カワセミ側溝から(旧続・中岳龍頭望)

好きな言葉は「のこのこ」。好きなラジオ中継「相撲」。ちょっと苦手「煮た南瓜」。影響受けやすいけど、すぐ忘れます。

弁論大会に動員されて行く

2008-07-20 | 音楽

 動員がかかっていたので弁論大会というのを見に行った。
 最初の挨拶では、今日は大人も子供の声に耳を傾けようということだった。
 中学生と高校生の代表がそれぞれ弁論をふるったのだが、まあ、内容はどうでもいい様なくだらないものだった。というか久しぶりにこういうものを見て、なんだか気持ち悪いなあと思った。こんな感じが好ましいなら、いっそのこと演劇部か何かの部員にやらせればいいのだ。論旨としても社会認識がまるでなっていない。子供だから仕方ないというか、教育の現場は相変わらずくだらないものだと思った。
 高校生の二人ほどはそれなりにまともだったが、明らかに弁舌のさえた人は優勝を逃した。まあ、審査員もその程度かということだ。会場からは信じられないというようなため息が漏れたが、本人だって信じられない思いだったろう。人間不信にならないように今後の人生を生きていって欲しいものだ。
 しかしながら審査の時間にアトラクションがあって、地元高校生のブラスバンドが演奏した。これが思いのほかいい演奏で、最近の高校生の表現力はなかなかのものだと感心した。アンコールまでかかって、指揮を取っていた先生は困惑して退場したが、なんだかリーダー格の太った女生徒が変わりに指揮を取ってアンコールに応えた。才能と自信のバランスが世界を切り開くのかもしれない。
 弁論大会には二度と行きたくないと思ったが、ブラスバンドは応援していいと思ったのだった。
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夜間補導に行く

2008-07-20 | 散歩

 夏休みというのはある時期の子供にとっては天国だろうが、PTAの役員をやっているような親にとっては迷惑な時期だ。子供が暇になると大人が右往左往する。理屈として必要だといいたい人がいるのは分かるが、必要性をまったく感じていない人が役割として黙って活動をしなくてはならない。暑いのに体に悪いだけだろう。
 そういうわけで夜間補導というやつに借り出された。名簿が作られているので義務だろうと思っていたのだが、8名の出席予定が3名だった。中学校の校長の名前もあったはずだが、欠席のようだ。まあ忙しいのだろうけど、欠席の連絡ぐらいはした方がいいと思う。ほとんど関係のない小学校のPTA会長の僕は出席してるんだから失礼であると、やりたくないから文句をいいたくなった。まあ、他にも欠席者がいるわけで、みんなそれなりにその程度の認識であるということはよく分かった。
 出席者も少ないので、三人一緒の車に乗って、危険箇所というような場所をぐるぐる回ることになった。夜間といっても8時過ぎだから本当に悪いやつが出歩く時間でもないんだよね、と慣れた主導者のような爺さんは言う。やってる人が疑問でも善意は止まらないということである。
 暗いトンネルには落書きがされていたが、ゴミひとつないきれいな状態であった。実は地域ではこのトンネルの管理上必要がないから閉鎖したいという話になっているのだが、何とかという手続きが厄介らしくてどうにもならないらしい。そうして一部の人が善意で掃除して落書きを消している。そこに僕らは見回りをしているということだった。まあ、見回る場所があるということでいいのだろう。
 そのほか小さな公園を見て回るが、ある公園に車のヘッドライトを当てると反射板が光ったようだった。誰かいるな、ということで車を降りていくと、ベンチに高校生カップルが仲良く座って話をしていた。僕らは丁寧に「夜間補導で回っています」と声をかける。「ああ、もう八時過ぎなんですね」と男の子が返事をして、大人しく二人はそれぞれ自転車に乗って去っていった。少し照れくさそうだったけれど、素直な反応だった。まあ、僕としても邪魔して済まないような気分だった。
他の公園だとか学校とかを見回って、戻ってきて、また小さな公園のベンチで先ほどの高校生ではないかというようなカップルが座っているのが見えた。あれ、帰ってなかったかなと思ったら、同じ高校の制服の別のカップルだった。地元の進学校の生徒で、この学校の人が特に不純異性交遊が流行っているという事ではないとは思う。まあ、二例だけだが…。このカップルも素直に帰りますといって去っていった。なんとなく不満そうな態度は見て取れたが、思春期のカップルがそう感じるのは当然だろう。
 最後に広めの公園を懐中電灯を持って回ることにした。最初に傘のあるベンチに髪を染めた少年二人が携帯電話をそれぞれ眺めながら黙って座っていた。高校生ですかと声を掛けると「卒業しています」という。「見回りですか、お疲れ様です」とその風貌とは裏腹に丁寧に声まで掛けられる始末だ。
 奥のほうから別の老人が半裸(着ているシャツを脱いで肩に掛けている)でやってきていきなり声を掛けてきた。どうもこちらの隊長老人の知り合いらしい。奥の電灯が切れていてけしからんと鼻息が荒い。一人でまくし立てるように話を進めて、この間は市役所のどこそこに苦情で電話を入れてやったが、態度が悪かったので名前を聞き出して上司にも文句を言ってやっただの、地元住人が管理しているのに地元を優先しない何がしかのことがおかしいだの、剣幕を巻いていた。これがクレーマーという張本人だということがよく分かった。役場もおかしいながら大変だろうなあと思うのだった。
 そういうわけで見回りが終わって疲れて帰った。まだまだ夏休みは始まったばかりで、花火大会だとか夏祭りや登校日など、また見回りをするという。だいたいそういう日に見回りをするのだということを、今日出会った気の毒なカップルには事前に教えておきたいものだなと、思ったのだった。
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