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本好きholyの覚え書き的日常のあれこれ

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19年目のholyのブログをそのまま残します。 同じ時は二度とやって来ない。これからも毎日を「一期一会」の心で過ごします♪

ビアトリクス・ポター資料館

2008-05-21 | いろいろ
ビアトリクス・ポターというイギリス人女性作家をご存知ですか?
絵本『ピーターラビットのおはなし』の作者
といえばおわかりでしょう。
その資料館が東松山市にあるので、行って来ました。

東松山市の県立子ども動物自然公園の中にその資料館はあります。
でも、設置管理しているのは公園隣の大東文化大学なのです。
この資料館を作る話が持ち上がった時に、
動物公園側が場所を提供してくれたのだそうです。

資料館はイギリス湖水地方にある
ポターのヒルトップ農場を再現しています。
中には『ピーターラビットのおはなし』の初版本を始め、
ポター自筆の書簡、研究書が所蔵されています。
また今や入手が困難となっている海賊版(アメリカ製!)など、
さまざまな角度から蒐集された貴重書もありました。

館員の方が丁寧にいろいろと説明してくださり、
細かいところまで大変よくわかりました。
ポターが1901年12月に自費出版した初版本は
250部しか出版されておらず、
しかもそのほとんどがクリスマスに知人・友人・親族等に贈られたそうです。
その1部がこの資料館の中にあって驚きました。
大変貴重なものだそうです。

ポターの素晴らしいところは、
本の著作権から得た収入すべてでイギリスの土地を買い上げ、
美しい湖水地方を開発の手から守ることに費やしたことにあります。
本の遺言には、
「農場が分割されないようにすべてをナショナル・トラストに寄付する」
と記されていました。
ポターはナショナルトラスト(自然環境保全運動)の先駆者であり、
彼女のその功績のおかげで
変わらぬ美しい風景を目にすることが出来るのです。

昨年は映画「ミス・ポター」が話題になりました。
ポターの原書を勉強中でもあります。

動物園にも久し振りに行きました。
コアラ・カンガルー・フラミンゴ・キリンなども見て、
気持ちのよい5月の日を過ごしました。