いい曲を思いついたんだけど、
あんまりポップな気がしないから
ライヴでは、やらないかもな。
そんなこと考えながら歌詞を練っていた。
発表の当てのない作品を作るのって何かな。
それでいいような気もするし、
馬鹿げてるような気もする。
どんな風に時間を使っても、それで何が変わるわけでなし。
今年中はもう、ライヴやらないけど
来年は月イチくらいはライヴやっていきたい。
「発表の場」は、ライヴしかないのだ。
十代の終わり頃くらいから親しんできた、
いろいろなライヴハウス。
原点は、学生だった頃の、「文化祭」のような気がする。
あれをずっと、続けてるみたいな。
そういえばこないだ、
半野外で仕事をしていて、
夕方になって急に暗くなった時に
「文化祭」の頃の雰囲気を強烈に思い出した。
オトナになる前って夜はそんなに活動できなかったからね。
暗くなったからもう「終わり」が近い・・・
という寂しい気持ち。
これが終わったらこんな楽しいこと来年までないんだ、
って切実に思ってたことを。
コドモだった頃って、何もかもが窮屈で
つまらなかったな。
「学校」は大嫌いだったけど、
「文化祭」のときだけは大好きだった。
ってことは、「学校」が嫌い、と言うよりは
「勉強」が嫌いだったんだな。あと、「お仕着せの日常」と。
自由にやれるならどんな状況でも、たとえ「退屈」でも、
楽しめる。
オトナになってからは、いろんなことを
「楽しめる」ようになった。たとえば・・・
「晩秋」の光景はいつも俺に、子供の頃を思い出させる。
何が何だか解らないけど透き通って美しい、
東京の街路を吹き抜ける風。
そんなのにただ圧倒されていた自分がいた。
今だったらそんなのを、
「失われていくもの」と理解して慈しむのだが。
でもきっと、何もわけがわからなかったからこそ、
こんなにも深く心に残っているのだろう。
ほとんどのことがそんな風に成り立っているのかも知れない。
そう思うと、
なかなか・・・単純じゃねえなぁ、世の中・・・・
って思うのだ。