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ひびレビ

特撮・アニメの感想や、日々のことを書いてます。
2025年9月から「はてなブログ」で「ひびレビg」を開設予定です。

記憶のどこかに

2017-05-29 08:20:49 | 特撮
 「東映特撮Youtube Official」にて、「ビーロボカブタック」が配信されていたので1話と2話を見ました。

 放送当時は小学校高学年で、見たことがあるのは間違いないのですが、内容に関してはうろ覚えどころか殆ど覚えていません。「ドデカブタックがいる」「最終回で感動した」という覚えていると言っていいのかどうか、怪しいレベルです(苦笑。

 そんなわけで初見のつもりで1話を見ていたのですが・・・内容を覚えてはいませんが、私はこの作品が好きだったと思います。だってOPとEDの映像で、何かこみ上げてくるものがありましたから。自分でもよく分からないままに涙腺が緩んでいました。当時の視聴記憶を思い出すのは多分無理だと思いますが、今回OPとEDを見た時の気持ちを忘れないように、可能な限り視聴していきたいと思います。

 ・・・それにしても、1話のトラックの運転手さん、会社がクビになるかどうかの瀬戸際とはいえ、やけにテンション高いなぁ(笑。両親や学校の先生含め、何となくですが皆さんテンション高くないですか?あと、「偽スターピース」じゃなくて「スターピースもどき」という点に意外性を感じ、譲の部屋の柱に捕まって眠るカブタックに笑わされました。
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幻のメカゴジラ

2017-05-12 08:07:04 | 特撮
<ゴジラ>“幻のメカゴジラ”が超合金に 合体、分離も

 この度、「ゴジラVSメカゴジラ」のポスターに描かれていた「幻のメカゴジラ」とゴジラがプレミアムバンダイで受注販売されるそうで。

 VSメカゴジラ本編に登場したのは丸みを帯びたメカゴジラですが、今回販売されるのはポスターに描かれていたメカゴジラ。本編に登場したものとはかなり異なっており、何と3機合体により完成するとのこと。すげぇ欲しいけど、ビオランテに匹敵するくらい高い・・・(汗。

 個人的に一番好きなメカゴジラは、「ゴジラ対メカゴジラ」に登場した初代メカゴジラです。昔BSで歴代のゴジラ作品が何本か放送されたことがあり、その時に「ゴジラ対メカゴジラ」を見て、ゴジラとキングシーサーに容赦なく全身の武器をぶっ放すメカゴジラの暴れっぷりが強く心に残っています。あの如何にもな悪役顔と、容赦の無い攻撃が最高に悪役をしていて大好きです。

 「ゴジラVSメカゴジラ」に登場したメカゴジラは先に述べたように丸みを帯びており、表情もゴジラに似せてはいるものの、悪役顔だった昭和メカゴジラとは違いどことなく優しい感じに。一応歴代の中では暴走もせず、敵にも回らなかった純粋に「人類の味方」であるメカゴジラだからかなーと。
 後の機龍と同じく地球産のメカゴジラではありますが、23世紀のメカキングギドラの技術を使っているためか、その見た目は大きく違います。機龍に見られるケーブルやパイプといったものがこちらには見られません。同じ平成メカゴジラではありますが、現代技術の結晶が機龍、オーバーテクノロジーの産物が(スーパー)メカゴジラといったところでしょうか。
 ガルーダと合体してのスーパーメカゴジラもカッコいいのですし、Gクラッシャーでゴジラを追い詰める活躍を見せてはくれたものの、どうにもゴジラが赤い熱線(ハイパーウラニウム熱線)を初披露し、スーパーメカゴジラを赤い熱線で圧倒し続ける様のインパクトも強いですね(汗。

 ミレニアムシリーズにおける機龍、機龍改は昭和と平成の中間ぐらいにいそうな印象を受けます。個人的には今回の幻のメカゴジラにも近いものを感じました。
 機龍はアブソリュート・ゼロという絶対零度兵器を、機龍改はスパイラル・クロウという特徴的な武装をそれぞれ装備。前者はゴジラを倒すには至りませんでしたが、ロマン溢れる兵器なので大好きです。後者はアブソリュート・ゼロとは異なりどちらかといえば現実的な武器ですが、思っていた以上の戦果を上げていました。最初から搭載しておけば、アブソリュート・ゼロとの併せ技でゴジラをしとめられたのでは・・・アブソリュート・ゼロがあれば十分だとの判断かな。


 とまぁ、色々なメカゴジラがいましたが、今回のはそのいずれとも異なる、幻の存在。迫力満点のメカゴジラを買うかどうかは迷っているところですが、そのカッコよさはぜひとも手にとって感じてみたいものです。


 ・・・「じゃあ次はポスター版MOGERA出そうぜ!」と思い、ポスターを見たところ・・・本編と大きな違いは見受けられませんでした。よし、なら完全変形・合体できるスターファルコンとランドモゲラー出そうぜ!・・・買えるかどうかは知りません(汗。
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あの驚きはもう二度と?

2017-03-24 08:07:26 | 特撮
 2016年の映画「シン・ゴジラ」のブルーレイを購入しました。

 早速通算3回目となる「シン・ゴジラ」を楽しんだのですが、やはりゴジラ第2形態の初登場シーンのインパクトは強烈ですね・・・本当、あの「何だこいつは!?」感を映画館の大スクリーンで体験できたのはとても良かったです。従来のゴジラとは全く異なる姿かたちをした生き物に、劇中の人々同様に戸惑いを覚えたのももう半年以上前。早いもので。

 今作に登場するゴジラは、第4形態はこれまでの「ゴジラ」に近いものでしたが、第2、3形態は全く異なりますし、更には口のみならず背びれや尻尾の先端からも熱線を放つという従来のゴジラを凌駕する戦闘能力を発揮していました。「ゴジラは熱線を口から放つ」という従来のゴジラを知っている人が見ても、新鮮な驚きがある生物だったと思います。
 これまでも宇宙から飛来する隕石に向けて熱線ぶっ放して命中させたり、空を飛んだりと色々やってきたゴジラですが、最後の意味深な尻尾も含め、今作のゴジラはこれまで以上に予想のつかない生物だったと改めて感じました。

 技術と熱意と希望を結集した最後の作戦が成功した時も、人々は歓喜に沸くのではなく「安堵」に包まれていたように思えます。自分たちのしてきたことが報われた、これでようやく一区切りを迎えられる、これ以上犠牲者を出さなくて済む、核が使われなくて済む・・・そういった、穏やかな喜びに包まれていたように見えました。
 ゴジラを凍結させたからといって、全てが終わったわけではない。むしろここからまた一歩ずつ歩き出していかなければならない。ゴジラと人類は如何にして共存していくか。これからもゴジラと人類の戦いは続いていくのだとも感じたラストシーンでした。

 映画館で第2形態を初めて見た時のインパクトがもう味わえないのは寂しいですが、これからは家で何度でもこの映画を鑑賞できるのは嬉しいところ。いずれ届くフィギュアたちの撮影の際にもお世話になります。
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「仮面ライダー平成ジェネレーションズ Dr.パックマン対エグゼイド&ゴーストwithレジェンドライダー」を見て

2017-01-09 11:42:50 | 特撮
「仮面ライダー平成ジェネレーションズ Dr.パックマン対エグゼイド&ゴーストwithレジェンドライダー」を見ました。このタイトル、強敵Dr.パックマンに対して多くのライダーが立ち向かう!といった雰囲気が感じられますが、「対」の前後を逆転させると一転Dr.パックマンが不利に思えるから不思議です。

 突如幻夢コーポレーションを襲撃したDr.パックマン一味は、黎斗からプロトガシャットとバグヴァイザーを奪い、街中にパックマンウイルスをばら撒いた。パックマンの猛威を止めようとする中で再会を果たしたタケルと永夢だが、パックマンの天敵である「ゴースト」=タケルはその力を狙われ、変身不能に陥ってしまう。
 Dr.パックマン=財前は、パズルゲームの開発者である少年から新たなバグスターを生み出し、遺伝子をパズルのように組み替えることで自ら超人になろうと目論んでいた。戦いのさなか、バグスターウイルスに感染したことで消滅の危機に瀕するタケルとアカリ。目の前で患者を連れ去られたことにショックを受ける永夢。
 各々が決意を新たに敵に立ち向かう時、3人のレジェンドライダーが駆けつける!


 ・・・といった物語でして、最初は「エグゼイドとゴーストが主役で、ドライブたちは最終決戦に駆けつけるぐらいでしょ?」と思ってました。そしたらまぁ、Dr.パックマンとその一味が誰なのかを調べるために仮面ライダードライブ=泊進ノ介が序盤から登場!終盤に向けては仮面ライダーウィザード=操真晴人が敵のアジトにもぐりこんでタケルたちを敵のもとまで導くという役割を果たしてくれましたし、仮面ライダー鎧武=葛葉紘汰は変身前の姿での登場はなかったものの、地下深くに封印されたドライブドライバーをわざわざ持ってきてくれるという相変わらずの神様っぷりを見せつけてくれました。
 加えて基本フォームと最強フォームに変身して敵を倒して終わり!ではなく、それぞれの主題歌ややけにカッコいい曲がかかる中での各種戦闘スタイルが大暴れ!一つ一つの出番は短いですが、鎧武バナナアームズにグッと来たり、ウィザードのオールドラゴンによるドラゴン対決、久々のドライブタイプデッドヒートなどなど、流れるような戦闘シーンは本当にかっこよかったです。

 主役であるエグゼイド&ゴーストはといえば、冒頭で永夢とタケルが互いのドライバーを見て「前に会ったことがある」と認識しあうシーンでホッとしました(苦笑。タケルは永夢を「先生」と呼ぶのですが、そういえばタケルって歴代の主役ライダーの中でも結構年下の部類に入るんですかね?他のライダーたちは大体成人を迎えてそうなイメージがあります。タケルに一番近いのは良太郎だろうか・・・
 タケルの命を救いたいという熱い思いは永夢に負けていませんでした。生身の身体で無茶できないと分かりつつも、命がけでアカリを守ろうとしたり、ボロボロの状態でなおハテナバグスターに生身で立ち向かうわ、巨大パックマン相手にも向かっていこうとするわ・・・年齢は下ながらも、立派に先輩ライダーとしての覚悟と思いの強さを見せてくれました。巨大パックマンを前に変身するその姿は、BGMも相まって最高でしたね。


 永夢も一時は患者を助けられなかった自分の無力さを嘆いていましたが、タケルたちの姿を見て奮起。まだまだどこか頼りなさげな部分もありますが、立派なドクターとして、ライダーとして成長していって欲しいですね。
 敵の狙いがパズルゲーム開発者の少年だと知り、少年を囮にする飛彩と意見を対立させた永夢。患者1人の命を救おうとする永夢と、より大勢の命を救うためには手段を選んでいられないという飛彩。どちらの考えも否定しきれないところがありますから、難しいところです。

 そんな風に相変わらず厳しい飛彩ですが、ボロボロになりながらも負傷したマコトとアランを治療したり、その治療には大我も手を貸してくれるというシーンも描かれていました。
 主役ライダー5人勢ぞろいに負けず劣らず、スペクター、ネクロム、ブレイブ、スナイプ、レーザーの共同戦線も見ごたえがあるシーンとなっています。勝負は痛みわけに終わったものの、なかなか熱の入ったバトルが見られたので満足です。


 ストーリーでは「永夢が最初のゲーム病感染者」「財前たちは永夢を治療中にバグスターウイルスに感染し、姿を消した」ということが描かれていました。これは後々本編にも繋がってきそうですね。恭太郎が永夢の体に何らかの細工を施したのではなく、施したのは恐らく財前。しかも当時の資料は殆ど残っていないそうですから、貴利矢がこの情報を突き止められなかったのにも納得がいきます。今回の映画は本編要素を上手く絡めたうえで、映画を見ていなくても本編視聴にさほど支障が無いように作られているなぁ・・・と感じました。

 また、最後はゴーストがエグゼイドの、エグゼイドがゴーストの力を借りて倒して終わり!かと思ってましたが、映画の中盤にそれを持ってきたことにも驚かされましたね。そしてゴーストはテンカトウイツ魂が初登場し、エグゼイドはマイティブラザーズXXのガシャットを先行使用!まさかゴーストにもコラボ以外の新たなフォームが生まれるとはなぁ・・・正直グレイトフル魂の扱いは残念なところがありますが、テンカトウイツ魂が超かっこよかったので良しとしましょう(笑。変身解除させられた直後に次に使う眼魂を持っているタケルもかっこよかったです。


 ライダーたちの活躍も去ることながら、変身前の人々のアクションにも気合が入っていた映画。これはダブルの夏映画以来、久々に映像ソフトを買って家で見直したい作品です。エグゼイド主題歌が流れる中で、レジェンドライダーたちが各々の決意を固めるシーンをぜひもう一度!
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ロボを知る

2017-01-07 09:11:30 | 特撮
 正月はイトコにプレゼントとしてガシャットをあげたところ大変喜ばれまして。ガシャットやらジュウオウジャーのミニプラやらでひとしきり遊んでいました。果たして私が遊びに付き合っているのか、私が遊んでもらっているのか・・・(苦笑。

 おもちゃに加えて「決定版 スーパー戦隊全スーパーロボット超百科」という本もあげようと思ったのですが、こちらにはあまり興味を示さず・・・個人的には見たことが無い戦隊のロボを知ることができて大満足の一冊でしたが、戦隊デビューしたばかりで知っている戦隊も少ないと、興味がわき辛いのかなぁと思ったり。

 しかしながらこの本、ゴレンジャーからジュウオウジャーまでのスーパー戦隊のロボットを82ページの中にギュッと詰め込んだ物凄い一冊だと感じました。テレビシリーズに登場したメインのロボはもちろんのこと、ガオレンジャーの百獣武装、アバレンジャーの爆竜コンバインといった各種武装形態も網羅。そのうえ劇場版やVSシリーズなどの作品に一度だけ登場したロボまで掲載されています。
 例を挙げるとボウケンジャーのバーニングレジェンドダイボイジャー、ゴセイジャーの最終回のみに登場したスカイランドシーゴセイグレートや、VSに登場したグランドハイパーゴセイグレート、シンケンジャーのキョウリュウサムライハオー、ゴーカイジャーのウイング豪獣神、ゴーバスターズのロケットドリルゴーバスターオーなどです。また、シンケンジャーの殿が余ったおでん合体も、エンブレム形態の紹介という名目でちゃっかり掲載されていました(笑。
 更には、本が発売した頃には登場間もなかったジュウオウキングオクトパスやワイルドトウサイドデカキングも掲載。何なんだこの本・・・

 てっきり最初から戦隊の人数分のメカが用意されていて、それが合体して巨大ロボットになるものだと思ってましたが、戦隊によって結構ばらつきがあったんですね。また、ジェットマンから巨大ロボに搭乗者の色がより反映されているなーとも感じました。
 あとは超装光ギンガイオーがギンガイオーと比べて1億馬力もパワーアップしていたり、スーパーターボロボの足長っ!と思ったりと、あれこれ楽しい本でした。

 満足のいく1冊でした。普段行かない児童書コーナーにあったので、探すのにちょっと苦労したのもいい思い出です(苦笑。


 ・・・そういえば、スーパー戦隊や円谷プロの画報の続きって出ないんですかね・・・
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「宇宙怪獣ガメラ」を見て

2016-10-22 08:19:31 | 特撮
1980年の映画「宇宙怪獣ガメラ」を見ました。

 地球迫り来る宇宙海賊ザノン号と配下の宇宙人・ギルゲ。平和星M88星雲の宇宙人キララ、マーシャ、ミータンの3人は、ガメラ好きの少年圭一と共にガメラを呼び出し、ザノン号が次々と繰り出す怪獣軍団に立ち向かう!

 ・・・平和星のリーダーであるキララが、敵の宇宙人であるギルゲと戦うシーンは思った以上に2人とも動いており、かっこいい動きを見せてくれました。また、キララが宇宙人に変身するたびにキレッキレの変身ポーズをとっていたのも印象的です。
 最初は敵だったのに、人の心の優しさに触れ、自ら犠牲となる・・・王道ではありますが、だからこその良さもあると思います。
 以上、宇宙怪獣ガメラの感想でした!


 ・・・いや、だって、ガメラの活躍がほぼほぼ過去の映像の使いまわしだから、ガメラの戦闘について特筆すべき点を探す方が難しい気がします(汗。
 劇中ではこれまでに登場してきた怪獣ギャオス、ジグラ、バイラス、ジャイガー、ギロン、バルゴンとの過去の戦闘シーンが、カットされたうえで随所に挟まっています。ただ、大分省略されており、特にジャイガーに至ってはガメラが卵を産みつけられる直前のシーンで倒されたことになっています。石像とは何だったのか。

 ガメラの新規映像といえば、圭一の夢の中で宇宙戦艦ヤマトと銀河鉄道999とすれ違うシーン、「さらばドジラ」という看板を倒すシーン(足元のみ)、ラストのザノン号との一騎打ちぐらいなもので、まともにガメラが火を吐いたり地上で暴れているシーンが見受けられません。
 基本的に飛んで吼えているだけのため、一騎打ちも互いのアップが繰り返されたと思っていたら、爆発して終わり・・・うーむ。

 言ってしまえば総集編めいた作品なのですが、何だろう、このモヤモヤした感じ。単なる総集編ならまだしも、メインがガメラではなくキララとギルゲたちの戦いに置かれている気がします。
 なので「ガメラの戦いの合間に宇宙人同士のやり取りを盛り込んだ」というよりは、「宇宙人同士の対立を描く合間にガメラを挟んだ」といった感じがして、ガメラが添え物になってしまっている印象を受けました。過去映像も含めればガメラの出番はそこそこあるものの、イマイチガメラが主役という印象は薄いですね・・・

 怪獣(とダム)との戦いの歴史を振り返るにはそこそこ良いかもしれませんが、個人的にはあまり好きな作品ではありませんでした。
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「ガメラ対深海怪獣ジグラ」を見て

2016-10-21 08:04:59 | 特撮
映画「ガメラ対深海怪獣ジグラ」を見ました。

 シーワールドの近くの海に、宇宙船に乗って惑星ジグラの使者と名乗る女性と怪獣ジグラが現われた。ジグラは高度な科学文明を築いた星だったが、公害により海に棲めなくなり代わりの星として地球を侵略しようと企んでいた。
 証人としてシーワールドで働く大人と子供が証人として宇宙船に連れ込まれ、その文明の高さを目の当たりにすることとなる。何とか脱出した彼らはガメラの手によりジグラの追っ手を逃れるが、地上にジグラの先兵が送り込まれ・・・


 るわけですが、いきなり冒頭で「この物語は、人類に発せられた警告の物語である」という、これまでの昭和ガメラシリーズとは一風変わった始まり方をします。
 日本人と外国人の組み合わせは変わりませんが、今回はメインの子供が2人とも幼稚園児であるという点が異なります。幼稚園児ながらもなかなか機転がきいたり逃げ足が速かったりと、小学生でも良かったんじゃないかと思ってしまいましたが、今回は大人たちの活躍も多めなため、バランスを取るためには幼稚園児でちょうどいいのかもしれません。でも、トム・ウォレス博士は外人っぽい名前ですがどう見ても日本人です(汗。

 怪獣ジグラに代わって惑星ジグラのことを語ったり、子供たちを襲う女性が出てきまして。てっきりX星人っぽいポジションに収まるのだと思ってました。その予想はいい意味で裏切られたわけですが、あたかも主要キャラクターっぽく登場したホテルの支配人・正吉は一体何のために出てきたのか疑問に感じました。正吉と会話していたシーワールドの職員を印象付けるためかもしれませんが、あれだと正吉の方が印象に残る気がします。
 そんな正吉は何だったのかという思い以上に、一番ツッコミたいのは「仁右衛門の島」の存在。ガメラは宇宙船から脱出した大人たちを何故かその島に降ろすのですが、そこで繰り広げられた出来事は何か意味があったのか・・・
 「お、これは女性と正吉がいい感じになって改心する流れか!?」「仁右衛門の島は後々どこかでジグラ退治の鍵になるのか!?」といった予想を悉く外してくる作品でした。


 ジグラは細胞活動停止光線や鋭い切れ味の角などが特徴の怪獣で、地球の海では水圧の関係で巨大化してしまいました。そしてガメラに宇宙船を壊されて宇宙に帰れなくなったので、地球人類に復讐を始めます。何かおかしい気がしますが、地球人のこともよく思っていないので問題ない気もする。
 
 そんなガメラとジグラのラストバトルですが、ガメラが楽しそうで何よりです。昭和ゴジラも「シェー」「鼻をこする」「スペシウム光線っぽいポーズ」「飛ぶ」という色んな行動をやってますが、ジグラの背中を岩で叩いて楽しそう音を鳴らすガメラというのもそれらに匹敵するぐらい奇妙なシーンではないでしょうか(汗。

 折しも時代は1971年。「ゴジラ対ヘドラ」が同年7月24日公開で、こちらは7月17日公開。この2作品はいずれも公害問題や海の汚染が取り上げられているという共通点があります。時代が近いと、取り上げるテーマも似るのかなぁと思ったり。


 最後、潜水艦に閉じ込められた博士たちの生存が絶望視された後、一気に好転する流れが結構好きだった「ガメラ対深海怪獣ジグラ」でした。
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「ガメラ対大魔獣ジャイガー」を見て

2016-10-15 08:05:49 | 特撮
1969年の映画「ガメラ対大魔獣ジャイガー」を見ました。

 万国博開催が間近に迫る中、ウエスター島から1つの石像が運び込まれた。だがその石像を移動したことにより、封印されていた大魔獣ジャイガーが目覚めてしまった!ジャイガーは多彩な能力でガメラを追い詰めていく。ガメラ復活は小型潜水艇と2人の子供、弘とトミーに託されることになった・・・

 
 何に驚いたって、そりゃ万国博の「1970年3月15日から9月13日まで」という説明です。万博って半年間も開催してたのか・・・大変ってレベルじゃなかっただろうなぁ・・・

 今回登場したジャイガーは、正直初めて見た時「なんかやたらごつい顔をしてる」「眠そうな目をしている」と感じましたが、足裏の吸盤で岩を引き寄せる、首の根元からのジェット噴射を利用した強襲、棘をガメラの四肢に突き刺した上で転倒させ身動きを封じる・・・と、ガメラから二度に渡り上空から落下させられたのにビクともせず、かつガメラを完封するという恐ろしい敵。
 角からのマグニチューム光線で街を焼け野原にした後での二戦目でも、ガメラを吸盤で吸い寄せて身動きを封じ、今度は卵を産みつけて活動停止に追い込むという強敵っぷり。ギャオスと痛みわけの結果に終わったことはあれども、ガメラがここまで追い込まれるのは珍しいのでは。

 中盤、弘とトミーはガメラ復活を訴え、大人たちもそれに協力してくれました。子供の考えだからといってないがしろにせずきちんと検討してくれる良い大人たちに恵まれていましたね。小型潜水艇のあたりは子供の活躍がメインですが、大人がしっかりとそれをサポートしていたのが良かったです。

 そんなこんなでガメラ復活後の第3ラウンドは終始優勢というわけではなく、ジャイガーの光線を防ぐために耳に電柱で栓をするというかなり痛々しい方法で防御せざるを得なかったガメラ。散々苦戦を強いられたジャイガーへのトドメは、子供たちも思わず言葉をなくすぐらい意外なものでした。あの方法は予想外でしたが、結構えぐいことしますね(汗。
 そんな感じで、これまでの敵怪獣以上にガメラを苦戦させたジャイガー。大怪獣ではなく大魔獣と称されるのも納得の活躍っぷりでした。
 
  
 日本と外国の子供たちが協力して事態解決にあたる・・・というパターンがバイラス、ギロン、そして今回のジャイガーと続いてきました。
 また同じような感じかと思いきや、今回は3ラウンドにも渡るガメラ対ジャイガーのバトル、久々の市街地での戦い、子供ばかりでなく大人も活躍するなど、個人的にはいい感じにバランスが保たれていると感じました。でも寄生虫のシーンをあんなにリアルに描かんでも・・・

 ともあれ、なかなか良かったジャイガー。次回は深海怪獣ジグラ。
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「ガメラ対大悪獣ギロン」を見て

2016-10-10 09:12:58 | 特撮
1969年の映画「ガメラ対大悪獣ギロン」を見ました。

 宇宙に憧れを抱く明夫とトムの2人の少年は、山中に落下したUFOに乗って、未知の惑星・第十番惑星にたどり着いてしまう。そこで2人は銀色に光る宇宙ギャオスと、宇宙ギャオスを瞬く間に倒した怪獣・ギロンを目撃する。
 2人は基地の中を進むうちに、この星の唯一の生き残りであるというバーベラとフローベラに出会う。親切な宇宙人を装う2人だが、彼女たちの目的は少年たちの脳細胞を食べることで地球人類先祖代々の知恵を蓄え、地球へと進行することだった。少年たちに危機が迫る中、宇宙空間を飛んでガメラが駆けつける!


 ・・・既にバイラス星人が訪れているというのに、何故明夫の母親は宇宙人の存在を信じないのだろうかと疑問に感じたこの映画。あんまり有名な事件じゃないんですかね?
 
 主人公である明夫とトムもなかなかに勇敢で、バーベラとフローベラの2人を一時は出し抜くなどの知恵を見せてくれました。個人的に衝撃的だったのは、バーベラたちが明夫の脳細胞を食べるべく、催眠薬で眠らせて拘束して彼の髪を切るシーン。てっきり超技術で髪を生やしたり、時間経過で元に戻るとかそんな感じかなーと思っていましたが、まさか本当に剃っていたとは・・・剃られている場面だけ、人形とか別の子供だろうとか思ってすいませんでした(汗。役作りとはいえ、すげぇなぁ・・・

 そんな主人公たちが宇宙に行ったのを目撃したのは、明夫の妹の友子のみ。そんな友子の話を信じたのは、明夫やトムの親ではなく、仲の良い駐在さんの近藤だけでした。子供の言うことを嘘だと信じて疑わず、まともに取り合おうともしない。荒唐無稽な話でも、あれだけ子供が真摯に訴えているんですから、少しぐらい信じてやってもいいだろうに・・・まぁ最後に反省してましたけど。

 
 今回の敵は大悪獣ギロン。頭は巨大な刃になっており、刃の一部からは手裏剣も放つことができるという斬新すぎる怪獣。宇宙ギャオスの超音波メスも刃であっさり反射し、自慢の刃でギャオスをバラバラに。バイラスがガメラの腹部を突き刺したのも大分衝撃的でしたが、ギロンもギロンで結構えぐいことをやってて驚きました。今では放送できないんだろうなぁ・・・と思いつつ、つい最近の「ウルトラマンオーブ」で珍しく切断描写があったのを思い出しました。
 手裏剣をガメラの手足に刺してジェット噴射を封じる、というのは後のジャイガーにも通じるところがありますね。それにしても、ギロン、バイラス、ギャオス、ジグラと、ガメラ怪獣は切れ味の鋭い武器を有する敵が多いですね。ガメラが防御力の高い怪獣故でしょうか。

 この作品におけるガメラは、宇宙に飛び出してまで子供を助けに来てくれるというヒーローっぷりを見せる一方で、再戦時には何故か鉄棒をしたり、手裏剣を抜こうとする動きがゴーゴーに見えるというシーンも描かれていました。
 終始ギロンには苦戦を強いられているイメージがありましたが、最後には怒涛の巻き返しでギロンを撃破。頭の穴がギロンの急所だと見抜いた子供も凄いですが、そこにミサイルを投げ込んで火炎で誘爆させて倒すという、ガメラもなかなか凄いことをやってのけます(汗。

 最後は宇宙にはもっと住みよい星があると考えていた明夫が、今回の件をきっかけに地球をもっと住みよくしていかなければならないと考えるようになったところで締め。これまでよりも子供に向けたメッセージ性が強い作品だと感じました。

 バイラス、ギロンと二作続けて宇宙人&怪獣との戦いが描かれましたが、次回作のジャイガーは怪獣との戦い。
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「ガメラ対宇宙怪獣バイラス」を見て

2016-09-19 07:51:34 | 特撮
ガメラシリーズの4作目「ガメラ対宇宙怪獣バイラス」を見ました。

 ボーイスカウトの正夫とジムは、いたずら好きの少年たち。正夫は機械いじりが得意で、小型潜水艦の一部をいじって、操作をあべこべにしてしまった。そうとは知らず操作に苦戦する隊長と博士の一方で、正夫とジムはたまたま近くにいたガメラと一緒に海底散歩を楽しんでいた。

 だがそこへ、地球侵略を目論むバイラス星人が現われ、正夫とジムごとガメラを捕まえてしまう。2人はガメラのおかげで一旦は逃げ出せたが、バイラス星人はガメラの記憶を解析することで、ガメラの弱点が子供であることを知る。そして正夫とジムを再度捕らえて人質とし、ガメラを服従・洗脳し、地球を破壊し始める。

 捕らわれの身となった正夫とジムだったが、船内を歩き回ることは許されていたため、そこでテレパシー実現装置があること、その装置にセーフティがかかっていることを身を持って知ることになる。そして、船内の一室にイカのような怪獣が檻の中にいるのを発見する。

 正夫とジムは勝手な行動が過ぎたために拘束されてしまうが、何とか脱出。2人はボーイスカウトの隊長からの通信で、操られたガメラによって街が破壊され、地球が降伏を迫られていることを知る。2人は「怪獣が逃げ出した」と言ってバイラス星人を別の部屋へと誘導し、ガメラの洗脳を解くべく潜水艦をいじったようにコントロール装置と捕獲装置をいじり、ガメラの洗脳を解除、更に宇宙船からの脱出に成功する。
 そうとは知らないバイラス星人はガメラに再び攻撃命令をくだすが、洗脳が解けたバイラス星人は宇宙船を襲撃。イカのような怪獣、もといバイラス星人のボスはガメラを倒すべく部下を吸収し巨大化。尖った頭部でガメラの腹部を突き刺すなど善戦したものの、ガメラはバイラス星人が腹に突き刺さったまま、ジェット噴射で急上昇。宇宙に近づくに連れて気温は下がり、凍りつくバイラス星人。ガメラは凍りついたバイラス星人を上空から落下させ、海へと落とす。

 こうしてバイラス星人は倒され、正夫とジムも無事帰還。ボーイスカウトのみんなでガメラを見送るのでした・・・


感想
 「お前たちはガメラをコントロールするための大切な人質だ。この宇宙船の中で自由に振舞うことは差し支えないが、破壊活動だけは絶対に不可能なのだ!」・・・いや、大切なら逃げ出さないように捕らえておこうよ・・・

 物語は至ってシンプル。子供たちが宇宙人に捕まり、ガメラも操られてしまったが、いたずらが功を奏して大逆転!というもの。ガメラとバイラス星人の戦いは新しく撮られたようですが、ガメラがダムや街を破壊するシーンは見覚えのあるシーンが多かったです。調べてみると、前作からの製作期間がかなり短かった模様。それでも作らなくちゃいけないんだから大変だよなぁ・・・

 4作目となった今回はバイラス星人が登場。昭和ガメラに疎かった私ですが、見たことがある怪獣でした。どこで見たのやら・・・ゲゾラとごっちゃになってるのかな。
 バイラス星人はガメラの記憶を読み取った際にバルゴンとの戦いも読み取ったはずなのに、突き止めたガメラの弱点は「子供」というものでした。バルゴンとの戦いを回想した意味はどこにあったんだ・・・と思いましたが、そもそもバイラス星人自身も寒さに弱い、というか宇宙では凍ってしまうようですから、冷凍ガスなんて使おうものなら自滅行為になってしまうのでしょう。

 警備にも難があるバイラス星人ですが、正夫とジムに「怪獣が暴れてるぞ!」と言われてあっさり信じてしまい、結果子供たちを逃がすわ、コントロール装置をあべこべにされてピンチに陥るわと、どうにも肝心なところで詰めが甘いバイラス星人。特に「怪獣が暴れてるぞ!」って言っても、ボスが暴れてるだけじゃん・・・何を心配することがあるのかと。ボスの機嫌が悪いから、早く行って怒りを鎮めなきゃ!とでも思ったのでしょうか?
 そんなバイラス星人も戦闘では真価を発揮。尖った頭部でガメラを突き刺すというなかなかに残酷なことをやってのけました。何度も腹を刺されているシーンでは、ガメラの反応も相まってゾワッとしました(汗。
 また、ジムが投げ縄で人間の姿をしたバイラス星人を捕まえた際、バイラス星人は腕を飛ばして正夫とジムを捕らえるのですが、その時に映る腕の断面図もなかなかに怖いです(汗。

 それにしても正夫とジムの2人はなかなか肝が据わっています。宇宙船に捕らえられた際も落ち着いていましたし、バイラス星人を見ても「ちょっとした怪獣だな」「宇宙怪獣だ」という非常にあっさりとした反応でした。ガメラで慣れているとはいえ、もうちょっと驚いてもいいんだよ?
 そして敵のボスとも知らず、檻の中では可哀想、「助けてやれば僕たちの味方になるかもしれない」と味方に引き入れようとしていました。怪獣を逃がそうとしてもセーフティ装置が鳴らないのは伏線っぽいですね。
 そして初めて見る機械の、どことどこを入れ替えればいいのかもすぐさま見抜くという・・・将来有望な2人です(笑。

 「便利なものは何でも大人用なんだからな」というジムの一言が印象に残ったところで、また次回作。
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