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本好きholyの覚え書き的日常のあれこれ

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19年目のholyのブログをそのまま残します。 同じ時は二度とやって来ない。これからも毎日を「一期一会」の心で過ごします♪

『非属の才能』 山田玲司 著

2011-05-30 | 本の紹介
『謎解きはディナーの後で』が大賞に選ばれた本屋大賞の特別企画で、
今年は「中2賞」というのが発表されました。

多感な時期でありながら、おそらく最も本を読まない世代である中学生男子。
「14歳」をテーマにした本は多いし、「中2病」という言葉も驚くほどに市民権を得ている気がします。
(我が息子も例にもれず、かつてはちょっぴり「中2病」に!)
発行日やジャンルを問わず中学2年生男子に薦めたい本が選ばれたそうです。

山田玲司さんの『非属の才能』(光文社新書)と、
北尾トロさんの『キミは他人に鼻毛が出てますよと言えるかデラックス』(朝日文庫)が選ばれました。

このうち『非属の才能』を読みました。
著者は漫画家で、映画化された「ゼブラーマン」「絶望に効く薬」などの作品を発表している山田玲司さん。

序文の

・「空気が読めない奴」といわれたことのあるあなた
・まわりから浮いているあなた
・「こんな世の中おかしい」と感じているあなた
・本当は行列なんかに並びたくないと思っているあなた
・のけ者になったことのあるあなた
おめでとうございます。

これらがこの本で述べられていることです。
「非属」とは「どの集団・組織・常識にも属さない」という意味で作者の造語です。
「学校」という閉ざされた場所で生き辛くても、それはあなたが悪いのではない、
どこにも属せない感覚こそ大切に、という主張です。
集団や組織というものに疑問を持ったり適応できなくなった時に読むといいと思いました。
「非属」だからこそ成功したエジソンや水木しげる、オリバー・ストーンなどの例をあげています。

やや極論に陥っている感もありますが、
最終章の「和をもって属さず」の言葉にはなるほど!と感じさせられました。

本校は今週、αコースとβコースの三者面談です。
面談中、生徒は自宅研修になるので、登校しているのは特進コースの生徒だけ。
学校全体の三分の一の生徒しかいないので、学校全体がシーンとしている感じです。