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偶然 「描け」ということか

2016年06月25日 15時51分47秒 | 絵画鑑賞
白州での木曜日、恒例の天野画廊での個展鑑賞に行った。今月は天野さん御自身の個展だった。天野さんは美術大学終わってすぐメキシコに留学され、3年間あっちで絵を勉強した経験がある。余談なんですが、氏はこの3年間で空手の師範としてかの地に空手を根付かせた経歴もある。
その空手の関係もあって、この春1か月近くメキシコに40数年ぶりに行ってこられた。
そういうこともあり、またご本人も「僕の原点はメキシコの風景」とおっしゃるほどで、今回の個展のテーマは「メキシコ」だったようだ。また新しい作風を見せてもらった。
ウィークデイの小淵沢の画廊ではほとんど客はいない。いつもお茶を御馳走になりながら小一時間とりとめも無い話をするのが常だ。
今僕は描くのを辞めてる。描きたい、描いてみようという力が薄くなってるのは解ってる。描きたくなるのを待ってるのだ。そんな心境を話し、「氏の作品を見ると、簡単そうなので描いてみようという気になるんですよ」なって失礼な話もした。
そこに若い女性の客が1人入ってこられた。勝手知ったる常連さんという感じ。天野さんから紹介された。「作家の末永理恵さん。作品知ってるよね。」 知ってるなんてものじゃない。この画廊で知った作家さんの中で好きな3人の中の1人。僕が関心を持ってることは天野さんも知ってて、こんな紹介をされた。彼女は油彩で細かい点描を重ね、独特の世界を生み出してる。好きなんです。「こんな若い女性がこんな世界を」ということも興味をそそる。
客が末永さんと解って、ちょっと興奮。「貴女のような点を描きたいんだが、どうやっても汚くなる。どうやったらあんな綺麗な点になるんだい?」 ほんとは聞いちゃいけない領域なのかもだが、こっちは興奮してる。それなりに返事はくれたけど、「そんなもんかな?」結局やってみて努力を重ねるしかないと突き放されてる感。これはしょうがないよね。
「個展をやることがあったら教えてほしい。必ず観に行くから。」と伝えて、解れた。

好きな作家さんに会えて、絵のテクニックの話までしちゃった。そこで僕はこう思ったのです。
「描けということだな」と。
家に帰りついて、仕掛中で辞めてる絵を見直してみる。汚い点の集合体だ。やる気が薄れる。
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作家 冨永泰雄さんを知る

2016年06月25日 15時08分00秒 | 絵画鑑賞
白州でまた新しい作家さんを知った。
以前からご近所の「あの家のご主人は絵描きだよ」とは聞いてたが、生活上で何のつながりもないので親しくなるチャンスがなかったというのかな。
今回懇意にしていただいてる天野さんからお風呂で紹介された。お子さんがうちの子供より小さそうなので「僕よりは若い人だろう」は想像してた。僕より10以上若いんじゃないかな。
ちょうど甲府のギャラリーで個展をやってるというので昨日こっちに帰るついでに見てきた。失礼な表現だが、「あんな白州の山ん中でさして大きくもない家にすんでる作家さんならこじんまりと制作されてる方」だとばかり想定してた。どうしてどうして、台湾の公共空間の設計もやってらっしゃるし、依頼されて豪華別荘の意匠設計もやってる。それでいて個展をやるような芸術作品も作られてる。
現代美術をやってる天野さんと話しが合うのだから普通に風景だ、人物だを描く(具象)作家さんじゃないのは想像できたが、これほどの人とは・・・。
また一人おもしろい作家さんを知った。いずれ白州でご自宅を訪ねていく日があるだろう。なんせ僕の家から山の方に2分も歩けばご自宅だから。(おそらくアトリエは別の所にあるんだろう)

 一昨年の個展の様子 この写真の作品が今回出展されてました。
 自分が主催してるアート工房の情報
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民主主義の難しさと国際動向

2016年06月25日 05時07分21秒 | つれづれなるままに
「民主主義」って運用するのに難しい課題を多く内在しているんだが、今の世界で人々がうまく共生していくにはこれしかない制度だと考えてる。だからその運用には常々厳しくチェックする目も必要だと思ってる。

昨日結果が出た英国の国民投票、130万票差で「EU離脱」が選ばれた。厳密に解釈すれば「離脱」に賛成した人の中で70万人が「残留」に投票していたら逆の結論になったわけだ。離脱を選んだ人1700万人の中の70万人です。この結果の有意性をついつい考えてしまう。
しかしこれが民主主義。でた結論は尊重しないといけない。英国民にしたら「我々は選択した」なのだ。キャメロン首相が辞意を表明したのもうなづける。
さらにその後の全世界で起きた金融不安現象はとんでもない嵐だ。「英国のたった70万人がもたらしたもの」とこじつけるとその影響力に驚く。これが今の世界、民主主義の実際なんだと認めるしかない。他に手はないのだ。

もう一つ今回の事で再認識したのは「地球上どこもかしこも内向きの発想が強くなってる」ということ。「トランプ現象」は米国だけじゃないということ。ひと頃「ボーダー」「グローバル」という単語がこれからの世界の標語だった。それがここ数年で「自分の権利」「自国の権利」「排他」「ポピュリズム」に乗っ取られた感だ。

人間社会は真っすぐ進展してるんじゃない。ある時は右に振れ、行き過ぎたかなと思ったら左に触れる。そしてまた行き過ぎ感が出てきて右に振れ戻る。常にベストの解は無い。右往左往して変化し続けることだけが正解なのだろう。
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