「サザエさん化」について。

2024-01-24 20:21:33 | Weblog

有名なヒット作品が作者の手を離れて、

作者の死後も他者の手で続編が書かれ、続いてゆく・・・・・・・

というのはもしかして、「サザエさん」がいちばん初めだったのだろうか。

残念ながら僕は長谷川町子の漫画にも、毎週日曜日の夕方にやっているアニメにも

まったく興味がないのだが。

近年、「ちびまる子ちゃん」が同じ道を歩んでいる・・・んだよね?

テレビ嫌いだからよく知らないんだけど。

「サザエさん化」という現象である。

あと、藤子不二雄はもうこの世に存在しないのに、

「ドラえもん」の長編新作映画が毎年やっているらしい。

僕の子供の頃・・・・1970年代は、「ドラえもん」がリアルタイムで、

漫画作品として連載されていた頃だったと思う。

僕は大好きだった・・・・漫画作品としての「ドラえもん」が。

テレビアニメは何回か、見た記憶がある(僕も子供の頃はテレビも見たのだ)。

でも

絵が雑・・なのが許せなかった記憶がある。だからアニメ版は、好かん。

近年、やっている長編映画作品としての「ドラえもん」にも、まったく興味がない。

漫画が原作のアニメは、漫画世界の素晴らしさには到底及ばない・・・ものが多い。

そういえば「ドラゴンボール」も、

(TVアニメとして)鳥山明の手を離れてまた続いてるらしい。

テレビに縁がないので知りようもない。まあ、どうでもいいけど。

僕は鳥山明が「ドクタースランプ」で、少年ジャンプでデヴューした頃のことを

覚えている。中学一年の時だった。

ものすごく絵が上手いことに感動して、一所懸命真似して書いたのだが、

真似して書くのさえ難しい絵だった。デッサンばっちり、って感じ。

だから「ドクタースランプ」も「ドラゴンボール」も、

ジャンプ連載時に漫画を、リアルタイムで読んでいた。

「ドラゴンボール」は、フリーザ編で飽きて読まなくなりかけたが、

セル編は素晴らしく面白かった。魔人ブウ編も、ふざけてて面白い。

鳥山明の手を離れた「ドラゴンボール」・・・・は間違いなく、面白くないと思う。

 

さて、

「ブレードランナー」はもちろん、P.K.ディック原作のSF映画の傑作である。

サイバーパンクの元祖、と言われたりもする。

僕としては・・・あれはサイバーパンクではないような気がするのだが、まあいいや。

で、「ブレードランナー」はディックの

「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」という短編が原作なのだが、

映画と原作小説は、だいぶ雰囲気が違う。

でもまあ、それでもいいのだ。あの映画のおかげでディックが一躍有名になったし。

ディックは「試写」に近いものは見ているらしい。

でも映画が完成する前に亡くなってしまった。

「ブレードランナー」も近年、続編が作られ、公開された。

「ブレードランナー2049」。

僕にしては珍しく、映画館まで見に行った。

映像美の極致、と言いたくなるくらい美しく、画は素晴らしかったが、

お話は?と言うと????????????????だった。

「ブレードランナー」は、まだギリギリ、お話にもディックの「風味」があったのだ。

「ブレードランナー2049」ではもう、完全にディックのディの字もない気がする。

ディスる気もないが、賛美もできない。

 

でも実は、1996年に小説で、「ブレードランナー2」というのが出版されている。

・・・知ってましたか?意外と、話題にならなかった気がするのだが。

これは、生前のディックとも親交のあったSF作家、K.W.ジーターという人が

執筆した作品。「ブレードランナー」の続編なのである。

小説「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」の続編ではなく、

あくまで映画「ブレードランナー」の続編。

ややこしいけど、映画の続編を、小説で書いたのだ。

ちなみに「ブレードランナー3」もある。作者は同じ。

 

この「ブレードランナー2」と「ブレードランナー3」は、とてもとても良かった。

こんなふうに書いてもらえるなら、

作者亡き後の続編も、そう悪くない・・・・・と思えるような作品。

原作へのリスペクトと、それを打ち破る発想に満ちている。

 

 

作者亡き後・・・と言えば

アメリカの

サザン・ロックバンド「レーナード・スキナード」は実は、現在も存在している。

ヴォーカルはロニー・ヴァン・ザントの「実弟」だったはず(38スペシャルの人)。

しかし、1970年代当時のオリジナルメンバーはもう、ひとりもいないのだそうだ。

 

あの「ディープ・パープル」も、オリジナルメンバーひとりもなしで、

今も存在している。

 

 

 

ロックバンドも「サザエさん化」してゆくのだろうか。

 

 

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