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黒岩県知事の発言から

2020年04月10日 08時12分43秒 | 新型コロナ雑感
黒岩神奈川県知事が昨日の緊急事態指定都府県知事の会議の中で小池都知事に「走り過ぎないで、国との調整をやった上で、その方針に従って進めてほしい」旨の発言をした。 ここに今の日本の国家的災難時の対処システム、能力が見えるように思う。当然問題点も見えて来る。

・規制と要請
  非常事態宣言をしても「自粛要請」止まり。法的強制力をもった規制はやらないのが基本システム。 当然他国では「規制」で対応でき、してる国もあり、こっちの方が多いのだろう。 我が国は「性善説」であり、外国は「性悪説」に立ってるんだろうな。 災害が小さければ「性善説」でも対応できるが、今ほど大規模だと「性善説」では難しいのかなと思う。
  我が国の為政者は「個人的リスクは負いたくない」の想いが先にあって、自己責任で済ませる「自主規制」を重視した法律しか作らないんだろうな。もう一つ、規制した場合に発生する補償責任に対応できる貯えを用意してないのも規制躊躇の元にあるのではないか。
  神戸の地震、東日本の震災、東電事故、リーマンショック ここ20年程の間にいろんな経験をしてきたが、「準備をしておこう」との論にはならなかった。この際ですから一度ゼロから議論してみてもいいのではと考えるのだが。

・イニシアティブは国、それとも都道府県
  国の西村さん、小池さん、黒岩さん、それと聞こえてくる他県の知事発言 こんな事態の時だれがイニシアティブをとればいいのかを考えさせられる。現状では第一義は「国」、次にその配下で都道府県になってるようだ。「このシステムはいいとこ無しだ」とまでは言い切れないが、小回りがきかないというか、平民の状況が理解されずらい点はあるように思う。
  上にも書いたが、「性善説」に立つんだし、国の為政者は責任逃れを指向するんだから、通常からもっと都道府県に権限移譲してもかまわないと考えるがな。 庶民の実情は国より都道府県、都道府県より市区町村が掴んでるでしょう。それと地域地域で状況が異なるわけだから、それに対応した対策をより下で行えるよう認めて行けばいいんじゃないの。それだけ地方自治体の長は責任重くなるけどね。 今回「東京は財政が豊かだからそのような方策も採れるでしょうがうちでは・・・・」と意見した知事さんもいたやに聞いてますが、財政が豊かということはそれだけ守る対象だって多いんですから。上から目線で画一的にやろうというのが土台無理では。

・理髪は不要不急か
  僕は「不要不急」扱いにすべきと考えるな。 一ヶ月、二か月髪が伸び放題になってなにが悪いの? 今そんな体裁言ってる時じゃないでしょう。「いえ、大事です。」と言う方がいらっしゃるのであれば、まだまだ意識甘いよ。 国自らが「理髪理容は不要不急じゃない」と言ったとたん矛盾だらけになり、治まらなくなり、国民の中にでき始めた緊張感がまた緩むだろうな。
  国が「不要不急」と言い切らないのは「休業補償」の請求を避けてるんですよね。 根本で矛盾してるんですよ。 詰めきってないんだな。

僕は国の施策(西村さんの言葉)の裏に大きな矛盾を感じてます。 たぶん大半の国民が同じ「煮え切らないもの」を感じてるんだと思います。ということは今回の施策の徹底はできず、効果が出ないどころか、遅いが故にまん延させる結果になりそうに思えて心配です。
さて、ウィルスの本質をちょっと勉強しよう。 「ウィルスと免疫」 ここが疑問だ。
コメント (2)
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