古田織部について何度か記事を書いていますが、
冬の終わりに行った展覧会のことを今頃思い出し、備忘録も兼ねているこのブログで遅ればせながら記事に。
2月に、世田谷区上野毛の五島美術館で「館蔵 茶道具取合せ展」を観てきました。
この美術館には何度か行っていますが、今回のお目当てはこの二つ!
左は「古伊賀水指 銘 破袋」(重要文化財 桃山時代17世紀)、右は「黒織部沓形茶碗 銘 わらや」(桃山時代17世紀)
どちらも武将であり茶人でもあった古田織部の作です。
戦国時代に信長、秀吉、家康、秀忠らに仕えた美濃生まれの武将で、利休の高弟七哲の一人でもあり、
利休亡き後は「天下一の宗匠」などと称され武家茶道を確立、
「へうげもの」と呼ばれるゆがんだ造形の茶陶を用い、奇抜な美的感覚の「織部好み」は一世を風靡しました。
この2点に加えて織部の代表作 左:「鼠志野茶碗 銘 峯紅葉」(重要文化財 桃山時代・16世紀末期)
さらに、右:「唐物肩衝茶入 銘 安国寺」別名 中山肩衝(大名物 漢作 南宗時代)仕覆11枚の衣装持ち♪
も展示されておりました!
展示室には当館茶室「古経楼」「松寿庵」「冨士見亭」の床の間原寸模型がしつらえており、
江戸時代後期の大名茶人松平不昧所持のいわゆる雲州松平家伝来の名物茶道具を中心に、
館蔵のコレクションから約70点の茶道具の名品が取り合わせて展示されておりました
千利休、古田織部らゆかりの茶道具や懐石道具、利休や秀吉の書など、お宝がいっぱいでした!
近く、東京国立博物館で開催中の「茶の湯展」へ友人と出かける予定で、
これまた楽しみです♪