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近年この時期になると少なからず体調を崩す。弱ったというのが第一であろうが、やはりそれなりに過酷であるからだという感じだ。あるイベントが必ずあって、寒いのに野外で数日過ごす。昔から堪えるとは思っていたが、近年特にこれがつらい。
考えてみると、このイベント中に下腹部に何か飛び出ているのを発見し、それが脱腸だったことがあった。押せば引っ込むししばらく放置していたが、押しても常時出た状態になって諦めて病院に行って手術した。部分麻酔でいいといわれたが、起きていて何かされるのなんて耐えられそうにないので、全身麻酔での手術となった。目覚めてから導尿の方が痛くて閉口した。
痛風は直接的には関係ないと思われるが、これがこの時期には恐怖である。過激な運動がいけないといわれ、実際は立っているだけだが、寒いので時折抜け出して散歩する。歩かないと足に血液が鬱血するような感覚があるせいだろう。さらに歩かねば足の裏がつらい。そうすると時々足の甲の部分が痛んだりする。最初の痛風症状もここからだった記憶があって、本当にこれが恐ろしい。二か月に一度の検査で数値が低いのを知っているので、その数値を思い出せ、と自分に言い聞かせて平常心を保つ。そのまま何ともないと、本当に平安で嬉しいものだ。
痔になったのもこれが影響したような気がする。僕のは痔瘻というやつらしかったが、脱腸の時と同じで、突起が出てきたという感じだった。特に膿むということも無く、むしろ痒いという感覚だった。痛いわけでなく放置し続け、しばらく後、福岡に車で出かけた会議の時に途中から激痛に変わった。帰路の運転中は絶叫しながら意識を保った。結局切開してもらって入院。寝ても座ってもとにかく痛くて睡眠不足にアルコール断ちにもつらくて切ない日々を送った。
とにかく野外の長時間の過酷な環境は人間の健康を損なうのではあるまいか。さらに販売が不振だと精神も蝕まれる。つらくてつらくて人生の罰ゲームにさらされているみたいだ。まあ、病気になれるだけその前はのほほんと暮らせていたのかもしれないのだから、のほほん税を取られているようなものなのかもしれない。つらい環境に適応できるように事前に過酷な生活をしたいわけではないから、恐怖感はあろうとも、この時期を乗り切れた幸いを祝うことにしよう。