ビートルズは凄すぎる。

2024-02-26 21:06:11 | Weblog

ビートルズをマニアックに聴くことが決してかっこ良くない、と

僕は実は思っていて、

だからラジオ番組の「ディスカヴァー・ビートルズ」も、

後ろめたい感じで聴いたりする。でもやっぱ、聴くと面白い。

この番組のDJの和田唱くんは、キャラクター的に嫌味がなくて、面白い。腰も低い。

でも音楽的能力は異常に高い。

聴くたびに彼の好感度が増す。音楽への愛情も半端ではない。

今回の番組で彼はビートルズのコーラスを解析して見せた。すごい。

 

そう・・・・・・・・・・・ずっと前から思ってはいたのだ。

ビートルズは「コーラス・グループ」としての側面もある。

3声のコーラスを、さらっとやっているのだ彼らは。

3声のコーラスって、やってみるとわかるけど、すっごく難しい。

 

で、

 

ビートルズはコーラスに関しては「譜面」を使っていたのではないか・と僕は推測する。

このことは「ばるぼら」時代にメンバーの間で激論になったのだが、

3声コーラスは、適当に出来るものではない。

2声なら・・・・・3度とかのコーラスをつけるのは難しくない。

その場ですっとできる。感性でやってしまえる。

ストーンズのキースのコーラスって死ぬほど魅力的なのだが、あれを真似するのは一応、出来る。

(あそこまで魅力的には、誰もできないが。)

でも3声のコーラスは、簡単に真似できない。

 

「デイスカヴァー・ビートルズ」の今週の番組内で和田唱くんも、

「これは・・・ジョージ・マーティンとポールが考えたんでしょうねぇ」と言っていた。

「これ」というのは3声のコーラスのメロディ・ラインである。

ビートルズのレコーディングのプロデューサーであるジョージ・マーティンは

作曲するし、譜面も書く人だ。音楽教育を受けている。

 

 

「サージェント・ペパーズ・ロンリーハーツ・クラブバンド」では何と、5声のコーラスである、と

和田君は言う。

5声!

頭がくらくらする。

あと、あれもだ、ジョージの曲「ペーパーバッグ・ライター」も緻密な5声。

 

 

ビートルズ初期の時代は、ステージでのモニターもなかった。

だから自分の声も聞こえない。

特に・・・ビートルマニアの女の子の嬌声で、何も聞こえなかったらしい。

その状況で、彼らは3声コーラスをこともなげに、やっているのだ。

 

やっぱ、ビートルズは凄すぎる。

天才集団だったのだなぁ、とつくづく思う。

 

作詞も作曲もしないリンゴ・スターも、どう考えてもリズムの、

そしてドラムスの天才プレイヤーである。

ビートルズの楽曲のドラムスはどれも、ぶっ飛びの面白さだ。

インタヴューでの発言もリンゴが面白い。

名前も、面白い。

 

 

もしも僕が

ビートルズ、「この一曲」を選べ、と言われたらやはり

「ストロベリーフィールズ・フォーエヴァー」を選ぶと思う。

 

この世で一番不吉で奇妙なポップソング。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ノイズ・ギター 追想。 | トップ | 言っても言っても言い足りない。 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事