カワセミ側溝から(旧続・中岳龍頭望)

好きな言葉は「のこのこ」。好きなラジオ中継「相撲」。ちょっと苦手「煮た南瓜」。影響受けやすいけど、すぐ忘れます。

危険は分かっておきながら…

2011-11-29 | 

 僕自身は卵アレルギーをはじめ、鶏肉や豚肉にもアレルギーがあるらしいということは以前から言っている。検査をするとアレルギーのデパートみたいな体質ですね、といわれる。しかしながらこれらは僕の好物であって、特に気にせず食べている。時々まれに具合が悪くなったり、体の一部が痒くなったりすることがあるけれど、まあ、それも仕方ないと諦めている。何しろ食ったのは自分自身なんだから。むしろ気を使っていただいてこれらが食べられなくなるようなことになると、かえって悲しくなるに違いない。
 しかしながら、やはりアレルギー体質の人には重篤な状態になる人がいるらしく、そんな流暢な事を言ってられないという場合もあるようだ。僕の友人に蕎麦アレルギーの人がいて、間違って蕎麦饅頭をホンのひとかけら口にして、見る見る目を回して蕁麻疹に見舞われ、車で病院に運び込まれてしまった。あれはまともに食うと生命も脅かされるという可能性があるらしい。
 かなり前のことだが、ある会合で大分のとある料理屋に行ってフグ料理を食べたことがある。仲間に通の奴がいて、店のオヤジに頼み込んで、ふぐの肝を余計にもらってポン酢だか醤油だかに溶いて僕らにふるまった。そうすると、本当に口というか舌というか、そういう近辺がみるみる痺れてきて、酔っても居ないのになんだかロレツが回らなくなってきた。饒舌に会話を交わしているのにロレツが回らない状態がなんだか愉快で、その日は大いに盛り上がった。もちろんふぐは最高に旨かった。そうして二三日して新聞を見ると、その店で死者が出ていた。まあ、愉快だったからもったいない店だったなあ、と思い出すのである。
 という訳で死んでまでも食う訳にはいかないのだけど、死なない程度には危険が伴っても食うより仕方無い。本当に食えなくなったら、それはそれでどうしましょうかね、ということなのであった。
コメント
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