カワセミ側溝から(旧続・中岳龍頭望)

好きな言葉は「のこのこ」。好きなラジオ中継「相撲」。ちょっと苦手「煮た南瓜」。影響受けやすいけど、すぐ忘れます。

夜のお迎え

2008-07-31 | 散歩

 冬の寒い朝は早起きして散歩してもそんな苦にならなかったのだが、夏の涼しいはずの朝には、何故だか外に出る気になれない。というか、とにかく朝からけだるい気分なのだ。日中はうだるような暑さだからとても外に出られるものではないし、何とか朝のうちに散歩でもしておこうとは思うのだけれど、このけだるさから抜けられない感じだ。せっかく涼しいうちだから、かえってのんびりしてしまうというのもあるし、目覚めた後に動きたくないということが大きいようなのである。単純に夜が寝ぐるしいために、そのけだるさを引きずったまま目覚めてしまうためだろう。いくら寝苦しくてもクーラーをかけたまま寝ることはとてもできそうにないし、とりあえずは眠くなって寝てしまうのだから、途中で何度か目覚めてしまうこともあるにせよ、それなりの睡眠時間は確保できているはずである。寝ているということが信じられるうちは、そんなに体調が悪いということにもならないような気分はある。ちょっとばかしけだるいぐらいは案外そんなに長くは続かなくて、飯を食って出勤する頃には、それなりに万全感があるので、まあいいかということにしている。
 しかし朝散歩しそこなうと、この挽回を日中に取り戻すことはとてもできない。仕事ということもあるが、休みの日であっても、日中が暑いのは変わりがない。飼い犬たちだって家の中では元気そうだが、いざ外に出るとすぐにバテテしまってかわいそうだ。下手をすると死んでしまうかもしれない。夜になってと言っても7時頃までは斜めといえども強さの残る日差しはさしていて、まだまだ犬にとっては(人間にとっても)過酷であることは変わりがない。九州の犬は寿命が短いと言われるが、たぶんこの暑さが犬にとって過酷すぎるためではないか。夜行性の動物がいるというのは、その全部がそうではないだろうにせよ、日中の暑さに付き合っていられなくなって夜活動しだした奴がいるのではないか。
 そういうことならいっそのこと夜型にシフトしてしまえばいいということも考えなければならないが、自分一人だけ夜型に移行するというのはやはり不可能である。それにもともと僕は夜型人間ではない。夜は酒を飲まなければならないし、飲むとますますけだるくなるので外に出るのが億劫だ。しかしながら酒を飲むと車の運転ができなくなるので、用事が出来ると歩かなければならなくなる。一通り飯を食って落ち着くと、早めに食卓から離れることで食い過ぎも防げるかもしれない。
 いつの頃からか長男が塾に通うようになって、夜に迎えに行かなければならなくなった。いや僕は夜には酒を飲んでいるので車で迎えに行くわけにはいかない。それでは歩いて迎えに行って悪いわけでは無かろうと思うようになった。少なくともそういう名目だとなんとなく外に出るのが億劫でない。ついでに小琳ちゃんや杏月ちゃんもつれて、迎えに行くつもりで散歩に行くことにした。本当の車の迎えはつれあいが行くので、僕はそのつれあいの迎えのところまで、ついでに散歩しながら迎えに行くようになった。それは厳密に言ってちっとも迎えに行っているわけではないことは薄々分かっているのだけど、僕の意識としては基本的に長男の迎えのための一石二鳥の散歩なのである。外の出るとやはり楽しくて、迎えに行くっていいことだなあと自己満足しながら夜の散歩を満喫しているのであった。
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