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吉野源三郎 著 『君たちはどう生きるか』

2018-03-13 | 本の紹介
半年前から記事にしようと思いながら今頃の紹介となった漫画『君たちはどう生きるか』(マガジンハウス)、
発売7ヶ月でついに200万部を超える異例の大ヒットとなりました!
原作はおよそ80年前に書かれた子ども向けの教養作品で、私も中学生のころ読みました。

知的好奇心旺盛な少年「コペル君」と、彼を亡き父親の代わりに見守る教養ある「おじさん」。
そんなふたりの心温まるやりとりを通じて、生きる意味を平易に、深く説いた児童向け教養小説の古典が、
初めて漫画家の羽賀翔一さんによってマンガ化されたものです。
全編が漫画にはなっているわけではなく、
原作に「ノート」として挟まれるおじさんからコペル君への助言は文章で掲載されているのも良かったです。
〈ものの見方について〉〈真実の経験について〉〈人間の悩みと、過ちと、偉大さとについて〉
といったテーマは時代や年齢を問わない永遠の問いなのですね。
こういった難しいテーマを子どもでも考えられるように平易な言葉で書いて、子どもに自分の頭で考えさせる、
改めて原作者の吉野源三郎さんの偉大さを感じました。

本校図書館には原作本と漫画の両方を置いてありますが、この漫画版はとても人気があり、
また、漫画を読んでから原作も読む生徒がいたりして嬉しかったです。
まだこの作品を読んでいなかったら、大人の方も是非!

人気漫画家による印象的な表紙はこちらを真摯な目でじっと見つめる主人公のコペル君、
君たちは、と子どもだけではなく大人も鋭く問い詰められているような気にさせられます。
組織ぐるみで常識外のことをした国のリーダーの方々、この瞳の力に耐えられますか!?

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