「ホテル・ニューハンプシャー」読了。

2024-08-04 17:09:13 | Weblog

「ホテル・ニューハンプシャー」を読了した。

壮絶であった。

しかし・・・・・・・・・・・・・・思ってたより「切ない」要素が希薄だった。

以前読んだときは酔っ払っていたのか俺?ちゃんと読んだか俺????

大体いつだったんだ以前読んだのって?30年近く前?そりゃ覚えてないかな。

熊とバイクの2要素のせいで、

アーヴィングのデヴュー作「熊を放つ」と自分の中で混同していたフシがある。

この2作は少し似ている・・・と思っていたのだが、

熊とバイク以外、ほとんど似てないし。あ、あとウィーンが舞台になるところも重なるけど。

切ないのは「熊を放つ」のほうだった。あっちは圧倒的に、全編、切ない。はずだ。

感傷的な要素が強いハズ。

こちらは、この「ホテル・ニューハンプシャー」は躍動的で精神的で、現実的で、それでいて夢想的で、

残酷で下品で、ぶっ飛んでて、

・・・全編、性的だった。エロくは感じないのだが。

あまり感傷的ではない。

でもやっぱ、面白かった。没入的読書体験。

読後は、自分の生きる現実が 小説、もしくは映画のように見える。

きっと、誰にとっても「人生はおとぎ話」なのだ。

こうなると必然的に、次に読むのは「熊を放つ」だ。それしかない。

 

いやしかしそれにしても、

フラニーは終始最高なのだが、それ以外にも、革命家たちと売春婦たちが良かったな。

 

 

登場するバイクがインディアン・モーターサイクルだったのも驚きだった。

伝説の(近年、復活したけど)戦前のバイクメーカー、インディアン。

 

 

 

 

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