NHKライブラリーというところから出ている
本川達雄という人が書いた
「時間」-生物の視点とヒトの生き方-
という本が面白くて。
以下、引用を混ぜながら書く。
「小さい生物ほど心臓は早い」。
「心臓の時間は体重の四分の一に比例する」
それはつまり、「体重が十倍だと一.八倍ゆっくり物事が起こります」
体重が十万倍違えば、時間は十八倍違う、という計算になり、
これはつまり、
三十グラムのハツカネズミと、三トンの象がちょうど
それにあてはまる。
ハツカネズミから象を見ると(恐らく)、
まるで動いてさえいないように見える(であろう)。と言うのだ。
逆に、象からハツカネズミを見ると・・・・
早送りみたいにちょろちょろしてすぐに消えてしまう。
ほんの近くで生きていたとしても恐らく、
象とハツカネズミはお互いを認識できないであろう。
それで、ハツカネズミの寿命は二~三年。
心臓は0.一秒弱に一回動く。
インドゾウは七〇年近くも生きる。
心臓は、三秒に一回。
つまりどちらも、一生の間に心臓が打つ回数は
(だいたい)同じで、
約十五億回なんだって。
(俺は面倒臭いから計算しなおしてませんよ。)
このことは、ハツカネズミと象だけでなく、
ほとんどすべての動物に、あてはまるらしい。
もちろん、人間も。
人間は・・・一秒が十五億回なら、
十五億秒の人生ってことデスね。
こういう、生物の主観による(であろう)時間を、
「生物時間」というのだそうだ。
「生物時間」が極端に違うと、
お互いの事を認識すら出来ない。
我々は同じ惑星に居住していて、
同じ太陽と月の下にいながら、
それぞれに違う「時間」を、生きているのだ。
もしかして、同じ「人間」でもさ、
それぞれ違う「生物時間」を持ってるのかもしれないよね。
(これは完全に俺の意見だが。)
上手く言えないけど・・・四次元的に。
わかりあえるひとと、そうでないひとって、いるじゃないか。
単に「価値観」だけでなく、そんな
「生物時間」のすれ違いや、
相性の良さ、とかそんなのもあったりすりんじゃないかな。
そうじゃなきゃ、初めから、出会うことすら・・・
出来ないかもだぜ。
俺は
君と同じ「生物時間」を共有できて、
本当によかった、と思う。
本当に。
はははは。