あんなにお客さんで込み合った田中屋酒店は初めてだった。
あれ以上来たら、大正区全体がR&Rミーティングのお客さんで埋まったかもしれない。
交通の便が良い、とは言えない立地なのに。
来てくれた皆さん、アリガットでした。
愉快で蒸し暑い真夏の夜だった。
バンドも皆、すごかった。
トップを切ったのは主催者のザ・マンガンズ。
大人数バンドなのに、さり気に音が整理されていて、ごちゃごちゃしない。
ユーモラスな歌。それでいてスタイリッシュなお揃いの柄物スーツ。
相変わらずのエネルギッシュさ。素敵過ぎだった。
そして、カミナリボルト。
彼等を見るのは久しぶりだった。やはり、確実に進化している。
無反省なほどwゴリゴリの音と音がせめぎ合って、ひとつに溶け込む。
混沌が一つの形を為す。
歌も以前より表情豊かで、良かった。素晴らしい。
そして、地下道を往く。
このバンドは初めて見たのだが、ちょっと驚いた。
女性がギターヴォーカルで、え?女の子がこんなの弾くの?というような
バキバキのギター。上手いし。歌も良い。自分の準備のため、途中までしか観られなかったのだが
なかなかすごかった。このバンドは人気者のようで、
これが終わったら帰ってた人も結構いた。そーゆーもんよね。でも寂しいわ。
そして我々、ROCA’66。
マンガンズのジュウオさんが盛り上げるMCで紹介してくれたのだけれど、
どうも盛り上げるのって苦手で・・・・申し訳ない。
イェーイとか言えないのよね。アーユーレディ?とかも言えないし。
盛り上がらないまま淡々とライヴは進んだ。
でも楽しかった。聞いてくれてありがとう。
ライヴの最後のほうで、久しぶりにギターが制御不能なノイズを出して、音が途切れたりした。
むむむ、いかんなあ。せっかくリボンソングの渾身のギターソロだったのにね。
もうこれからは俺もエフェクターなしで行こうか知らん。それか・・・暴れるのご法度、か。
両方無理だわ。
まあ、良しとしよう(あかんやん)。終わり良ければ総て良し(違う気がする)。
と、いう様な感じで田中屋のライヴは終った。
2024年の盆期間も終わりだ。
今年はしかし、海だ、花火だ、向日葵だ、ライヴだ、と夏を満喫したかのように見える。
そうなのかもしれない。
死ぬ前にはもしかして、2024年の夏を思い出すかもしれない。
あ、1986年の夏かもしれないけどね、思い出すのは。