みつばやま小零庵だより

宇宙の塵、その影のような私ですが、生きている今、言葉にしたいことがあります。

鉄って・・・

2018-05-12 22:39:19 | 田んぼ
早めの昼食の準備を始めていたら、ポケットの携帯電話が鳴りました。近所の篤農家からです。茨城弁には慣れてきた、と自負?している私ですが、八十路の彼の話を聞き取るのには未だ苦労・・・神経を耳に集中させ、(恐縮でしたが)幾度か聞き直して分かったことは、田んぼの用水管にトラブルがあり、水が噴きだしている、修理してほしい、と。

急いで現場へ向かいました。



霞ヶ浦からの導水は土中埋設で配管されていますが、所々に地上部があります。空気弁と減圧弁の装置です。その鉄パイプが錆で腐食し、2センチぐらいの穴が開いて、そこから水が噴きだしているのでした。放置していると、噴き出す水の勢いで幼苗が傷んでしまいます。

この地区の維持管理の組合長さんに電話で状況報告した上で、修理業者さんに来てもらいました。若い人と年配者の二人でした。多忙な時間を割いて、急遽、来て下さったお二人に感謝! クイックテープという、包帯のようなもので応急措置してくださいました。



クイックテープは、水に濡れることによって接着力を発揮するそうです。作業用手袋をしていない年配者の手に接着剤が付着して、剥がれそうにないので、若い人が心配していました。私も心配しながらも、かなりの年齢差のあるお二人の間に心が通い合っている様子が嬉しかったです。

鉄錆による腐食は、この装置全体に進んでいるので、「今季いっぱいまで持たないだろう。地上部装置全体を早めに取り換えた方がいい。」とのアドバイスを受けました。確かに、ひどい錆です。



国営石岡台地農業水利事業が着手されたのが1970年、当地区に直結する第3揚水機場の通水開始が1984年といいますから、この鉄パイプは、30年以上経過しているのでしょう。年を経ると衰えるのは人間と同じ。鉄も生き物と同じ、と思う一方で、鉄って、見掛け倒しだなあ、とも。


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