カワセミ側溝から

好きな言葉は「のこのこ」。好きなラジオ中継「相撲」。ちょっと苦手「煮た南瓜」。影響受けやすいけど、すぐ忘れます。

袋麺リポート

2013-05-16 | なんでもランキング

 本当はランキングって言うんだから順位を決めるべきなのだが、食い物の順位というのは好きじゃない。というか、そんなものに順位があるというのは変な話だ。人間の舌の感覚に上下がある訳がない。売上順、人気順というのは良いんだけどね。
 それというのも、ここしばらく数カ月にわたってインスタントの袋麺をコツコツ食べ比べて見たのだけれど、あまりに長期にわたってしまったので、正直なところランキング的にはどうでもよくなってしまった。
 もともと食ってはいたとはいえ、きっかけは言わずと知れた「マルちゃん正麺」の所為ですね。これは確かにちょっとした事件だったことは間違い無くて、袋麺の水準が、グッと持ちあがる形になった。後発の「麺の力」「ラ王」にも一定の力を感じる。食べ比べた人も多いと思うが、そうしたくなる気持ちになるくらい力勝負が展開された訳だ。しかしながら個人的な感想から言って、やはり先発に分がある比較になってしまったのではなかったろうか。
 他にも色々食べてみたが、やはり値段の高いものにはそれなりの水準の金のかけ方をされているものがあり、例えば中華三昧の数種は、さすがという味なのであった。ドライブインのようなラーメン屋より袋麺の方が上であるという貫禄さえある。
 デザインから面白い北海道の藤原製麺も頑張っている感じがして、改めて店頭でよく目にするようになった。面白くおいしい袋麺の広がりを感じさせられる。
 ご当地のラーメンは以前からあった訳だが、袋麺という生産体制の商品として少し目立ったのは「富山ブラック」だった。衝撃度も理解されやすく、さらにやはり良い味ではないだろうか。気になってもう一度買ってしまう力があった。
 辛いラーメンはやはり韓国ものが良かったと思う。最近はいろいろ種類も増えたが、辛ラーメンの少し煮込んで旨いインスタントという感じも癖になる味であった。
 いろいろ買った中で、改めて再発見したのは「ホンコンやきそば」かもしれない。チープでマズウマという感じがとてもいい。いや、わりにイケるんですよね、これが。カップ麺市場のUFO系列の方が、ボリューム、味のバリエーション等で席巻している訳だが、袋麺のやきそばが旨いというのも、再発見だった。
 長らく手にとって無かったのだが、比較的地元の「これだ」ラーメンも懐かしく食べた。小学生くらいの時に食べてたのはこれだったことは間違いない。あとから「うまかっちゃん」に水をあけられてしまったけれど、これはこれで何となく大人の味のような感じもして、なかなか良かったのだった。
 正麺が出る前には世の中を席巻していたサッポロ一番も、やはり改めて力があることを知った。塩にしろ味噌みしろ、よく考えられているスープである。ベーシックにはこれがやはり強いということも分かるのだった。
 いろいろ食って適当に健康にも支障が出てくる頃のようなので、最近は五木の生麺風の蕎麦とかうどんを食っている。これはやはり九州の味なんだろうね。

 僕はカップめんは匂いが苦手で、さらに貧乏学生だった所為もあるから(カップは高価で手が出なかった)、ずっと袋麺のファンである。やはり手軽でありながらそれなりの水準の満足感があるというのが何より嬉しいものだ。キャンプのような野外で食うと、また格別の旨さがあるのは付け加えておきたい。
 近年の活況ある袋麺市場をみるようになって、いろいろあるけど、いわゆる不健康な食文化というものも、ある程度は必要なものだということを思った。また、常備食や災害などにも重宝しそうだ。ここらあたりで一応の区切りをつけて距離を置きたいとも思うが、またちょくちょく覗いてみたい分野であった。
コメント (2)
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