「ホテル・ニューハンプシャー」を読了した。
壮絶であった。
しかし・・・・・・・・・・・・・・思ってたより「切ない」要素が希薄だった。
以前読んだときは酔っ払っていたのか俺?ちゃんと読んだか俺????
大体いつだったんだ以前読んだのって?30年近く前?そりゃ覚えてないかな。
熊とバイクの2要素のせいで、
アーヴィングのデヴュー作「熊を放つ」と自分の中で混同していたフシがある。
この2作は少し似ている・・・と思っていたのだが、
熊とバイク以外、ほとんど似てないし。あ、あとウィーンが舞台になるところも重なるけど。
切ないのは「熊を放つ」のほうだった。あっちは圧倒的に、全編、切ない。はずだ。
感傷的な要素が強いハズ。
こちらは、この「ホテル・ニューハンプシャー」は躍動的で精神的で、現実的で、それでいて夢想的で、
残酷で下品で、ぶっ飛んでて、
・・・全編、性的だった。エロくは感じないのだが。
あまり感傷的ではない。
でもやっぱ、面白かった。没入的読書体験。
読後は、自分の生きる現実が 小説、もしくは映画のように見える。
きっと、誰にとっても「人生はおとぎ話」なのだ。
こうなると必然的に、次に読むのは「熊を放つ」だ。それしかない。
いやしかしそれにしても、
フラニーは終始最高なのだが、それ以外にも、革命家たちと売春婦たちが良かったな。
登場するバイクがインディアン・モーターサイクルだったのも驚きだった。
伝説の(近年、復活したけど)戦前のバイクメーカー、インディアン。