エリオットは既知の間柄ではあるものの、とある事情でコンビ解消に至った模様。ですが、具体的に何があったかを描写する回想シーンは無し。ガンマー3号の医療スタッフの女性が登場するものの、彼女を巡る恋愛描写などなく、キスシーンも無い。終始「医師」としての役割が強調されているように思えました。
「遊星の爆破」「生物の隔離・撃退」「脱出」。これらに絞った、非常にシンプルなストーリーになっていました。
とにかく主役であるジャックの指示・判断が逐一的確で驚かされます。フローラ爆破任務に同行した「宇宙コンサルタント」を名乗る博士が粘液状の生物を採取してきた際には「持って帰ることは出来ない」と即座に投げ捨て、帰還後は万が一に備えて念入りな消毒も忘れない。粘液が進化した「怪獣」の処分を誰よりも早く決断し、数々の作戦を立案しつつ、自身も身を挺して作戦を成功に導く。ガンマー3号の司令官への配慮も忘れない……とまぁ、主役だけあって、誰よりも本作をテンポよく進める役割を担っています。
で、一方この手の作品に付き物というイメージがあるのが「この生物は貴重だから保護しましょう!」的な博士の存在。言わんとすることは分からんでも無いですが、爆破まで時間が無いって言ってるのに余計な行動をするなと…
粘液が怪獣に進化した理由を見つけるのには役立ったものの、基本的にはトラブルメーカーでしたね。誰ですか、この人に「宇宙コンサルタント」なんて資格を与えてしまったのは…というか何なんだ「宇宙コンサルタント」って。
あくまでも怪獣の撃破が主軸のため、登場人物たちの関係性が深く掘り下げられたりはしませんが、常に冷静で的確な判断を採用するジャックと、やや感情的ではあるものの仲間のために命を懸けて戦うエリオットの対立・友情は見ていて面白かったです。
そして本作の敵である「怪獣」。身長は人間と同じくらい。恐るべき繁殖能力と再生能力を有しているうえに、体からは電気を発するため触れただけでアウトという厄介な存在。見た目は怖く、赤ちゃんのような鳴き声が一層恐怖心を煽りますが、二足歩行なのはちょっとだけ可愛らしいと思ってしまいました(苦笑。
また、ジャックがガンマー3号に到着した際の格納庫のシーンはテンション上がりました。CGも良いですが、ああいう手作り感満載の格納庫も良いよね……フローラ着陸時のシーンも同様。
そんな感じの「ガンマー第3号 宇宙大作戦」でした。