話題の映画を観ました。(画像は映画公式サイトより)
「君の名は。」
国内外から注目を集める新海誠監督が、前作「言の葉の庭」から3年ぶりのオリジナル長編アニメ、
「映像が美しい!」との前評判を聞き、ストーリーを全く知らない状態で観に行きました。
作画監督はスタジオジブリ作品「もののけ姫」「千と千尋の神隠し」「思い出のマーニー」
などに携わってきた安藤雅司さん、期待が高まります!
近隣の映画館にしては、結構な人の入りで、若い方が多かったです。
まだ見ていない方が多いと思うので内容は控えますが、とにかく映像が美しいです!
特に山や木々、湖など自然の描かれ方が素晴らしく、山ってこんなに綺麗だったのねと思いました。
現実にはない地名が使われていますが、
聖地とされているのは岐阜の飛騨市らしく、湖や山のモデルは諏訪湖だそうです。
諏訪湖って、上から見るととても綺麗なのです。
ストーリーは時間と空間のねじれを使ったファンタジー作品です。
「ん?時間的にズレてるんじゃない?!」「入れ替わりが戻ってる?」
と思う場面もあり、3年のずれを後からよく考えたい…など思いながら見ていました。
キーワードとして「結び」という言葉があります。
それから日没後の薄明帯で今の言葉でいう「黄昏時」。
古文では「誰そ彼」(たそかれ)と言い、夕暮れの人の顔の識別がつかない暗さになると、
誰かれとなく「誰そ彼(誰ですかあなたは)」とたずねる頃合い、もキーワードです。
(対になる表現に夜明け前を表す「かわたれどき(彼は誰時)」があります。)
最後までどうなるかわからない展開でしたが、楽しめました。
自然災害の多い日本、東日本大震災を思い起こさせるシーンもあってドッキリしたり、
モヤモヤしたままの部分があったので、純粋に「感動した!」とは言えないのですが…
もしかしたら、人は無意識のうちにこうやって膨大な数の人の中から、
ただ一人の人を探すのかもしれない、などとも思いました。
エンドロールを見て、作画に関わった人の多さにあらためて驚きました!
本校図書館に、小説版「君の名は。」が近いうちに入ります。