中学校図書館に『総合百科事典 ポプラディア 第三版』(ポプラ社)を入れました。
2011年出版の『ポプラディア新訂版』より10年が経過、百科事典という性質上最新のものを入れる必要があり、
早速生徒たちの一番目につきやすい場所へ!
ポプラディアのイメージキャラクター「ひゃっか王」による特大解説ポスターと、
「ティーチャーズ・ガイド&活用アイデア集」「専用ラック(2個セット)」が付いてきます。
小中高校生向けの総合百科事典で、全18巻のうち、本編16巻、索引1巻、学習資料集1巻、
最新の情報等の追加により、総ページ数4,800ページ、収録項目数は30,500項目と改訂前から大幅増加しました。
インターネットで何でも調べられる時代に、なぜあえて「紙の百科事典」?
とお思いの方も多いでしょうが、それは「情報リテラシー」を考慮してのことです。
ネット検索はもちろん便利ですが、そこに出てくる「こたえ」は玉石混淆の情報の海の一断片、
利用者の年齢が小さいほどその質の吟味は難しくなりますので、
信頼できる基本情報と比較するには百科事典がとても役に立ちます。
多くの専門家の目と手によって厳選され、読者が理解できるように磨きぬかれた解説が書かれていて、
安心して子どもたちにその情報を手渡すことが出来ます。
情報が少なければ百科事典を基本に、さらに外へアンテナを拡げても良いでしょう。
生徒たちはカラフルな本が大好き、自然とこの前に足が止まるようで、
1冊引き抜いてはパラパラと中を見ている生徒たちがいます。
第18巻の学習資料集は、ただページをめくっているだけでも興味深い内容が盛りだくさんで、
世界遺産一覧/日本の文化財/世界の通貨/ノーベル賞受賞者一覧/元号と天皇一覧/
絶滅のおそれのある生物など、一覧でパッと見られるのがとても良いです。
2022年4月から始まる調べ学習応援サービスに「ポプラディア第三版」のデジタル版も搭載されるそうです。
昭和時代は多くの家庭に百科事典があったように思います。
百科事典や文学全集は今から考えても安くない価格で、ローンを組んでの購入だったのでしょう。
私は小中学生のころ、何もすることがないと良く百科事典の写真だけをパラパラ見ていて、
特に別巻の「美術」巻がお気に入り、芸術好きはその頃に培われたのかもしれません。