カワセミ側溝から(旧続・中岳龍頭望)

好きな言葉は「のこのこ」。好きなラジオ中継「相撲」。ちょっと苦手「煮た南瓜」。影響受けやすいけど、すぐ忘れます。

滑空だけじゃないエゾモモンガ

2017-05-21 | 雑記

 滑空する動物はそれなりにいる。木から木へ飛び移る際に空気抵抗を利用して、あたかも飛ぶが如く空中を滑空する。羽ばたかないので飛んでいる訳では無いが、緩やかに落ちるというか、空中で体をコントロールするというか。
 その中でも顔がかわいいので特に人気が高いのが、エゾモモンガではないか。主に夜間活動するためか目玉が大きく、体長も15センチほどなので森の妖精などとも言われている。基本的に木の上で生活しているが、木の実などをあちこちに貯食する習慣があることも知られている。北の厳しい寒さの中で長い冬を生き延びるために、非常に賢い生き方をしている種なのである。また天敵も多く警戒心も強い。木の穴などに根気よく隠れるなどして身を守られねばならない。
 基本的には夜間活動するのだが、寒さが厳しくなると日中餌を探すようにもなる。夜間は何もかも凍りつく世界に変わるので、シフトを変えるのかもしれない。また一つの穴に数匹集まることもあり、二匹で入っているからといって必ずしもツガイでない場合も多い。オス同士メス同士も関係が無い。それだけ冬の寒さは厳しく、互いに温めあわなければ生きていけないのかもしれない。
 メスは年に一日だけ交尾が可能になる。その時期が近付くと周りのオスたちは大変なことになるが、その日になると、昼夜関係なく何度も交尾を繰り返すという(スゴイ)。
 しかしながら過酷な環境に生きる姿を考えるとき、その可憐な見た目とは裏腹に、非常に逞しい生き物であるという見方もできる。もっとも野生生物というのは、多かれ少なかれそういうものではあるのだが。
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