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天皇に思うこと

2014年07月23日 07時48分29秒 | つれづれなるままに
3.11以降天皇皇后両陛下の言動に頭がさがり、感激もし、一方で進む過激な兆候の中で「日本人にふさわしい、真の平和を求める道」はこれだと教えられる。

大学時代、羽仁五郎が書いた「都市の論理」の中で「天皇制がもっとも非合理な権力」という解説を読んだ。表面的な理解だったろうが、それ以来「権力は非合理」と考えるようになり、あわせて「天皇制は不要」と考えて歳をとってきた。
ところが最近では「ああいう形で愛、平和を表現される人達がいてもいい、いることで大切なものを忘れない、捨てないでいられるのかも」と考えるようになった。本質的には「非合理」であっても「現代にはまだ必要」と思うのだ。

体に重病を抱えながらも震災被災地におもむく。膝をつき、椅子に座る被災者を見上げながら見舞う。政治家が見舞った時との雰囲気の違いは歴然だった。昨日は宮城県にあるハンセン病療養所を訪問され、1968年から始められた全14療養所の訪問を達成されたとか。

両陛下に接する時にできる雰囲気、庶民側が示す畏敬 これらの源は「怖くない人、怪しくない人、裏がない人、騙さない人」あげたらきりがないが、そういうことなんでしょう。「私とて何もしてあげられない。でもいっしょにがんばりましょうね。」とだけしか言えない自分を見せて、励まされる。

今の世の中、政治的で、本音を隠し、時と場合によっては殺戮もじさない 「灰色の力」が横行してる。そんな中で両陛下の言動は際立って映る。「武器」を持たなくても「平和は作れる」の証ではないか。
コメント (2)
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